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日々のつらつら  作者: 城乃コトミ


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7/9

漫画家になりたかった

 私はもともと、小説家じゃなくて漫画家になりたかった。


 母親がオタクで、姉も少女漫画を買いあさっていた。家にはたくさんの漫画があふれていたのだ。アニメのdvdも大量にあった。私自身も絵を描くのが好きで、父は画家並みに絵が上手かった。


 それでも幼い時は伝記とか、小説とか読んでいた。好きな映像は「デザインあ」と「プチプチアニメ」だった。特に森のレシオが好きだった。たぶん、ブラックジャックを読んだあたりから、漫画にのめりこんでいったのだと思う。


 ほかに読んだ漫画はほとんど思い出せないけれど、ブラックジャックはよく覚えている。毎回図書室で借りていた気がする。それからナルト。もう、めちゃくちゃ面白い。どんどん次が読みたくなるし、岸本さんの絵のうまさも関係していたと思う。


 じゃあ、本格的に漫画を描こうかともなった。高校生の時一作完成させようとした。


 手を動かして、書いてみて気づいた。絵を描くのめちゃくちゃ大変だし、話進められないし、何よりも疲れる。一番嫌だったのは、ストーリーを全然進められないこと。小説ならサクサク進められる。文字さえ打ち込んでいけば、状況説明の濃淡によってスピードは変わるけれど、話は進む。


 それでも一応、編集者さんに、お声がけしていただいたこともある。漫画一緒に書きません?って。誰もが知ってる大手さんだ。


 一作書くことさえ無理だから、一度連絡を取り合っただけで、今はぷっつりだ。なぜならば私は短気だから。一作書いている途中で、次のアイデアがバンバン浮かんでくる。絵を描いていると全然アイデアに追いつけない。


 絵を描くことは続けながらも、ほかの道を探した。そこで見つけたのが小説だ。


 小説は最初二次創作だけ書いていた。私の作風を見ればわかると思うけれど、夢小説とかそういうのを書いていたんだ。


 絵では全然評価されなかったのに、そっちでは案外評価された。二次創作は全くダメだったのに、小説では案外人に見てもらえたし、評価された。


 それでいて、文字でもイメージを伝えることができると分かり、楽しかった。


 小学校低学年から絵を描き続けたのに評価されなかった。三年前から書いている小説のほうが評価される。この意味が分かるだろうか。

 

 好きと得意は全然違うということだ。


 得意で勝負していかないとだめなんだ。たまに、好きが得意な人も居るけれど。私は半々だと思う。イメージをするのは好き。でも言葉にしたり構造にするのは別に好きじゃない。なんなら、プロットなんて書きたくないとさえ思っている。今もまともに書いていないけど、前よりましだ。少なくとも物語が一応終わる。どんなに悲惨であれ。


 きっとこれからも精進していくのだと思う。


 

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