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宇宙の卵(ソラノタマゴ)  作者: しゃくとりむし
第2章 船長の風格 ~ リィリス ~
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犯人はピンク色 1

リィリスとコリュは、休憩談話ルームの扉を開けた。


一番奥のテーブルから、ゲンが見つけて手を振る。みんな集まっているようだ。


「コリュっ。行こうっ。」


リィリスとコリュは駆け出した。





◇◆



「まず、謝りたいのですっ。セノアー、ゲン、ナターク、ラノミナ、ミュエネっ!みんなごめんなさいっ。」


そう叫んでリィリスはペコリと頭を下げた。


「まあ、わかればいいのよ。わかれば。コリュにも謝ったもみたいだし、今回は、まあ、いいわ。」


ラノミナは顔を背けながら、そう言った。


「みんなもいい?喧嘩はいやだし、リィリスもわかってくれたみたいだから、良しとしましょう。」


ミュエネがそう言うとみんな頷いた。


… もっとどきどきするような事態になるかと心配していたけれどっ。謝ってみると意外にも、簡単にすんだ。本当に許してくれたのっ?まだ怒ってない??… まだ、不安。。


「リィリス船長。仲直りしたから大丈夫。さあ、椅子に座って。コリュさんも。」


リィリスの不安気な顔を察して、ナタークが気を使い、言葉をかける。


「うんっ。ありがとうっ。」


これから。これからが大事。失った信頼は取り戻せばいい。

皆に許してもらえた。それだけでも、大きな一歩のはずだからっ。






「みんな揃いましたことやし、始めまひょか。」


ゲンが笑いながらそういった。

ラノミナも頷く。


「そうね。この前は途中で終わっちゃたからね。船長さん?靴下の問題を、どうするか考えている?」


「うんっ。私に考えがあるのっ。」



リィリスは自分のアイデアを説明しはじめた。


「未知の事象に対して、情報が少なすぎると思うのよっ。今持っている情報じゃあ、判断なんてできないっ。だから、まず、情報収集をしてみたいのっ。私は、ここにいるクルーの誰かが盗んだなんて思わないっ。それ以外の可能性をまず検討したいんだっ。」


「具体的にはどうする予定なん?」


「そうねっ。靴下が無くなる現場を押さえるのっ。カメラかなんか置いて、コアニーに見ててもらうとか…かなっ。」


ラノミナが手を挙げる。


「ハイハイ! カメラなら私の部屋にあったわ。」


「せやな。配線はわてがやっちゃるわ。」


ゲンも張り切って頷く。


「じゃあ、コアニーを呼ぶ?」


ラノミナが鞄から端末を取り出そうとすると、

コリュが小さな声で呟いた。


「コアニーに頼まなくても、こっちの部屋まで映像を飛ばせる。」


ミュエネは「パチッ。」と手を打った。


「じゃあ、これで決まりね。セノアーの部屋にセノアーの靴下を仕掛ける。それを餌におびき寄せて、ラノミナのカメラで作成する。それを、この部屋でみんなでみる。配線はゲン。遠隔操作とソフトウェア関連の準備はコリュね。」


リィリスは、頷いた。


「ありがとう。みんな。」



「ちょっと、なんで僕の靴下なんですか!」


セノアーが抗議する。


「一番靴下盗まれているからですよ。」


「ちょっと待ってくださいよ~。ただでさえ、靴下少ないんですよ~。」


「いいじゃない。全部無くなっちゃたわけじゃないし、一年経てば、少しは供給されるでしょ。」


「そんな~。」



この宇宙船に、日常が戻ってきた。

靴下事件は解決できるのだろうか。


























刺激ある展開が欲しいなあ。一人、また一人と消えていって、リィリス一人になっちゃうとか。いかんいかん、それをやってしまうと、ホラーになってしまう。物語も終わってしまうではないか。宇宙船が故障して、食糧の配給が止まり、乗り組み員たちはサバイバルを始める。。とか。ぎゃー。これもお話終わっちゃうし、残虐描写有りになっちゃうよ。… ブツブツ…

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