闇を進む船長の冒険 1
「みんなもう一度集まるのっ。ばらばらになっちゃうのは嫌!」
「このままだとダメになっちゃうっ。まず、みんなをもう一度集めようっ。」
セノアーは床を見つめたまま頷いた。
「難しいかもしれないけれど、リィリスの言う通りだわ。」
ミュエネも頷く。
「じゃっ、コリュとゲンは私が連れ戻すっ。セノアーとミュエネは、ラノミナ達を追ってっ!急がないと手遅れになっちゃうかもしれないっ。」
リリィスとゲン、セノアーは、それぞれお互いの顔を見合い、そしてテーブルから離れた。
リィリスは扉に手を掛ける。
!!!!!!
「開かないっ!! どうしてっ!!」
扉は閉まっているようだ。ロックの解除ボタンを押してみても、扉は閉まったまま動かない。
「ミュエネっ。セノアーっ。扉が開かないっ!」
大声で叫ぶと向かいのドアを開けようとしていたセノアーとミュエネがそれに気づいた。
「そっちの扉も開かないのね。。。」
ミュエネは不安そうに呟いた。
「閉じ込められたみたいだ。」
◆◇
「コアニーとは連絡とれたっ??」
リィリスが尋ねるとセノアーが不安そうに答えた。
「まだ。全然繋がらない。こんなことなかったのに。」
結局完全に閉じ込められてしまったらしい。コアニーを呼んでも出てこない。何か異変があったのかもしれない。コリュにならそれも可能だろう。。でも、ここまで対処が早いとは思わなかった。
「どうすればいいのっ。ミュエネっ。何か手は無いのっ?」
困り顔のミュエネが答える。
「全く無いってわけじゃあ無いんだけれど。… 一つだけ頭に浮かんだ方法がある。でも… かなり難しい、というより無理かもしれないんだけど。」
「いいよっ。無理でもなんでも私やるからっ」
… (みんなが一緒に居れるならなんでもするっ)…
ミュエネは壁に開いた通気口を指さす。背より高い位置にあるその通気口の入り口は、鋼鉄の格子で守られていた。小さい体格の人ならやっと入れる大きさだろうか。
「あの格子を外して、通気口に入り、通気管を通ってコリュの所に行く。問題点は沢山ある。コリュとゲンの場所もわからないし、通気管がどこを巡っているかもよくわからない。運よくコリュ達に会えても説得できるかなんてわからない。」
「それでも行くわっ。ミュエネっ。」
リィリスは真剣に、ミュエネの目を見てそう言い放った。
「下手すれば死んでしまう危険がある。やっぱり勧められない。他の方法を探しましょう…」
ミュエネのその言葉にリィリスは首を振った。
「他に方法は無いんでしょっ。だったら、その方法でやるしかないじゃないっ。このまま手をこまねいてはいられないのっ。」
◆◇◆
はしごに登ったミュエネがレンチを使って鉄格子を外す。
「これでいいわ。」
鉄格子をセノアーに渡すと、ふ~と息を吐いた。
息を吐き終わると、道具がいっぱい詰まった服のからペンライトを取り出す。
「はい。ペンライト。バッテリーがもつかわからないから、必要な時だけ使うのよ。」
ミュエネはそのペンライトをリィリスの服の胸ポケットに押し込んだ。
「じゃあっ、行ってくるねっ。」
リィリスは梯子に足を掛けた。見下ろすと、ミュエネとセノアーの心配そうな顔が見えた。…大丈夫。大丈夫。やるしかないのっ。
リィリスは通気口に手を掛ける。
「思ったより、狭いかもっ。」
そう言うと靴を脱ぎ棄てた。
「よしっ!行くよっ~!」
一声叫んだ後、
裸足のリィリスは、真っ暗闇の世界が続く通気口の奥へと頭から潜り込んでいった。
…
…
舌に口内炎ができて超痛すぎです。5つもできてます。少し腫れていて、歯に当たると震えるほど痛いです。鏡で見ると、白くなっていて、舌の裏側にまでありました。口内炎の薬を探して、あったにはあったのですが、買ってからだいぶ経つせいか、ボソボソしていて上手く塗れません。
… そんな情報いらないですよね…
ごめんなさい。