「ドラえもん のび太の海底鬼岩城」の補足?
最初は一話でまとめて、短編で投稿するつもりでしたが。
どうにも短編にまとめにくかったので、ドラえもんの映画に関しては補足めいた話を投稿します。
ドラえもんの映画、初期作品については、多くがリメイクされていますが。
「ドラえもん、のび太の海底鬼岩城」は、未だにリメイクがされていないようです。
他の初期の7作品の内6作品がリメイクされているのを考えれば、「ドラえもん、のび太の海底鬼岩城」もリメイクされておかしくない気がします。
何故にリメイクがされないのか。
その理由は、私がネット検索をする限り、色々と推測されてはいますが、いわゆる関係者が明言した理由は皆無のようで、謎としか言いようが無いのが現実のようです。
(単に「どらえもん、のび太の海底鬼岩城」の興行成績が悪くて、リメイクしても興行成績が見込めないからだ、という身もふたもない意見まであるようです。
実際、「ドラえもん、のび太の海底鬼岩城」はドラえもんの映画史上では最下位争いを行う程、興行成績が悪かったとか)
もっとも私なりに考える限り、色々な意味で今となっては映画化しにくい話、と「ドラえもん、のび太の海底鬼岩城」を考えざるを得ません。
まず、1980年代前半のこの頃はそれこそ米ソ冷戦末期と言える頃で、米ソが激突して核兵器までもが容赦なく使用される様々な第三次世界大戦モノ(それこそ小説や漫画、中には商業映画)までが、日本の国内外で製作されていた時代なのです。
そして、「ドラえもん、のび太の海底鬼岩城」のムーとアトランティスの対立は、どう見ても米ソの対立のオマージュが入っています。
(更に言えば、それに伴う核戦争後のアフターホロコーストモノも幾つも作られていた時代になります。
例えば、「北斗の拳」とかも、そういった背景から作られた漫画の一つです)
でも、今やソ連は崩壊しており、世界は様々な対立が絡み合った多極世界になっています。
そうした中で、この映画の中で描かれたムーとアトランティスのような二極対立構造世界の映画が、世間で受けるかというと、私はあまり受けない気がしてなりません。
後、結末に至る過程も過程です。
紆余曲折の末に、アトランティスの自動報復装置であるポセイドンを止めるために、ドラえもん達はムーの依頼を受けて赴くことになるのですが。
まず、敵のポセイドンが余りにもポンコツです。
それこそ自然の活動を敵の攻撃と誤認して、世界を核ミサイル(作中では鬼角弾と呼称)で攻撃しようとするとか。
子どもの頃は不思議と考えませんでしたが、最近ではツッコミの嵐では済まない気がします。
最後は、しずかの想いを受け取ったバギーの特攻攻撃でポセイドンは破壊されて、その後に起きた海底火山噴火等に因って核ミサイル(鬼角弾)の脅威から世界は救われることになりますが。
昨今だと、こういった特攻攻撃を行うと言う作中の描写自体が、様々な誹謗中傷の嵐を引き起こす気がしてなりません。
(更に言えば、この特攻攻撃を無くしたら無くしたで、元の映画に対するリスペクトに欠ける等の非難の嵐が起きそうな気さえ、私はします)
他にも色々とあって、この映画が再映画化されるか、というと本当に難しい気がして、私は成りませんが、その一方、これまでに多くのドラえもんの旧作映画が再映画化されていることもあり、この映画も再映画化してほしい、とも望みます。
でも、映画化されるとして、どのような形で映画化がされるのか。
基本的に旧作通りにするのか、現在に合わせて大幅な改変が為されるのか。
どちらを行うにしても、熱心なファンからは賛否両論になりそうな気がしますが。
それでも、リメイクをして欲しいと私は考えます。
これで、完結させます。
ご感想等をお待ちしています。