はじめまして!マザコンです! ※挿絵あり
第2弾始めます。
第1弾から、10年ちょっとくらい経過してます。
第1弾は、完結にした直後からアクセス数が皆様のおかげで、グワッと増えてます。
見ていただき、ありがとうございます。
これからも陰の支配者をよろしくお願いします!
では、本編スタートです。
ほぼ全部語り風味な説明っぽい感じです。
私の家族はちょっと不思議だ。
フリージア母様は見た目は幼女にしか見えない天使だし、グリム父様は見た目も纏う雰囲気も威圧感バリバリなワイルド系イケメンなのに乙女だし、本来ならおじいちゃんのはずの母様の父様はどう見ても美青年で、美中年にすら見えない。
むしろ美女。
お化粧なんてしなくてもドレスとか女性用の服を着ても全く違和感がないどころか速攻でナンパが来そうなくらい美女になると確信出来る。
けれど、みんな優しいし頼りになるから大好きだ。
だとしても、母様がまさかの27才だとは今でも信じられない。
父様が32歳だというのはまぁ・・ぎりぎりわかる。
見た目年齢は20代前半だけど。
そして、母様専属のメイドのアルナさんと執事のリカルさんペアともすごく仲良しです。
毎日アルナさんの巨乳に母様は嬉々として埋もれに行ってますし、アルナさんも満面の笑みで率先してしょっちゅう母様をその大きなおっぱいに埋めに来ます。
むしろ、アルナさんの方からやってくるのが大半です。
世間一般的に言うと、家は領主になるし、貴族でもあるんだけど、みんなすごく気さくだし、身分問わず仲がいい。
むしろ、身分差で態度が違うって何それ?おいしいの?状態が当たり前で、そんな態度をするような輩は最初からいらない存在としてポイされてる。
だから、私自身もその貴族の一員だという認識は実はものすごく薄い。
せいぜい私という存在を意味する名前の親戚程度としか思ってないし、いざってときの切り札の1つ扱いだ。
母様が、武力で屈服させ、知力で心を折り、身分でとどめを刺すのが敵を潰すベストな行動だといつも言ってるし。
後は、身分を使って有象無象が近寄ってこないようにさせる城壁くらいに思えとか。
あるとしたら、お金がいっぱいあるから大抵のモノは手に入れることが出来るくらい?
とくに欲しいものはないからどうでも良いけど。
あ、初めましてセニアって言います。
私の名前の由来は、母様の母様の名前からとったものらしい。
ペチュニアっていうらしいんだけど、元々はお花の名前らしく、その名前の正式名称の一つであるペチュニア・ヴィオラセラっていう名前からとった名前が私セニアっていうらしいです。
おばあ様であるペチュニア様は母様にとって憧れで目標でもあるとても大事な人だったのだとか。
だから、そんなすごい人のようになって欲しいとか、自分に素直でまっすぐに生きてほしいという理由からおばあ様から名前をとったのだとか。
私自身もいい名前だってすごく気に入ってる。
私の髪色は、父様から引き継いだのできれいなワインレッドです。
父様の髪はぱっと見は黒だけど、光に照らされたりよくよく見ると赤なんです。
つまりは、赤がすっごく濃くなった色らしい。
そして、母様の髪色は白で、若干根元が紫で、髪先が藍色というすごく不思議できれいな色の髪。
私の髪は父様の髪色を母様の髪色で良い感じに薄めたようなきれいに真ん中をとったような色で、私自身もすごく気に入ってます。
髪質は母様譲りですっごいサラサラストレートです。
それと、私は狐の耳と尻尾が生えています。
つまりは獣人なんです。
父様は見た目は普通の人族なんだけど、炎人族という感情が高まると髪が炎に変わる炎関係に特化した種族で、
母様はおおざっぱに言うと天使族で、名前の通り、天使様です。
当然天使のように・・否、天使以上に可愛いけど!
天使の中でも戦闘に特化した能天使という階級の中でもダントツのトップであり、天使族の中でも天使界の歴史の中で未だかつてナンバーワンを誇るほどの最強の代名詞である始祖というとんでもないお方です。
母様の羽が白ではなく黒いのは扱う属性魔法の影響もあるらしいけど、始祖だからと言う理由も兼ねてるらしい。
そんな、炎の人と天使の幼女の間に生まれた私は狐さん。
種族名で言うと聖狐族というそうです。
ありとあらゆる動物さんたちの言葉が理解できて、私の扱う魔法全てに聖なる力が宿るんだとか。
アンデッドみたいな不浄なる存在?には絶対的な力だとかなんとか。
そして、身体能力に特化してて特に素早さに自信があるんだよ?
