表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君の騎士 ~君を守るために~  作者: 無乃海
第一幕 名坂学苑1年生編【1部 春の巻 編】
28/199

25話 校外学習 その3

 前々回から続いておりますが、校外学習はこれで終了となります。

クリスマス特別編の前に、何とか後1話、投稿したいです。

そうでないと、話しの纏まりが悪いので…。頑張ります。


※現在、見直しの為、改稿しております。当初より少しだけ追加しております。

 内容も分かりやすくなるように、心掛けました。

 改めて、よろしくお願い致します。

 「北岡は、このチョコ、買ったのか?」

 「いや、買ってないよ。他のチョコを買ったからね。」


飛野(ひの)君が、自分の買ったチョコを見せながら聞いてくる。何故か、自慢げに。

それに対して夕月(ゆづ)は、何故そんなことを聞くのだろう、という感じの表情である。


 「じゃあ、やる。これ、俺のお薦めなんだ。沢山買ったから、やるよ。」

 「…ありがとう。じゃあ、これと交換だね。」


飛野君ったら、夕月に自分の好きなチョコを渡して、ちゃっかりアピールしているわね。相変わらず、バレていないと思っているのは、本人のみだと思うわ。

木島(きじま)君と田尾(たお)君も、またか、と言いたそうに苦笑している。

少なくとも、此処にいる女子全員にも、飛野君の気持ちがバレたことだろうな。

夕月(ゆづ)は、気が付いているのかどうかさえ、分からないけれど…。


飛野君のセリフを(まる)っとスルーして、その事自体には何も触れずに、夕月(ゆづ)も、彼とは違うお菓子を差し出した。それなのに、飛野君は、夕月(ゆづ)からお菓子を貰っただけで、ぱあ~っと嬉しそうな顔になっている。もう、それこそ、満面の笑みをして。これで、バレない訳がない…。


うん…。夕月(ゆづ)は、()()なのだろうなぁ。私も触れたくないことだから、詳しく聞かないわ。それに、夕月(ゆづ)って、そう鈍くないと思うのよね…。

でも、そのやり取りを見ていた、萌々香さんの班の女子達が、「私も交換したい」と夕月(ゆづ)に言い出した。皆と交換するのは無理だ、と判断したのだろう。


 「じゃあ、皆で1つずつ袋を開けて、食べ合いをしようか?」

 「おお、いいね。それなら…俺、これ食べてみたいな。」

 「じゃあ、僕は、これにしようかな?」


夕月(ゆづ)の提案に、木島君と田尾君の2人が、同意とばかりに話に乗ったフリをすると、女子もまた、「私は、これ。」とか、「私も~。」とか続く。

女子生徒の殆どは、夕月(ゆづ)やイケメン3人と、交換したかっただけだろう。

夕月(ゆづ)達が、上手く誘導した形で、皆()()()()()()ようですわね。


飛野君だけは、()()と上手く交換出来たものだから、まだ1人で、若気にやけてますね。余っ程(よっぽど)、嬉しかったのだろうなぁ。

他の班の生徒達が「いいなあ~。」と、羨ましがる声が聞こえても、私達全員が全力で()()()した。だって、これ以上多くなるのは、絶対に無理ですもの!




