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君の始まりか私の終わりか

シシシック艦隊は海洋上にて待機する。


「ご武運をドドドの者」


「シシシック提督も武運を」


空中戦艦ドーソラシムはファファファハウスへと航路を進める。


不思議なことに、

港での戦闘を予期していたが

反抗はなかった。


むしろ、ファファファ合衆国の者達は

ドーソラシムに対して、応援していたのだった。


一体、何が起きたのだろうかと

ファファファ合衆国圏内のラジオを確認すると…驚くべき事態が発生していた。


「凶弾に倒れていた。前ファファファ大統領が復活いたしました。偉大なるプレジテント・ファファファの演説をお送りします」


「皆さん、こんにちは、まだ、頭が痛みますね、ですか、今日は晴天、心地よい青空が広がっており、私の心は解放感で解き放たれています。例えば、憎しみをぶつけてきた相手方にも慈悲の心を抱くほどに、神は私に奇跡をもたらしたのです。」


「何か裏がある…」


ドドドの者は疑っていた。


始まりはドドド首長国を攻めた理由

ドドド首長国は何の関与も起こしてはいないにもかかわらずドロリズムと称し世界の悪だと決めつけた点、武器供与が第三国の流れども、構造を鑑定すると、ファファファ合衆国産の武器であることが判明したり…


一連の流れは仕組まれたもの

それも、正義や悪の概念で図れるものではなく経済的な動きで操作されていたのではないかと、ソソソ桜国にて調査する過程でわかったことである。


「なぜ、敵は生まれるのか、なぜ、味方は構築されるのか、それは、利益と不利益によるもの、悲劇は格差にあったということが分かったからです。残念ながら、副大統領は私のために尽くしてくださいましたが病気によりこの世を去りました、尽くしてくれた愛国者のためにも、祈りましょう」


偽善、全てが張りぼてでしかなかった。

この放送に真なる要素などなく、あるのは

真実を公にしたいという思いから

ドドドの者は進む。


だが、彼にとって恐れていたのは

平和的な姿勢を見せたこと…

武力ではなく

平和的な対応を仮に演出したのなら、

それは、まさしく、

素晴らしき脚本家であるのだから。


ソ桜零壱式に乗り、確認する。


直接的な対峙によって、

既に命の危機があるのだろうとなかろうと

ここで退いてはいけなかった。


ドドドの者は進む、

物語の始まりにおいては、

思い描いてきた航路は

常に順風満帆ではなかったとしても

成すべきことを成す。


言葉で伝え、彼の思いは何たるかを

確認しようとするが、手は震えていた。


占領されし故郷の様子が目に浮かぶ


あの日の悲しみをなかったことに

してはいけないのだから。


だからこそ、ソ桜零壱式にて

ファファファハウスに降下する。


なぜ、攻撃したかの真意を訪ねるために


「よく来てくれたね」


ファファファ大統領には武装たるものは一切なく、拍手をすると同時に愛国者の象徴たる国家が流れた。


「貴方に尋ねたい、貴方は何のためにドドド首長国を攻撃したのか」


「それは、平和のためだよ」


「平和…真実を話してください」


「真実ね…だけど、真実とは時に嘘がなくては平和など得られないよ、それでもいいのかい?まず、今日、国家が国家たる枠組みでここまでやってこられたのは」


「御託はいいのです。いくら、言葉で着飾ろうとも、貴方の言葉にはドラマでしかないでしょうから」


「素晴らしいね、では、真実を話そうか、そう、今回のドドド首長国を指揮したのは私だ。そして、ドロリズム、それも、私のシナリオによって起こした自作自演だ。だから、君たちを悪に見立てることで、私は正義として皆の背中を押したんだよ。これが真実、どうかね、満足していただけたかな。」


この様子はテレビやラジオにて放映されていた。ファファファ大統領の命により、嘘、労りなく、事実を以て…


当然、世界には衝撃がはしり、傀儡政府のドミドファにも疑惑の目が向けられ、後日、政府は解体される。


「すべての真実を話した私を君は消すかね、どうかね」


「貴方の行動には称賛されるものはない、むしろ、すべての悲しみを引き起こした元凶だ。だけど、貴方の考えには善と悪では図れない、強さがあった。貴方を殺せば、ドロリズムが真の意味で具現化する。私は殺さない、だから、貴方を赦す…」


脳裏に浮かぶは戦ってきた者達の

散っていった者達の姿

いったい、ファファファ大統領の〈シナリオ〉によって、何人の人間が死んだのだろかは計り知れない。


だが、自身の命すらも愛国への魂とする覚悟には並々ならぬ思いが感じられた。


要素は違えど、国は違えど、言語や文化は異なれど、大統領もまた英雄であった。


覚悟と信念、

ドドドの者は

彼と握手を交わし

かくして連合と同盟の戦いは終わる。










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