私が住むここ癒しの都”ルナール”は、昔は流星の里と呼ばれていたらしい。
名前の由来は、おばあ様が流星姫と呼ばれており、そんな彼女が眠る地だからそう呼ばれていたらしい。
で、おじい様たちであるフォルシェンファミリーの皆さんが今も昔もずっとその土地を守ってきたこの都の守護神みたいな存在です。
都には、城壁がいくつかあります。
まず最も中央である場所は、フォルシェンファミリーや私たちが住んでおり、中央にすごく大きな木である精霊樹がそびえたってます。
精霊樹は詳しくは聞いてないけど、精霊という自然を司るすごい存在が土地を守ることに特化したすごい存在なんだとざっくりと教わってます。
そしてその精霊樹の根元におばあさまのお墓はあります。
そこでお祈りをするのが毎日のこの都の決まりです。
その日何があったという報告や、お祭りごとも必ずこのお墓の近くで行うのも決まりです。
すごくにぎやかな状況が好きだったのだとか。
で、精霊樹の周りにはたくさんのお花や薬草が植わっており、この都に住み着いている動物さんたちが育てているのでとってもメルヘンです。
けど、数年くらい前から良くあるのは、あまりにも薬草が元気よくエグいくらい大量に育ちすぎるせいで、売却する量も効力もヤバすぎてお野菜代わりに薬膳料理扱いでお料理に使われることがたびたびあったりする。
期間的に言うと10日に1回くらい。
おまけで言うと、育つ速度もヤバいです。
普通は種を植えて収穫するまでに平均10日ほどかかります。
あ、これは魔法を使って補助をしたからそのくらいだから、魔法を使わなければ20日も経たないくらいが基本。
だと言うのに、魔法も使わずに10日は余裕で切るし、魔法なんて使えば5日で収穫出来ちゃう。
しかも1株1株の大きさも2倍どころか3倍4倍になってるし、効力もお薬に使えば普通の何倍もすごいのが出来ちゃう。
一応大きさと効力の比率は関係あるか調べた結果、大きさが2倍だと威力は2倍ではなく2乗になるらしく、3倍だと3乗という有様です。
あまりにも効力がエグいから初級のお薬ではなく、中級か下手すれば上級のお薬としてお高めで販売したり、薄めて大量の初級として売ったりしてます。
でも、販売する数が増えすぎても色々あるから一定数以上は売り出せないため、いざって時の備蓄にしつつ、古いモノからお料理に使って消費してるのが私が住む場所でよく見られる光景です。
で次の城壁ですが、そこには様々な種族の人たちと動物たちが薬草やお野菜を育てたりしながら過ごしています。
その動物さんたちにたまに先ほど話した薬草を与えたりもしますよ。
そして、ところどころに訓練するためのスペースや簡易ギルド、教会などがあります。
簡易ギルドには、イリスおじい様の専属執事兼護衛でもあるラウさんの妻であるアリスさんが代表としてギルドを管理してます。
ギルドカードを更新したり他の土地のギルドと情報交換をしたり、この都内での催しとか言ってしまうと何でも屋という扱いになってます。
教会は、母様の信j・・げふんげふん、母様を崇めてる人たちがいます。
そこのトップである司祭さんは、セイさんというフワフワした黒髪のすごくスタイルが良くてきれいなお姉さんです。
聞くと母様と同い年だと聞いてますが、母様が見た目が若いというか幼いからそうは見えない。
回復と治癒魔法のエキスパートでこの都内で起きた病気やけがはただの1つとして失敗も力及ばず・・なことも起きてないすっごいお姉さんです。
けど、すごく強いんですよ?
