学園生活スタート ※挿絵
お久しぶりです。
押し込み強盗もどきのキャッチセールの屑のせいで鬱になってました。
あ、
みてみん側にはそこそこ前に投稿してましたが、この話の後書きにその挿絵を挿入しますので、良ければどうぞ。
--セニア--
入学式では色々あったけど無事に入学することが出来ました。
え?
あの後どうなったのかって?
死屍累々だった人たちは私の歌で動ける程度の身体的な怪我を治され、精神的な部分は普通に歩いて帰る程度の回復はしておきました。
完全回復は精神面のみだったら出来るけど、そこまで敵にするつもりはさらさらないので最低限である。
ちなみに、リンちゃんはと言うと自己鍛錬という名目で治療を全員に行いました。
ただし、私が敵認定していたことと、今後の牽制もかねてそこそこのお値段をぼったくったり、お金の代わりにただ働きを忙しくて手が足りないとぼやいてたこの国に住んでる人たちの元へ数日間派遣させたりしました。
みんなWinWinです。
その人たちの精神面はのぞく。
というか、スルーですスルー。
おまけ情報で言うと、その対応に逆に感謝する人がいたりする。
お店側は別として、送り込まれた我が同級生たちの一部だ。
学費は家族が払ってもそれ以外は自腹で稼がないといけない人がそこそこの人数がその中でいたらしく、ちょうど良い感じで働き口に遭遇出来たからだという。
当然、休みの日はそのお仕事はお休みになっている。
私だってお仕置きとは言え鬼畜じゃないもん。
で、彼らはと言うと元々学園に通う時間以外は冒険者登録をしていたので自身のランク(当然低い)で細々とやってく予定だったのが、それとプラスして安定した稼ぎを手に出来るようになったとのこと。
ついでに言うと、リンちゃんがぼったくったお金に関しては、「そんな小汚い野郎共の金なんていらね」とのことで、公共施設の維持費として全額寄付されました。
ちょっとした、裏?話をすると、この国はご存じの通り実力主義です。
そして、ありとあらゆる知識が集まる国でもあり、公共施設からお城まで様々な建物は異世界人が言うところの文化遺産並みの大変きれいで素晴らしい建物なんです。
そんな、本や建物などをいつまでもきれいな状態を維持したいと願う人はこの国には結構います。
そのため、定期的に国に納められる税の何割かは、それらの維持費だったり修復費用だったりと言ったモノも含んでいるんです。
そして、今回のリンちゃんみたいに自主的に寄付をする通りすがりの人は以外と多いです。
そのときにタイミングが良かったら、リカルさんが趣味で描いたそれらの風景画がプレゼントされたりします。
プレゼントされるタイミングは絵を描いてるリカルさん次第なので、ある意味では母様の幸運のハンカチよりもレアもの扱いされてます。
まぁ、教会に行けば数量限定とは言えリカルさんの風景画を購入することは出来るけど、そのときにもらえる絵画は通常販売されている絵とは異なり、何かしらの特別感があるんだとか。
母様がチラッと小さく描かれてたり、母様の獣魔メンバーが紛れ込んでたりするんだとか。
異世界人が言うところのウォなんとかさんを探せと似たようなモノとか?
なわけで、予想外な形で逆に感謝の言葉を告げる人がチラホラいたわけだけど、私は気のせいと言うことにして適当に聞き流すことにしました。
偶然です。
文字通り、偶然です。
なので、その部分も計算してたわけじゃないので南無南無しないでください。
するなら、私の母様にして下さい。
文字通りの(いろんな意味で)天使様ですから。
まぁ、拝んだらロリコン一直線らしいけど。(信者さんたち曰く)
で、母様たちはと言うとあまり長期間離れるわけにはいかないらしく1晩だけ一緒のお家に泊まり、翌日のお昼前に帰って行きました。
まぁ、置き土産代わりに私の宝物でもあり、主武器でもあるバングルを魔改造して行ってたけど。
え?
何をしていったのかって?
