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陰陽師の弟  作者: 黒羽六花
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最後の闘い

「こざかしい。

そんな体で我に勝てるとでも?」


常闇は「あかつき」を握りしめ、振り返った夕真を一瞥し、笑った。


「うるさい!俺は陰陽師だ!

お前なんかに大切なものを奪われてたまるか!」


震える手に力をこめ、常闇を睨みつける。


確かに自分はひよっこな見習い陰陽師だ。

今までなんの目的もなく、ただ生きてきた。

突然課せられた陰陽師という使命。

自分は逃げていただけだ。

陰陽師になれないと思いこんで。


でも、それはもうここで終わりにしよう。

自分には、自分しか守れないものがある。

だから。


夕真は強く地を蹴った。

そして刀を大きく振りかぶった。

刀を奪おうと向かってきた常闇の鋭い爪が腕に深々と刺さる。

意識の遠のくような激痛が襲ったが、夕真はそれを無視した。

再び攻撃しようとした常闇の目に。


「あかつき」を突き刺した。


「ギャアアア………!」


耳をつんざくような悲鳴が響き、夕真を振り払おうともかく。

夕真はしっかりと刀を握ったまま、言葉を紡いだ。


「天城に伝えし、神刀“あかつき”よ

今、この身に、この刃に力を宿せ………!」


その刹那。

眩い光が刀から溢れ、夕真と常闇を包んだ。

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