ついこの間、よそからやってきた人が10人くらい迫ってたけど、全員投げ飛ばされ、関節を外され、杖で殴り飛ばされとすごいことになってました‥相手が。
ついでに言うとセイさんは無傷です。
で、そんな彼女の夫であるユウさんは、黒髪のすごく優しい表情をしたお兄さんで、すごいかっこいいんです。
剣のエキスパートでこの都を守る騎士団の団長さんです。
ついでに言うと、ユウさんも母様と同い年で、3人は良く一緒に依頼を受けたりしていたんだって。
戦術も3人ともバラバラだからすごくバランスが良いからすごく理想的なパーティ構成になってるって、母様たちをよく知る人たちは口を揃えて言います。
まぁ、ユウさんが言うには騎士団みたいなちゃんとしたのではなくこの都内を拠点とした冒険者もどきだって言ってましたけど。
彼が中心となった計30人のメンバーが交代でこの都を交代で見回りをしながら守ってくれてます。
空いた時間には農作業をしてますよ?
はたからざるもの食うべからずなんだとか。
で、次の城壁なんですが、先ほどの2つ目の城壁の周りにはその城壁をクルリと取り囲む川が流れてます。
そして、次の城壁ですが、その周りにも川が流れており、先ほどの川と複数個所でつながってるので2つ目の城壁と3つ目の城壁の間の空間はものすごい数の小さな川が流れているんです。
数えたことないですが、10とか20なんて生易しい数でつながってるんですよ?
幅は1人で泳ぐには余裕があるくらいの幅はあります。
で、大きな池もあり、そこと先ほどの川にはいろんなお魚が泳いでます。
そして、そこには全体の7割は果樹園になってて、残りの空間にはこの都に住む動物さんたちが夜過ごすときのための空間があります。
言ってしまうと小屋だけど大きさで言うと宿舎です。
そして、それぞれの川を渡るにはL字状になっている橋を渡る必要があります。
そこは、必要でないときは吊り上げ、必要な時だけ吊り下げるタイプです。
そこを守っている門番はレティンスさんというもの静かで体の大きなお兄さんです。
お兄さんというより年齢的に言うとおじさんだけど。
喋らないのではなくしゃべれないそうで、普段は身振り手振りか筆談です。
けど、結構明るくて優しい人でみんなに頼りにされるいい人です。
そんな彼は、ユウさんの騎士団のメンバーの1人でもありますが彼は守ることに特化しているらしくほとんどを門番としてしっかりとこの都を守ってくれています。
けど、開いている時間は事務作業とかいろんなことも出来るので結構器用で、気配りも出来るすごい人ですよ?
ぱっと見は厳つくて怖そうなイメージだけど、実際はそうじゃない証拠としてよくこの都に住む動物たちが彼に群がってる光景をよく見かけます。
動物はその人の本性を見抜くことに長けてますから。
それと、本人は気付いてないけど、密かに一部の女性に人気があって、さりげなく仲を深めようと頑張ってる人をちょいちょい見かけます。
この都に住む人たちの大半は2つ目の城壁内に住んでいるので、お店もほとんどがそこにあります。
3つ目の城壁の部分にもありますがそこにあるのは食べ物系かお薬系です。
その他の防具とかお洋服屋さんとかは、2つ目の城壁内です。
そんな、いわゆる経済関係を管理しているのは、マルスさんというおじいちゃんです。
おじいちゃんというけどがっちりとした体ですごく頼もしくて楽しい人です。
楽しいことが大好きでよくガハハと笑ってるけど、教えるのがすごく上手で私も色々教わってます。
彼が経済関係の代表として30人の部下を各部門ごとに振り分けたりして対応してます。
その手腕は確かで、ごくたまに他の町からやってきたおじさんとかがアドバイスを求めてやってくるときもちょいちょいあります。
この都での収入源は、ここに住む動物さんたちからとれる資源の一部と、都人さんたちが作るモノ、そしてこの都でとれる薬草です。
都人さんたちが作るのは裁縫系から防具、お薬に魔道具です。
それらを、定期的にやってくるに運び専門の人たち(冒険者)が隣にある大きな国クラリティ王国に運んで売りに行ってくれます。
後、この都を狙う人たちが良く襲ってくるので訓練代わりに討伐してその人たちの懸賞金とその人たちを雇ったりしたバックの人たちから搾取したお金がこの都での収入源です。
物騒と言えば物騒だけど、騎士団のメンバーも母様も父様とかが速攻で潰しちゃうから怖いと思う前に処理されてます。
一応都人たちもやろうと思えばやれるらしいけど好き好んで争おうなんて思わないから基本的に騎士団であるユウさんたちがメインで倒してます。
それと、母様による刺繍したものですね。
定番はハンカチで、次にマフラー。
これは、私が産まれる前から人気商品らしく今では大陸中どころか世界中で人気らしくたまにハンカチ1枚に金貨を何十枚も渡してもらいに来る人がいます。
それと、オーダーメイドでコートの背中一面に刺繍することも出来ます。
後、父様によるお料理教室。
我が家では、料理は父様が作ります。
だって、父様のお料理ってすごく上手だしおいしいんだよ?