私のバングルは様々な武具に姿を変える魔道具です。
それに、楽器が追加されたんですよ。
まぁ、ドラムみたいな複数の種類を1セットにしたような類いは無理だけど、セットではない楽器だったら私が演奏したことのあるモノだったら大抵のモノに変化出来るらしい。
とはいえ、チューニングは不要な代わりに音程の強弱は作り出すときにある程度細かくイメージしないとダメだったりするけど。
一応説明すると楽器って、同じ形をしていても一定の音程を出すモノだったり幅広かったりと奏でる音程の幅が異なったりします。
一定の音程しか出せない代わりに幅広く出せるのよりも良い音が出たり、幅広く出せるけど、幅が狭い楽器よりも初心者向けのように弾きやすくて癖が少なかったりと色々とメリットデメリットはあるんだけどね。
ちなみに、なぜに全員やってこれたのかというと、マルスおじいちゃんを筆頭にあの都に住む人たちが1日くらい自分たちでどうにか出来るから行ってこいと笑顔で送ってくれたんだそうです。
その報酬として、私たちの活躍だのを収めた魔道具とか、この国で売られてる食べ物だの衣服類だのを適当に山盛りで買って帰りました。
お金はありますからね。
使うための趣味がほとんどないから貯まる一方だけど。
そのため、定期的に本とか設備の強化とか様々なジャンルの技術を学ぶために教えてくれる人(かなりの熟練者)を雇ってそれらの勉強会を開いたりという感じで使われています。
それらを考えると、趣味らしい趣味に使われているのは本くらいです。
しかも、それらはあの都の人たちは皆好きなジャンルのを色々個人で購入し、読んでいるのですが読み終わると欠かさず都の図書館へ収めてしまいます。
だから、日々図書館が巨大化していたりします。
まぁ、そう言う経緯もあって
セイさんによる治療代とか治癒や回復魔法のお勉強教室とか護身術教室とか
イリスおじいさまによる相談料とか戦闘指導とか
母様による刺繍のオーダーメイドとか模擬戦による戦闘指導とか
父様によるお料理教室だの戦闘の指導とか
アルナさんによる主への奉仕術とか護衛術プラスの護身術教室とか
シャスティたち獣魔メンバーによるとことん実践形式の模擬戦とか
ユウさんによる剣術教室とかのお値段がものすっごく格安だったりするんだけどね。
あ、一応言うと赤字にはならないぎりっぎりです。
で、ほぼほぼ全員がバトル関係というか実践関係の指導をしてるのは希望する声がすごかったから。
んで、それを受けた後は必ず勝手に自主的に参加料としてお金か魔石を置いていくのが恒例行事です。(母様たちは元々、全員無料でする気だったけど)
他に何かあるだろうとか言う人もいるけど、皆自己鍛錬が趣味みたいなところがあるせいで、知識もついでで手に入る読書くらいしか長続きするモノがないのが現実です。
なので、あちこちを動画として収めた魔道具鑑賞は数少ない都人たちの趣味の1つなんです。
だから私たち3人は、シリルさんの録音された魔道具をちょこちょこ見てたんですよ?
まぁ、それらも完全無視して大金を置いていく人はいるけど、そういうときはお金の代わりに食べ物を大量に持ってきて一緒に飲み食いしようぜ!って感じになります。
所謂現物支給ですね。
お金よりも食べ物の方がみんなとシェア出来るし、工夫次第で楽しみ方は色々あるのでそっちの方が喜ばれます。
偶に、食べ物次第では都で追加で育てられることになったりするのもいつものこと。
ついでに、支給された食べ物を使った様々なレシピをプレゼントすると結構な割合で喜んでたりします。
知識の塊である翠がいることもあって、都ってとんでもない数のレシピがあるんだよ。
うちにある巨大な図書館の一角を担うのが実はお料理レシピなんです。
まぁ、ペチュニアおばあさまをきっかけとして調味料系も豊富なので翠のレシピと掛け合わせると更に数は増えます。
それもあって、どこからかお料理修業としてやってきた人とかはチョイチョイうちの都でレシピをメモしたりとお料理のお勉強をしにやってきます。
で、セットで父様のお料理教室に参加して、実際にお料理で意見を言い合うのがワンセット。(まれに父様のことを料理長!と叫ぶ人がチラホラいるけど)
父様も楽しそうだし、それをきっかけに我が家の食卓もまれに彩るのでお得です。
まぁ、そのおまけで悪党退治を片手間に行うから余計に都の信者が増えるんだけど。
その崇拝対象筆頭がいわずもがな母様です。
そんな母様たちにサリエルを紹介し、まれに発生する笑うまりもに関しては、さすがと言うべきかあっさりと受け入れ、いくつかそのマリモを持って帰っていきました。(笑わない方も持って行ってた)
後に、都の国壁(都だから都壁?)に笑う苔があちこちにくっついてたりするようになるのはここだけの話。
母様たちが何を考えてそんなことをしたのかも正直謎です。
それから先に関しては、入学初日までは依頼を受けたり楽器を演奏したり歌ったりして個人的には穏やかに過ごしました。
まぁ、その隣でリンちゃんが握力鍛えるやつをニギニギしたり手首や肩、足首や太ももに腰回りなど体のあちこちにおもりをつけて鍛えてたりするけど。
ぱっと見は、リストバンドっぽいよ?
