なんなんだ? そいつに意味は あんのかい? ~異世界モノにおける、レベルという謎設定の考察~
以前から、これだけは言わせて欲しかった。
そして言ってやった。
なろうに氾濫している「異世界モノ」。
わざわざ異世界に転生や転移なんぞしなくとも、異世界設定でいいじゃん。
テンポ悪いし、話、なかなか始まんねぇし……
そして、それと同じくらいに不要じゃないかと思うのが、「レベル」という設定。
いや。意味不明でしょ?
作家さんたちも、書いていて疑問に思わないんだろうか。
簡単な例を一つ挙げます。
レベル1の主人公くん。素早さが3だとします。
レベルが上がって素早さが6になったとしたら、
作中での敏捷性が、それまでの二倍になるんですか?
ならないでしょ!?
「二倍の早さになったから、おまえの攻撃なんて当たらないぜ」
そんな文章、見たことない。
じゃあ、その数値って何のためにあるの?
死に設定でしょ!?
私も、幼き頃から漫画ばかり読んで過ごしました。
多少の無茶な設定にも、耐性と寛容さを持ち合わせているつもりです。
ケンシロウが破いた服は、どうやって再生しているのだとか、
オーバーヘッドキックを放つ翼くんの、異常な滞空時間だったりとか……
数え上げればキリがないほど目にしてきました。
ですが。あれだけは、あのレベル設定だけは、どうにも突っ込まずにはいられないのです。
私の好きな漫画の一つに、「魍魎戦記○ダラ」という作品があります。
かなり前の作品ですが、あれも作中にステータス表記が出てきます。
それは、あの作品自体がゲーム雑誌内で連載されており、
ファミコンでゲーム化されるというタイアップがあったからこそ、
理解と許容ができていたんですよね。
悶々とする中で、辿り着いた一つの答えがあります。
2012年から「なろう」のお世話になっていますが、
あの当時はまだ、VRMMOと異世界ものが人気を二分していたと記憶しています。
今では異世界一強の様相を呈していますが、
ステータス表記というのは、VRMMOモノの名残なんじゃなかろうかと。
VRMMOならば、ゲームの世界に入り込むということで、
レベルやステータスなんてものも理解できます。
その設定だけが、異世界モノにまで取り入れられてしまったのだろうと。
もはや、テンプレと呼ばれる一つの形なんでしょうか?
「とりあえず、コレぶっ込んでおけば人気でるんじゃね?」的な。
なんとも納得のいかない現象にモヤモヤしていますが、
どなたか明確な回答をください。ぷりーず。