特にパン。
パンを焼くのがすごく上手でこの都で食べられているパンは父様が作ったものです。
と言ってもパン以外もおいしいから都1の料理人とか言われてる。
それもあって、よそから来た冒険者の人とか料理でお金を稼ぐ人たちが時折父様に料理を教わりにやってくるので、その時の依頼料です。
それと、イリスおじい様による相談料ですね。
未来が見えてるでしょと言いたくなるくらい的確なアドバイスは大陸中で有名で基本的に銅貨数枚か十数枚なのに、銀貨を数枚とか金貨を数枚渡して行と帰りで表情が裏表真逆な場合もよくあります。
やってきたときは絶望のどん底なのに帰りはつきものが取れて晴れやかな表情って感じもよくあります。
あ、そうでした。
3つ目の城壁には後大きな共用のお風呂があります。
男女別になってて、結構な人数が入っても余裕があるすごく広々としたところです。
私や母様みたいなトップメンバーは、自分たちの家にあるけど都人さんたちはそこを使うのが基本です。
元々各家に作ろうかどうしようかと相談してたそうですが申し訳ないと言って結果としてお風呂屋さんを作ることで落ち着いたんだとか。
基本的にこの都に住む人たちであれば無料だけど、その代わりに交代制でお掃除とお湯を補充するための魔道具に魔力を込める必要があります。
なので、よそから来た人たちは銅貨を1人3枚支払ってもらいます。
その時に、銅貨を10枚渡すと装備品を1つ掃除するサービス付きです。
それ専用の窓口を別に用意してるんですよ。
なので、籠手だと1セットで銅貨10枚という感じなので、胸当てとか剣とか装備ごとに銅貨が10枚ずつ必要なんですけどね。
文句があるなら利用しなければ良いから基本的にクレームはないしあっても速攻でユウさんたちが〆にきます。
けど、結構好評なんですよ?
仕事が丁寧だとか、結果として装備が長持ちしたとか。
後、ちょっとした裏話ですけど、この装備のお掃除の代金は実は元々は全装備を銅貨10枚にしてたんです。
けど、仕事は丁寧で汚れ1つないぴっかぴかどころか、ヒビとか歪んでたりするようなところの修理もある程度補強したりするサービスだったんです。
だけど、その仕事のクオリティでそれは安すぎるとなり、結果として装備のパーツ1つごとにその値段にしようと言うことになりました。
まぁ、その仕事の丁寧さに定期的に頼みに来る常連さんもちょいちょいいますし、お礼代わりに過剰な量のお金を渡してくる人もいたりします。
ついでに言うとお風呂にはのぞき見防止用の魔法が何重にもなって込められているので女性客にもすごく好評です。
おまけ情報だけど、ここのお風呂で使われている石けんはこの都の薬師さんたちが調合して作られています。
そのため、試作品とかも作ったときはまずお風呂屋さんに設置して評判を聞いて改良するかどうか判断してる。
この都作の石けんは質が良くて肌荒れにも対応していることから女性客がよく購入しにやってきます。
噂だと、よその大陸の人もわざわざ運搬費も含めて定期的に購入する人もいるらしいし、クラリティ王国の貴族の人たちも愛用する人は多いんだとか。
そして、この都でもっとも名物と言えるのが地下にある大図書館です。
何冊あるのか数えるのも嫌になるほどものすごい数の本があり、館内では飲食は禁止な代わりに誰でも無料で利用できます。
その代わり、内容によってはあらかじめ申請が必要なものもあります。
不用意に見せて危険なことに利用しないようにするための安全措置です。
その図書館では、あちこちに椅子がありますし、個室も完備しているし、常に何かしらの音楽が流れているから暇があればここにいる人は珍しくないです。
たまーに、よそから来たお偉いさんが話し合いのためにその個室を使うこともあるので個室を使うときは申請した人限定ということになってます。
まぁ、会議とかに使う人の場合は、使用料をあらかじめ払ってもらいますけど・・音漏れの魔道具とかそういう対処をする代わりにお金を払うという契約だからです。
とりあえず都の説明はこのくらいかな?
