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宇宙の卵(ソラノタマゴ)  作者: しゃくとりむし
第3章 心を求めて [前編]~ゴフレード~
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生存者

セノアーとラノミナは絶望的な観測を持ったまま、生存者を探し続けた。シェルターが見つからないまま、半時が過ぎた頃、その青年の入るカプセルを見つけた。




「ねえ、このカプセル、ちゃんと作動している。…もしかして、生きているんじゃない?!」


ラノミナは少し驚いたように、そう言った。

セノアーも頷いて尋ねる。



「コリュ。ゲン。生きている可能性が高いよ。このカプセルを空けてみてみたいんだけど」



「あほか。空気中の酸素濃度がヤバイんよ。開けたとたんに中の人間が死んでしまうて。」



「じゃあ、どうすれば」



「そのカプセルごと、こっちに持って帰れへんのか?一つだけやろ?もしかしたら、移動可能なカプセルかもしれへんし。」


ラノミナとセノアーはカプセルの周囲を調べた。簡単な留め金、電気系統の接続はあるが、その他の接続は無く、受注船と独立して作動しているようだった。留め金を外せば、運べるかもしれない。


「じゃあっ。留め金を外してっ、それ回収しちゃえっ!」



「船長~。簡単に言いますけど、重そうだし、運ぶの大変なんですよ~」


「つべこべ言わない! さっさと留め金外しなさい。 時間が無いわ」



ラノミナはそう言って、セノアーの背中をバシッと叩いた。










◇◇








コールドスリープ用のカプセルに眠る青年の顔はどこまでも澄んでいて、聖者のような顔で眠っていた。



「ううっ。重い。重いよ。見とれてないで、ラノミナもちゃんと手伝ってよ。」



「ごめんごめん。時間があまり残って無いし、はやくしないとね」



車輪も無いため、重いカプセルを2人で引いて運ぶ。汗がじんわりと滲む。20分ほど運ぶとようやく出口が見えてきた。



セノターとラノミナが小型船に詰め込もうとしたときに、ナタークが不意に尋ねた。



「みんな。今さらだけど、そいつを持って帰ってしまっていいのか? ほら、未知の病原菌とか、なkんかさ」



「なによ! せっかくここめでやったのに!手ぶらで帰るの?」



「まあ、心配やけど、ナタークは心配しすぎや。」


コリュもゲンに続いて答えた。


「大丈夫。こっちでも検疫するから。」


セノアーは笑って頷いた。


「それなら安全ですね」











2つシナリオの案があって、片方は全滅するのと、片方は普通に誰もしなないもの。一応誰も死なない案で進めているんだけど、無性に全滅シナリオに心惹かれる。方向転換して… や、やめるんだ、俺。

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