        ****************************




 午後は、再びバス移動となり、工場から割と近くにある、植物園まで移動した。ココで、クラス(ごと)に見学してから、班での自由行動になるのだ。

クラス毎の見学は、植物園の入口付近だけだったので、私達の班は、もう少し奥の温室の方まで、見学することにした。


 「お昼時間は、E組の女子生徒も一緒で、楽しかったですわね。」

 「ホントに、ね。北岡君達は、外部生の女子だけでなく、飛野君達とも仲が良いんだね。行き成り、あの3人が話し掛けて来たから、ビックリしちゃったわ。」

 「ホント、ホント。私達、同じ部活だけど、飛野君達と接点ないし。外部生とお話したのも、初めてよ。」

 「私は、あの3人とよく話すけど。…郁さんだっけ?面白い人だったよね?部長が、好きそうなタイプじゃない?」


初めてクラスメイトになって、同じ部活に入部となった『吉乃ちゃん』と『勢木さん』が、何かというと、私と夕月(ゆづ)に話し掛けてくれる。

小学部から通っているけれど、今迄は全く接点がなくて、正直、あまり顔も知らなかったの。だから、この呼び名は、クラスの女子達が呼んでいる愛称である。


ケーちゃんも外部生とお話するのは、まだだったのね。意外だわ。誰とでも仲良くなっちゃうケーちゃんは、『よっちゃん』『せっちん』と各々呼んでいる。

私もこの班になってからは、そう呼ぶようになったの。

しかし、ケーちゃん、不吉な事を言わないで。…部長の眼鏡に適う人っぽいのは、間違いないと思う…。郁さんは、個性が強過ぎるから、どうなのだろう…。


因みに夕月(ゆづ)は、『ヨシ』、『おセツ』と呼ぶ。夕月(ゆづ)は、()()仲良くなると、基本的には『さん』&『ちゃん』&『君』付けは、しなくなる。

下の名前で完全に呼び捨てするのは、夕月(ゆづ)の弟以外では、今のところは()()()

他の女子には、その子の愛称を呼び捨てにして、呼んでいるわね。


例えば、『吉乃ちゃん』は『吉』から『ヨシ』、『勢木さん』は『せっちん』と呼ばれるから、『おセツ』と『お』をつけて呼ぶ。『ケーちゃん』はと言うと、『おケイ』と呼ぶ。親しみを込めて、そういう愛称呼びをしているみたい。かといって、私みたいに完全に呼び捨てすると、呼ばれた女子が()()()すると思う。


対して男子には、夕月は、仲が良いとかに関わらず、基本的に、苗字の呼び捨てと決めている素振りがある。勿論、私は、男子には全員、『君』付けですわよ。

男子には決して、下の名前で呼ぶことはしない。

男子にも愛称があるのに、その愛称呼びすらしない。()()()


下の名前で呼ばないのも、愛称呼びしないのも、理由は分かっている。

()()()()()をされたくないからだろう。

この学苑は、其れなりの家柄の生徒も通っている。色々と勘違いされる理由もあったりする。特に、婚約者がいる人物には、気を付けなければいけない。


実際、男女の関係になると、婚約者や婚約者候補が、同じ学苑内に通うという人も、少数だけれど居るのである。また、婚約者がこの学苑に通学していなくても、それなりの家柄の男子に近づくことは、不謹慎である。だから、夕月(ゆづ)ではなくても、名前呼びは避けなければならない。

自分が婚約者になりたいのだと、()()()な噂をされてしまうから…。


後は、本人にも「気があるのか?」と、思われる可能性もあるし。飛野君が、いい例である。「晶麻(君)」なんて呼んだ日には、自分に気があると喜んでしまい、婚約者候補にもバレバレだろうし、学苑にその婚約者候補が乗り込んで来る、というトラブルもあるかもしれない。


