22/25
最後の闘い
「こざかしい。
そんな体で我に勝てるとでも?」
常闇は「あかつき」を握りしめ、振り返った夕真を一瞥し、笑った。
「うるさい!俺は陰陽師だ!
お前なんかに大切なものを奪われてたまるか!」
震える手に力をこめ、常闇を睨みつける。
確かに自分はひよっこな見習い陰陽師だ。
今までなんの目的もなく、ただ生きてきた。
突然課せられた陰陽師という使命。
自分は逃げていただけだ。
陰陽師になれないと思いこんで。
でも、それはもうここで終わりにしよう。
自分には、自分しか守れないものがある。
だから。
夕真は強く地を蹴った。
そして刀を大きく振りかぶった。
刀を奪おうと向かってきた常闇の鋭い爪が腕に深々と刺さる。
意識の遠のくような激痛が襲ったが、夕真はそれを無視した。
再び攻撃しようとした常闇の目に。
「あかつき」を突き刺した。
「ギャアアア………!」
耳をつんざくような悲鳴が響き、夕真を振り払おうともかく。
夕真はしっかりと刀を握ったまま、言葉を紡いだ。
「天城に伝えし、神刀“あかつき”よ
今、この身に、この刃に力を宿せ………!」
その刹那。
眩い光が刀から溢れ、夕真と常闇を包んだ。




