タマゴ達の邂逅 5 ~ コリュ ~
その頃、コリュは部屋でヘバッテいた。
「うう~。頭に糖分が足りない。」
そうベットの上で丸まりながら呟いた。ロックは全部外した。とても、複雑で骨の折れる作業だった。もうへとへとで、体が重たい。少し、寝不足だったのがたたったのかもしれない。
微睡みの中に落ちようとしていたその時、部屋のドアが弾けるような音とともに突然開いた。
「やっほ~。船長リィリス参上よ!さあ、おきなさい!」
その元気の良い声のせいで、思わずベッドから身を起こしてしまった。そして、目の前には、小柄な活発そうな赤い髪の少女が立っていた。
「………」
そして、ベットに再び潜り込んだ。
「なんでよっ!なんでまた寝ちゃうのっ!ねえ、起きようよ。起きてお話しようよ~。」
「…(この人。うるさい。眠い)…」
眠たかった。休みたかった。それに、ちょっぴり人間との会話に慣れていなかった。
「さあっ。船長命令よっ。今から起きてこの宇宙船を探検するのっ。あなたも私と一緒に行くのっ。ねえ、何かしゃべってよっ!」
「… 口を動かすの 少しめんどう。」
「動かさないから億劫になっちゃうのよっ。今から、しゃべってしゃべって口を動かし続ければ話すのが楽しくなるはずだよっ。だから、私と一緒にいくよっ。」
そんな船長の姿に押されて、ゆっくりとまだ眠たい体を起こしたのだった。別に誰とも話さなくても生きていける。誰にも会わなくても、部屋から外に出なくても割と楽しいよ。だから、話す必要も、宇宙船の探検なんてする必要なんて全くなかった。でも、そう元気に巻き込まれるとなんとなく断れないな。
コリュがリィリスに手を引っ張られて部屋の外に出た時、近くのスピーカーからコアニーの声がした。
「れんらくデス。コリュ。リィリス船長。イマから「休憩談話ルーム」に皆集合デス。地図とかは無いのですが、宇宙船の真ん中ヘンの木がいっぱいの部屋デス。そこに、集合デス。みんな集まってマス。」
「ちょっとっ。私が船長よっ。それは私の役目っ!」
リィリスは目を真ん丸にして大きな声でスピカーにむかって声を上げた。
「そこにマイクは無いよ。…コアニー嫌い?」
「うん。昨日まで大好きだったけど、今日大っ嫌いになったぁ。」
「私もコアニー嫌い。…一緒だね。」
「うん。一緒一緒っ。」
そんな風にして二人は仲良く、休憩談話ルームに向かった。