私は一応領主の娘という立場ですが、みんなすごく優しいから身分差で悩むことは皆無です。
そうなったのも母様のおかげ。
母様は超がつくほど身分差とか種族差とかそう言う類いのことは心底どうでもいいと思ってる人だから自然と周りもそう判断する人ばかりが集まってるからです。
まぁ、そんなことであれこれ言うような人は最初からこの都に足を踏み入れること自体も許されないんだけど。
その辺りを判断しているのもレティンスさんなんだよ?
人を見る力があるんだあの人は。
だからこそ、門番として任されてるし、そこは彼もそれを誇りに思ってるから本人も門番は天職だって言ってたし。
文句があったり、手を出すようなら返り討ちにあうし都自体が昔からそういう存在として世間ではすごく有名らしいから問題ないらしいけど。
後たまに、超大群で魔物とか人が襲ってくるけどこの都を取り囲むように何重にも使用されている結界によって大半がやられます。
そこで騎士団が中心となって母様たちがたたけば100とか200程度なら瞬殺です。
この結界は、母様が中心となって作り上げたすごいもので、大抵の魔法や物理的な攻撃は跳ね返すし、きしむことすらない。
おまけにその結界は、城壁ごとに少しずつ設定が異なる結界が込められてるし、川にも込められてる。
更に、この都の周りにも城壁にもあちこちにトラップが仕掛けられてる。
更に言うと、都内に複数個所にマーキングというものをしているらしくそれらをすべてが揃うことでさらに強大で強力な結界が張り巡らされています。
これは、1つ1つのマーキング単体だけでも、十分な威力を誇る魔方陣らしいんだけど、決まった箇所に決まった数を設置することですべてのマーキングの魔方陣の威力を倍加させる大規模魔法でもあるんです。
そんなものすごい結界が何重にもかけられてるのに加えて、城壁自体も物理的な硬さは世界有数というところからこの都は癒しの都のほかに”鉄壁の都”とも呼ばれています。
未だかつて攻めることが成功どころか結界にひびを入れたことすらできなかったどころか、城壁に焦げ後すらもつけることが出来なかったからそう呼ばれています。
おまけにここにいる人たちは母様含めてどの人も強すぎて戦力が過剰すぎると立ち寄っていた冒険者のお姉さんがぶつくさ言ってました。
とか他人事のように言ってるけど私のその過剰戦力の一部にカウントされてるらしい。
まぁ、この都1の最強夫婦とか言われてる母様と父様にみっちりとありとあらゆる戦術を実戦形式で教わってるからね。
そしてこれだけは言っておきましょう。
母様が可愛すぎて辛い!
そして、母様が大好きすぎてたまらないの!
どんなに疲れていても母様を一目するだけで全快しちゃう。
母様に抱きしめてもらえばどんな怪我も治せる!(実際は気のせい)
母様にチューしてもらえればどんな病気も治る!(実績ありだが、真相は謎)
父様も大好きだよ?
ただ、母様が可愛すぎるのがいけない。
父様も同感してくれるし。
だから自他ともに認めるマザコンですが何か?
