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日々のつらつら  作者: 城乃コトミ


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トラウマ

 なんか一話だけ投稿していたなと思い、ふともう一度読み返してみたら、思っていた以上に過激なことを書いていたため少し反省した。


 私はたまにこんなことがあるから。というか小説もそんな感じで書いていたから実は読み返したくな。私にとって小説を書くって毒を吐くような作業だから、黒歴史をもう一度見るようなものなんだよね。


 多分小説が書けなくなったのは、毒を吐き切ったからなんでしょうね。三年?四年前に鬱になって、パニック障害発症して、学校へ行くと過呼吸になるようになってからかなり成長したなと思う。


 普通不登校と言えば、突然本人が学校へ行きたくないと言い出したり、断固拒否するようなものだけど、私は体が断固拒否した(笑)多分中一から学校へ行きたくなかったんだけど、頑張りすぎたんでしょうねえ。中三、文化祭も終わってあとは受験だとなった瞬間に、切れたらダメな糸もいっしょにブチっと切れてしまった。


 一番つらかったのは誰にもこの苦しさが理解されなかったことだよねえ。ただの頭がおかしい子としか思われてなかったんじゃないかしら。あからさまに担任の先生の態度も変わったし。態度が変わらずにいた先生ってのは好印象だった。


 卒業式に出られるかどうか聞かれた時、私は思ってしまったんだ。そしてあからさまにがっかりとした教師の姿を見た時。この人は私の体調がどうとか、苦しさがどうとか、そんなこと関係なく、ただ自分のために少しでも欠けのない卒業式にしたかっただけなんだ。それが悪いわけじゃないし、先生の考えることはごもっともだよ。教師っていうのは羊をあやつるボーダーコリーのようなものだからね。


 職員室に漂うコーヒーの匂いも、あの静かそうで騒がしい雰囲気も、私はいつもノックをするたびに学校とは隔離された違う世界へ飛び込むような感覚だった。小学校の時は特にそれがひどかった。体調が悪く保健室へ行ったら養護教諭がいない。職員室へ行って、勇気をもって中へ入ったら誰も私に見向きもしない。まるで幽霊でも入ってきたみたいに黙って仕事をしているんだから私は何を間違えたのか、とても恐ろしかった。


 養護教諭に聞いたら、きちんとどういう理由で来たのか言わなきゃだめよ。と言われた。確かに何の理由で来たのか言わない私も悪かった。でも少しぐらい存在に対してそぶりをしてくれてもいいんじゃないかと思った。


 これは私の歪曲された記憶かもしれない。でも体が強張って動かなくなって恐怖したのは事実だ。


 あの職員室は、新築されたこの校舎と同じぐらい温度がなかった。

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