仕組みは簡単で込めた魔力量に合わせて重さが増すだけです。
持続時間はつけている間だったら永続的
外してしまえば込めた魔力が空中に霧散するのでその場でリセットされるので、使うたびに魔力を込める必要があるのでそっち方面でもついでに鍛えられます。
ついでに言うと、そのリストバンドは母様からのプレゼントです。
そして、母様のお茶目なのか外して魔力が宙に霧散されている最中だけかわいい系の動物の鳴き声(種類はランダム)がどことなく鳴り響くという素直に喜べない一品です。(時間は込めた魔力量に依存する)
おまけにその鳴き声は地味に周囲に良く聞こえます。(さすがに壁は越えないけど)
ただただ眺めるだけなら普通に可愛いねーで済むんだけど、それを身につけることになってるリンちゃんは顔が引きつってます。
あ、一応説明書見ます?
加重の萌えバンド
見た目はモノクロ系統の色合いをした革製品っぽく見えるバンド
サイズは、身につけた部位に自動的に合わせてくれる(正しくは激しく伸縮しているだけ)
魔力を込めれば込めるほど重さを増し、色合いが変化する(魔力量が少なければ白っぽくなり、多ければ黒っぽくなるが、30%の確率で色がモノクロ系からかわいい系の色と柄になる)
効果は身につけている最中であれば永続的だが、装備を外した瞬間に魔力は宙へ霧散されるため、次に身につけるときは再度魔力を込める必要がある
おまけ機能として、魔力が宙へ霧散している間は、ランダムに動物の鳴き声(かわいい系)が鳴り響く。
鳴く時間は、込めた魔力量に比例する
あ、かわいい系の色がどんなのか知りたいって?
種類はランダムらしくって、毎日リンちゃんが使ってるから眺めてたんだけど、ピンクとレモン色は見かけたよ?
けど、凝り性っぽい母様のことだから色はまだまだあるっぽい。
で、柄はハートだったり星だったりとそっちもかわいらしさをアップさせるような感じのモノでした。
にしても、かわいい系の色と柄になる確率が地味に高いよね。
全体的に見ると確率は低そうなのに結構な頻度で起こりそうなすごい微妙な数字。
そのせいなのかな?
リンちゃんはそれを基本的に身につけてはいるんだけど、服の下につけて誰にも見えないようにしてて、外すときはお家の中以外では絶対に外さないんだよね。
と言うか、機能はすごくリンちゃんの理想的なのにまさかのおまけ機能につける・・というか使うたびに頭を抱えている姿を目撃します。
でも、機能を修正してもらおうにも都どころか、クラリティ王国の中でも上から数えた方が圧倒的に上である母様直々のお手製。
おまけに、デザインからそのおまけ機能も母様オリジナル(正しくは思いつき)。
んで、そんなのを作った本人(見た目美幼女)相手にリンちゃんは言おうにも声が出ずにガックリとひざから崩れ落ちて今に至ります。
で、ティーちゃんはと言うと投擲関係の技を磨くことをメインに家事関係を頑張ってます。
どうやら、杖やナイフと言った元々身につけていた武器系のワザは護身術としてそこそこ鍛える程度にとどめ、戦闘系のメインは投擲系に落ち着いたようです。
とはいえ、結界を使った防御がメインなので投擲系がサブで、最後の防衛ラインが杖やナイフなどの関係といった順番だけど。
そして、家事関係は趣味として私たち3人の中で一番してる頻度が高かったけど、更に技を磨こうと思ったようです。
どうやら、恋愛系の本を読んで恋人の心をつかむ初歩は胃袋をつかめを気に入ったらしく私を籠絡しようとしてます。
まったく、とんでもないことを考えたモノです。
これ以上籠絡されたらティーちゃんなしじゃ生きていけない体になっちゃう♪
って、言ってみたら人きぎの悪いこと言うなと言われました。
まー、顔を赤くしてそっぽ向いた状態でのその台詞なのでツンデレの一種という扱いで非常に萌えたけど。
それにしても、今クラリティ王国で使わせてもらっている家(別荘という言い方が正しいと思うけど)だけど、このクッションの量は何?