世間的には母様の見た目のせいで親子ではなく姉妹と思われてることもあるけど気にしない。
家族なのには違いないしシスコン扱いされても問題ないむしろバッチ来い。
そこに、ほぼずっと母様を抱きしめて自身の巨乳に埋めてるアルナさんが揃うとアルナさんが母親扱いされることも珍しくないけど母様はスルーしてる。
だから、よく見られる光景として身長のわりに母様の大きな胸に埋もれる私とその母様をさらに大きな巨乳で埋めるアルナさんという3段状態は、もはや都での日常扱い。
ついでに言うと、私の膝の上にシャスティさんが乗っかってくるときもあるからそうなってくると3段どころか4段になってる。
で、母様のスルー力はすごいんです。
例え、よそから来た冒険者たちがナンパに来てもスルーするし、目の前で冒険者仲間の女性から冒険者の男性が脱がされそうになっててもスルーする。
そして、八つ当たり程度に母様を襲ってきてもよそ見してても魔力による衝撃波1つで瞬殺してなかったことにする。
その後でその光景を目撃してた人が後処理をするのがこの都あるあるです。
そんな私には、とても大事な宝物がある。
それは私がいつも両腕に着けている白銀と黒銀のバングルだ。
変幻自在のバングル
脳内でイメージしたありとあらゆる武具の姿に変化させることが出来る
幅5センチの白銀と黒銀の計2つのバングルで、様々な魔方陣が刻印されている。
使われている素材は、あまりにも多くの強力で希少なものを使用されているため現在は謎素材となっている。
2つでワンセットのため、両腕に取り付ける必要があるが、片方だけでも、両方同時でもどちらでも変化可能。
フリージア・クラリティ・エトワールを筆頭に10年間かけて作成した最高傑作で、セニア専用
セニア以外は、一切機能せず、10分ほど5メートル以上離れた場所においておくと自動的に手元に戻ってくる。
※セニア以外が持ちだした場合、一定距離を離れた瞬間、超がつくほどのドジッ子に強制変化する(期限は無期限)
私の戦闘パターンは、魔法による遠距離系もあるけど、弓矢や剣術、体術とものすごく幅広い。
だから、扱う武器も多種多様です。
なので、このバングルは私の戦術に合わせてインファイターグローブにもなるしメリケンサックにもなるし、剣にもハンマーでも杖にでもなるから私にとっては、すごく使い勝手が良い。
世間一般的には扱う武器の数の多さはありえないらしいけどそこは母様の娘だからそういうものと理解されてる。
母様も扱う武器の数はすごく多いんだよね。
そんな大好きな母様がそうなら娘の私もそうならないとね!と3歳のころに誓い、毎日毎日頑張って頑張って頑張った結果、どんなに初見の武器でも容易く扱えるようになるという特技を身に着けました。(根性)
母様の獣魔である黄昏さんやカルナさん、シャスティさん、ラナさんにハディさんたちの素材がこれでもかと使われてるのもそうだけど、母様の羽も使われてるし、その他にもとても希少な鉱石や宝石、超高ランクの魔物の部位とか魔宝石とかも使われてるらしいけど、ありとあらゆるジャンルのトップの素材の中でも厳選に厳選を重ねたものを配合し、更に母様たちがさまざまな魔法を付与し、刻印してる。
母様は天才だ。
大抵の魔道具でも数時間はあれば作れるのに私のこれは丸々時間を惜しんで頑張って頑張って頑張って10年間もかかっている。
それだけ時間がかかっていることもあり、並大抵のことでは傷1つつかないし、私の体に常にフィットするちょうどいいサイズに変わる。
しかも、これは成長型の魔道具で私の成長に合わせて使いやすい重さになるし、私の身体能力と魔力の補助をしてくれる。
その補助の強さも私の成長に合わせて調整してくれるから、私が成長すればするほど強くなるんだよ。
例え傷がついたとしても、大量の魔力を込めれば直るけどね。
まぁ、私以外が触れると大変なことになるけど、勝手にこの魔道具が報復するけど、私自身もトラウマになるくらいやり返す。
だって、私の宝物だから。
私の大事なものに触れるんだから地獄に行くよりも悲惨な目に合う覚悟があるってことだもんね?
けど、そう思ってるときってなぜか周りの人はひきつった表情になって私から距離をとるんだよね。
なんでだろ?
後、そういうときに限ってよく、母様にそっくりだと言われるんだろうね?
まぁ、母様そっくりならなんでもいいね!(満面の笑み)
それと、私が身に着けている服装は、母様によるフルオーダーメイドの最高傑作らしい。
母様が5年間かけて作り上げた私のバングルの次にお気に入りの一生ものだ。
戦闘用の装備でもあるし、普段着の私服でもある超お気に入り。
私の戦闘パターンともかみ合ってるからすごく動きやすいし、私が成長しても常にサイズぴったりだからサイズを気にする必要もない。
しいて言うなら、下着くらい?
下着は、年々大きくなってる体とおっぱいに合わせて変えないとならないけど、その他の装備は肌着を含めて全て戦闘用に作られている特別品。
ちょっぴり暴露しちゃうと、私のおっぱいは年齢からすると大きいらしい。(えっへん!)
