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 月を綺麗だと思うとき、人は愛しい相手を月に重ねているのだという。決して届かないところにいて、手を伸ばしてみようなどとはゆめゆめ考えもしない相手であるほど、月は輝いて見えるそうな。


「……フゥ」


 声にならないため息をつきながら、若竹色の布を傍らに置き、夜空を見上げる。その瞳は、白い輝きをたたえた月を映している。

 目を閉じて息を吸い、ゆっくりと吐きながら目を開く。闇に染まる庭の方へ視線を移し、今日の出来事を反芻する。


(あの少年は、何かを知っているのだろうか)

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