また、夕月(ゆづ)にとって、自分の弟は兎も角、私の兄も例外のようである。

私のお兄様には、昔から『さん』付けで呼んでいる。その呼び方は、今でも変わっていない。2歳年上の兄は、夕月(ゆづ)にとっても、兄のように慕う存在のようである。


そんな事を考えながら歩いていると、目的の温室に到着していた。

取り敢えず、E組は離れていたようだから、まだクラス見学中だと思う。

温室には、私達の班が1番乗りのようである。他には、誰も来ていない。


私達というか、…夕月にだろうけれど、最近、E組の女子と仲良くしている。

はっきり言えば、向こうが突撃して来るというのが、正解なのですが。

夕月(ゆづ)も、そう嫌ではない様子なの。特に萌々香さんが…。寧ろ、気に入っている感じがするの。…何となく気が重いなぁ~。


ぼんやり考えている間に、いつの間にか、B組のイケメン男子班(飛野君の班で、飛野君の他にイケメンもいる)が合流していて、温室に一緒に付いて来た。

長めの温室を見学して外に出ると、飛野君が持参したサッカーボールを蹴り出して、すぐ近くにあった広場みたいな場所へ移動する。


飛野君がドリブルし始めると、同じ班のメンバーも、飛野君の後ろから付いて行く。名前は知らないけれど、このメンバーは、この前の球技大会で、飛野君が組んでいた男子生徒達みたい。私達女子班は、何をするのかという感じで、広場前辺りで立ち止まって眺めていた。


 「北岡もやろうぜ!」


飛野君がそう叫んで、夕月(ゆづ)を呼んだ。呼ばれた夕月(ゆづ)は、肩をすくめて苦笑しながら、飛野君達の所にゆっくり近づいて行った。残った私達女子は、期待を込めた目で見送って。この男子達のメンバーの中で、1番運動神経がいいのは、夕月(ゆづ)だもの。

吉乃ちゃんやせっちんは、「こんなに、目の前で見るのは、初めてよ!」と、幼い子供のようにはしゃいでいる。


夕月(ゆづ)達が、サッカーボールで遊び始めると、わらわらと何処からともなく集まって来た、男子生徒達が「混ぜろ~。」とか言って、一緒に合流し始める。本格的なサッカーらしくなってきたわね。

ふと気が付くと、見物人も増えていた。()()()()()()、萌々香さん達もいる。

当然女子生徒の殆どが、夕月(ゆづ)を応援していた。


集まった生徒の中に、木島君と田尾君も居る。一部の女子や男子は、飛野君や木島君を応援していた。田尾君は、運動神経が良くないという以前に、大事に思っている許婚がいるものだから、問題外なのだろう。一応、木島君はフリーであるし、飛野君も、まだ正式に決定している訳ではないから。

そこで私は、許婚という言葉で、()()()()のことを思い出してしまった。


ある人物とは、田尾君の許婚の『礼奈あやな』である。彼女は、1学年下の後輩で、中等部の時に同じ演劇部部員であった。「北城せんぱ~い!」って呼んでは、毎日のように夕月(ゆづ)にくっつきに来て。私の邪魔をしに来るのよ!

彼女が入部してから2年間は、本当に()()()だったわ。


そう言えば彼女も、夕月(ゆづ)を本名呼びして、何故か『北岡』呼びしなかった。

まぁ、夕月が、そう呼ぶのを許していたのだろうけれど…。

礼奈は、夕月に、ただ憧れているだけだと思う。でも、それでも私にとって、この上なく()()()()()事ですわ‼

 前々回からの続きの校外学習編、今回で終了です。3話になるとは。


『夕月』の友人達への呼び方、本文にて紹介しました。彼女の心の中で、仲が良い友人と認められると、愛称呼びの呼び捨てに昇格します。

只のクラスメイトなどそれ以下だと、苗字に『さん』付け or 下の名前に『ちゃん』付けとなります。

ただ、男子には一律苗字の呼び捨てですが。基本、男子に『君』付けしません。『夕月』的に気持ち悪いので。(本人は男子に成り切る為)


因みに『未香子』の男子の呼び方は、基本『君』付けです。そこはお嬢様ですね。『夕月』のことは、特別だからと言うよりも、幼馴染だから愛称で呼び捨てなんですよね。


『光輝』の幼馴染兼許婚の『礼奈』のことが、『未香子』の口から語られました。完全にライバル視されていますね。

『礼奈』の設定自体は決めていますが、まだ登場人物一覧には載せていません。番外編にそのうち登場させる予定はありますが、まだ未定です。

現在は中3なので、主人公達が2年生にならないと入学しませんし。中等部のお話は、今のところ作るつもりはないのですが、飽く迄未定です。


『礼奈』の性格はどうなんでしょうね。すみません、書いてみないと分かりません…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