父様が言うには、私が身に着けている装備品は、服も靴もバングルも世間で買おうとしたら1つ1つの装備でそれぞれ金貨が3桁は余裕で、ものによっては世界中どこを探しても手に入らないものだってあるんだとか。
なにせ、母様は世界で1つしか存在しないオリジナルの儀式魔法の開発に成功させたほどの天才魔法使い。
その知識と実力を使い、優秀な部下をフルに活用しているからこそできる品。
おまけに言うと、超お金持ちだし、身分も知名度も私が思っている以上にすごいからこそ、私の装備品全ては出来ている。
母様は私のために自身が持つすべてを活用して作ってくれた。
そこまでして私に尽くしてくれる母様と父様が嫌いになるわけがない。
父様はちょっぴり過保護かなって思うけどそれもかわいいなって思うしそれほど大事にしてくれてると思うとうれしい。
母様は、表情が変わることはあまりないし変わってもうっすらとしてるから世間一般ではクールな人だと思われてるけど、実際はすごく優しくて他人思いな可愛い人。
だって、この都に住む人たちは皆、母様が昔救ったから今ここで母様のために尽くしてくれている人たちばかりなのだから。
詳細はその人たちのことも考慮して聞いてないし教えてもらってないけどかなり大変なことに巻き込まれてたらしくてそこから救ったのが母様率いる当時のエトワールファミリーだったそうな。
そして、救った後も済む場所も家も服も食事も無償で提供してくれた。
だというのに見返りは求めずに、自分たちと痛い目に合わせた人へ多少なりとも仕返しをする機会すら与えてくれたのだとか。
だからこそ、皆ここにとどまり、母様のために日々頑張るんだって。
種族によっては、お目にかかれることが一生のうちに1回でもあれば超運が良いと言われるような希少な種族だっているらしいけど、そういう種族は大抵故郷に引きこもってることが多いから救われた後は故郷に帰るのが多いのに帰らずにとどまってることからどれだけ本気なのかよくわかる。
そんな、いろんな意味ですごい人たちに囲まれて幸せな日を送っている私ですが1日の中で一番幸せな時間は、母様に膝枕してもらいながらブラッシングしてもらってるとき。
私の髪と尻尾をブラシで母様がブラッシングしてくれてるときは全身が幸せによってとろけてしまうほどの歓喜に溢れてる状態で、何事にも代えられない大事な時間で、それ以上のご褒美は存在しない!
そして、そうしてくれてるときは、母様はすごく優しい笑みを浮かべながらしてくれるし、耳元で私に色々と話しかけてくれる。
超絶レアな母様の笑みと、超激レアな肉声による母様の囁きは文字通りの必殺技です。
しかも囁いてくれる言葉がいつも私に対する愛情だから、もうたっまんないの!
キャー♪
だからなのかな?
父様と母様限定の挨拶なんだけど、ほっぺにチューするの。
まぁ、母様限定で口にチューすることもたまにあるけど。
仲良し家族だったら挨拶代わりの扱いとして、時々あるらしいしおかしくはないよね!
だって、仲良しなのは間違ってないもん♪
異常なレベルでマザコン?
はいそうですが何か?
え?
馬鹿にされてるか侮辱するセリフだって?
いえいえ、私からしたらご褒美です。
侮辱扱いなんてあり得ないです。
むしろ大好物です。
だって、こんなにかわいいんだよ?
可愛いかわいい超かわいいんだよ?
頼もしいんだよ?
優しいんだよ?
すごいんだよ?
強いんだよ?
頭良いんだよ?
それなら溺愛するよね?
溺愛されちゃうよね?
受け入れちゃうよね?
拒否なんて天地がひっくり返ってもあり得ないよね?
世間的には親子じゃなくて姉妹扱いされてるからマザコンじゃなくてシスコン?
母様相手だったらむしろご褒美です。
どっちの扱いでも母様が相手ならもーまんたい。
むしろバッチ来いです。
あ、母様のことを話してるだけで私の魔法のこととか話してないや。
私の装備品も細かいところ言ってないね。
まぁ今度でいいよね!
だって、母様が可愛いんだもん。
そっちの方が大事に決まってるよね!