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宇宙の卵(ソラノタマゴ)  作者: しゃくとりむし
第3章 心を求めて [前編]~ゴフレード~
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違和感

あれから、3日が経った。


ゴフレードは、皆と打ち解け、新しい仲間ができたことに慣れ始めていた。


今日も、いつものようにミュエネの部屋で、無駄なおしゃべりをする。全員では無いが、ミュエネ、ラノミナ、セノアーとリィリスがいる。皆、話している時間は、楽しそうだ。



リィリスのいつもの騒がしい、頭に響くような高い声が聞こえている。





私はあれから、以前の自分から変わってしまった。


自分は弱くなった。駄目になった。汚れてしまった。



よく考えれば、兆候はあった。あの時突然こうなってしまった訳じゃない。


少しづつおかしくなって、あの時、閾値を超えたのだ。




もしかしたら、誰も私について知らないここでなら、新しい自分でやりなおせるのかもしれない。


どこか壊れてしまった私だが、受け入れてくれる場所があるならやりなおしたい。


やりなおしたい。






… …フレード。ゴフレードっ!! 起きてよっ!話聞いてっ!」



どうやら深く考え込んでいたようだ。目頭が少し熱い。



「ごめん。少し考え事をしていただけさ。」



そう言って、リィリスに笑顔を向けた。





「ねえ。何をそんなに考え込んでいたの?」


ラノミナが楽しそうに問いかけた。


「いや、昔の事だ。」


正直、ラノミナの少しギラギラした目が苦手だ。何故か彼女は私を見る時そんな目をする。白い髪、白い肌、透けるようで美しいのだが、醜悪な目をしている。



「眼鏡をかけた髭もじゃの友人が昔いてね。そいつが、ある時機関清掃のための小型のマシンを開発したんだ。とっても優秀な機械で皆助かったんだが、機関清掃員達が遊ぶようになってしまってね…」


ゴフレードは馬鹿のようなくだらない話を皆に話して、彼らの知らない宇宙船の昔話で盛り上がった。







話は盛り上がり、皆、楽しそうにしていた。





これで、いいのかもしれない。これで、いいのだ。


ゴフレードは、そう自分に言い聞かせた。

前回掲載かた1週間。書く気力が湧かなかった…

こんなんじゃ駄目だ。

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