母様の崇拝者の集まりでもある陰の親衛隊からの献上品なのは知ってるけど多すぎるよね?
気にしないし、気にしてないけどあまりの数に枕もいらないよね?
むしろ枕どれ?ってなる有様なんだけど。
部屋によってはベッドから転げ落ちてもクッションの海に沈むという状況だよ?
良いけど。
むしろクッションの海に沈んだ方が状況次第では気持ちよかったりするけど。
なんて表現すれば良いんだろう?
段ボールを前にするとつい中に入りたくなる猫みたいな感じかな?
まぁいいや。
とりあえず、学園生活スタートだね。
学園の正門を守っている門番のお兄さんと軽く挨拶をして教室まで向かいます。
その間は、入学式の時のおかげなのか全員近寄ってきません。
大変快適です。
まぁ、無駄に近寄ってこようとしてくるのはいなくはないけど、なぜか保護者モードになってるリンちゃんの目つきが凜々しく(ギンッ!って音が鳴りそうな感じだけど)なってるから全員近寄ってきません。
その余波に当たった男性陣は腰が引けてた代わりになぜか女性陣はうっとりしてたけど。
まー、リンちゃんはモテるからなー。
女性に。
過去に、お背中お流ししますーとか言いながらリンちゃんに近寄ってきたどこぞのお姉さんがやってきたけど、リンちゃんが服を脱いだ瞬間にOTL状態だったけど。
どうやら、既成事実的なモノを作ろうと親切なお姉さんを装うとしたんだとか。
まぁ、ティーちゃんと違って下についてないから無理だったから自滅だったけど。
ティーちゃんの方でも似たようなことはあるけど、てか合ったけど。
ティーちゃんの場合はティーちゃんの隠れファンが闇討t・・・ゲフン、誘おうとした人をさりげなくどこかにさらっていきます。
んで、教室にたどり着きました。
扉を開けると1人いました。
たぶん先輩です。
けど、一言言いたい。
あぁ!
ここがかつて母様が通って、お勉強していた場所!
気分はまさしく聖地巡礼!!
素晴らしいです。
母様がかかわるだけで世界が幸福に満ちあふれます。
たとえ、敵を数万単位で瞬殺したり爆殺したり撲殺したりと言ったバイオレンスなことだったとしても!
「ふむ。君たちが今回の入学生だな?」
めがねをかけたお兄さん。
茶髪と金髪の間という絶妙な色合いの髪で、知的で凜々しいという雰囲気の人です。
何というか、委員長とか言いたくなる雰囲気の人ですね。
そして、その脇に抱えている難しそうな本(何かしらの専門書と思われる)がすごくお似合いです。
身長も私たちの頭1つ分は軽く超えてる。
「はい。」
「よろしくお願いします」
「ます」
相変わらずティーちゃんは挨拶を省略してたけど。
「詳しい挨拶は後ほど行われる故に今はそれで構わない。まぁ、適当に席に着いてくれ。場所は決まってない故にな。」
「わかりました。」
硬そうと言うか、ルールに厳しそうな雰囲気を第一印象に感じそうな人だと思ったけど、案外世話好きなのかさりげなく優しい。
だから、ティーちゃん小声でツンデレとかオカン属性とか言わないの。
しばらくすると、ものすごく足音が響いたかと思ったらバーン!と扉が開かれた。
「間に合った!?」
「間に合った間に合った。だって、ネルリンが来てないし。」
「アウトだ愚か者。初日くらいは入学生よりも前に来るのが先輩としての常識だろうが。それに、ネル殿をそんな妙な言い方をするでない。失礼だろうが。」
「えー、ネルリンは気にしてなかったよ?」
「そうそう。」
「はぁ・・まったく。」
今度は、同じ髪と目の色で慎重もスタイルも顔立ちも全く同じ人が2人やってきた。
双子さんですかぁ。
都にも、双子族の人たちはいたけど、普通の人族の双子さんは初めてだ。
青とも紺色とも言える不思議な色合いの髪を肩を超える程度まで伸ばしてる女の子
目つきや顔立ちはイタズラ好きな子猫を彷彿とさせる感じですごい可愛い。
目の前で繰り広げられるやりとりを視る限り性格も見た目を裏切らない感じっぽいけど。
身長は、私が軽く見上げるくらいだね。
で、お胸のサイズを目視で確認するとB~Cと言ったところですね。
むむ。
すごい。
おっぱいのサイズまで全く同じとは、双子すごい。
最近膨らみ始めたとは言え、ちみっとおっぱい負けたぁ。
まぁ、リンちゃんの方が大きいのは当然だけどね!
