タマゴ達の邂逅 12 ~ コリュ ~
明るい、子供っぽい船長の声で、ついつい言うことをきいてしまう。別にこんなことしなくても私としてはいいんだけど。でも、船長が、嬉しそうな顔をすると、少し私も嬉しくっちゃう。
ロックを外したドアを勢いよく開けて、リィリス船長はパタパタと駆け出していった。
…船長って、おもしろいなぁ。
そうコリュは心の中で思った。そして、誰にもわからない程度に、少し笑顔をつくった。
リィリス船長は、一直線に寝室がある方向に向かって走っていった。ナタークもミュエネもリュリス船長の行った方向にぞろぞろ着いていく。
「ふぁあ。眠い。」
あくびがでてしまった。そういえば、少し寝不足だ。目をこすったら目やにがついていることに気が付いた。顔も洗ってなかった。なんか、そう思うと気持ちが悪い。
「かお洗おう。」
間取りが自分の部屋と同じなら、こっちの方向に、シャワー室があるはずだ。
コリュは一人ふらふらと離れていった。
◇◆
扉を開いた。
そこには、タオル一枚を羽織っただけの姿で、小さく丸くなっている白髪の少女の姿があった。
…白くて綺麗。
「眠っている?」
コリュはそう尋ねたが返事は無い。
…静かに寝息を立てている。
気持ちよさそうに寝ているし、起こしちゃ悪い気がする。とりあえず、誰かに報告した方がいいのかな。
コリュは、足音を殺して、静かに船長達の所に戻ることにした。