だが諦めない!
ペチュニアおばあさまは巨乳だし(写真とイリスおじいさまからの情報)、母様も幼女とは言えスタイル抜群だし(直接確認済み)、イリスおじいさまのお母様も同様にスタイル抜群だから!
将来性は安心出来ます。
後は、巨乳の加護をアルナさんから授かるために会うたびにおっぱいダイビングしてるし!
(巨乳の加護云々を本人に言うとすっごい拒否するけど)
ここだけの話なんだけど、密かにおっぱいの大きさに悩む女性陣の間では非常に有名でそのために都に密かに訪れる女性は多かったりする
それにしても、そっくりだ。
わざわざ髪型も全く同じだし髪飾りとか服の着こなし方や体つきや脚や体の動かし方まで全く同じなんて。
むむむっ。
やりますね。
大抵のそっくりさんは都にいる双子族の人たちのおかげですぐに見分けることが出来るんだけどこの人たちホントにわかんない。
ご丁寧に武器も二人とも全く同じ杖だし。
後は、腰につけてるっぽいナイフと鞭かな。
で、あまりにもジーッと双子さんのおっぱいを中心に凝視(後にリンちゃんから視姦と言われたけど気にしない)してたら、イタズラっぽい笑顔を私に向けてきた。
「可愛い狐ちゃんは私たちに興味津々?」
「どっちがどっちか見分ける自信があったのにわかんない?」
ばれた。
そんなことありませんって装うために視線を微妙にそらしてみる。
すると、スルリと私を両サイドから取り囲むように左右からふんわりと抱きしめて耳元で囁いてきた。
「じゃあ、直接確かめても良いよ?」
「と・く・べ・つ♪」
ふわぁぁ//
私もやる手口だけど、これされると結構すごい。
で、しっかり確かめました。
別室の個室に移動してしっかり堪能しました。
ついでとばかりに私もしっかり堪能されました。
お互いおさわりしただけだよ?
ちょっと、人目があるところだとダメっぽい感じの。(ホントだよ?全身を揉みしだいただけだよ?)
でも、おさわりに関しては2対1だったから妙な声が我慢してもしきれない感じで私の口から漏れるほど気持ちよかったけど//
なんか、双子先輩がうっとりした顔で足腰がぷるぷるしてたけど。
でも、区別はつくようになりました。
なんて言うか、おっぱいからお尻、太ももや腰のくびれまで隅々までしっかりと堪能してたらリアクションがはっきり違ってたんですよ。
片方は色っぽい声を漏らさないように我慢してて私は無反応ですを装ってて(装えてなかったけど)、もう片方は無反応に見せかけて体の方がすっごくビクビクさせつつももっとと色っぽく催促してきてたけど。
「ねぇ・・やけに手慣れた手つきだったけど経験者?・・百合に目覚めてしまったわ」
「アレは経験者しか出来ないテクニックだった//百合プレイ素晴らしい」
「何の経験かは知りませんけど、母様とか母様のメイドさんとか母様の崇拝者とか母様の部下の人に色々教わりはしましたけど」
マッサージ術を。
職業によってやり方が違うらしく大変興味深かったです。
ただ、私があちこちで学んで全部を混ぜた結果、それをされた人たちは全員ヤバいことを教えてしまったって顔を赤くして言ってたのは気になるけど。
「そうなんだ・・将来いろんな意味でヤバそう。・・・この子を囲む人たちのメンバーが別の意味でヤバそうだけど」
「やばそうやばそう。けど、癖になる。・・確かに別の意味ですごそう。」
まぁ、冗談はここまでにして(冗談のつもりは皆無だけど)教室に戻った後、適当にだべったり
すねたティーちゃん(私が百合プレイをしてたのをちょっと気にしてたらしい)を甘やかしまくっていちゃついたりしてたら誰かがやってきました。
「間に合った~?」
「アウトだ愚か者め。初日くらいは入学生よりも前に来るのが常識であろうが。」
「気にしない気にしな~い。」
「そう言う問題ではない。はぁ・・・」
今度は、縦にも横にも奥行きも大きめでおっとりとした淡い茶色っぽい色の髪のお兄さん。
何というか、そんな穏やかなところが熊を彷彿とさせる。
見た目も中身もおっとりとしているらしい。
で、めがねのお兄さんはどうやら苦労を背負うタイプらしい。
それを察したリンちゃんの目がすごく不憫そうな表情になってる。(何か共感するモノがあるらしい)
「あれー?ちょうど全員揃った感じ?」
今度はネルさんだ。
「えぇ。新入生含め全員揃ってます。おはようございますネル殿」
「うんおはよう。相変わらずまじめだねぇ。君がしっかりしてるから俺は楽でいいや。とりあえず、聞いたと思うけど座る場所は決まってないから適当に座って。それからとりあえずこの学園についての説明と自己紹介をするから。今日の予定はそのくらいで終わり。本格的な授業は明日からだから。」
それから、ネルさんによるザックリとしつつも要点を押さえているという文字通りの必要最低限の情報を教えてもらった。
こういうところが、母様が優秀でわかりやすい人だと高評価なんだなと認識する。
「まぁ、ぶっちゃけた話最低限知ってれば後の部分は適当でも問題ないんだよねぇ。だって、他に守る部分なんて人としてって言うかこの国に住む1人として当然の部分ばかりなんだし。」
「なるほど」
この国独自のルールなんてモノはあってないようなモノだけど、悪即漸が標準装備な辺りを一般的な善良な人として守って当然という部分を守りさえずればルールなんて知らなくても問題ないはずだよね?ってことだしね。
「まぁ気楽に行こうよ。君たち新入生の3人に関してはあまり気にする必要はないよ。君たちファミリーからすると当たり前すぎて言われないのが普通レベルのことだし。」
「あぁ・・」
「それに、一切そういうのをスルーしてやりたいことをやりたいようにやりたい放題してた筆頭がセニアさんの母さんとそのもう1つ上のお母さんだし。」
「あぁ・・あのお方かぁ・・」
リンちゃんの目が遠くなってる。
「あのお二方に関しては当然と言えば当然。」
「そうなんだが・・それでも色々と思うところがあるんだよ。」
だからオカンって言われるんだよリンちゃん。
まー母様に関しては敵にさえならなければ基本無害だし。
だって、基本的にスルーするし。
敵認定したら殲滅一直線だけど。
今も昔も
それと、ペチュニアおばあさまはなぁ・・。
イリスおじいさまからチョイチョイ思い出話(と言う名の珍事件と伝説)は、とことんやべぇ人だってことしかわかんなかったし。
そして、その話を聞いた後で母様の性格がイリスおじいさま似だったことが最もなる幸いであるとかなんとか。
「あの子がこの学園でやらかした筆頭がアルナさんだし。」
「そう言えば、母様がきっかけでしたっけ?」
「そうそう。気付いたら敵認定して全員殲滅してそのままお持ち帰りしたあげく、そのまま身内にしてあの体質を治してあのファミリーにふさわしい実力をつけさせたのに加えて敵認定された野郎共(女も含むけど)を自力で殲滅させたんだし。」
「そこで、Sクラスの異動出来たんでしたっけ?」
「そうだよ。いやーそこそこ珍しい属性だったし、あの体質に関しても初めて聞いたから貴重な体験だったよ。けど、こういう風に思い出話として落ち着いたのも全部あの子のおかげだし。」
母様が頑張らなければきっと黒歴史認定確定だっただろうしね。
「さて、とりあえず自己紹介を始めようか。」




