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時が経てば  作者: たいと
7/7

未来

「あっ!来た、広人ー!」

どこか懐かしい女子の元気な声が響く。

東京の水没災害から5年経ち、僕たちは再び東京に集まった。東京の水没は結果的に3分の1にまで及んだが、その後の懸命な復興活動により、今では以前の形を取り戻しつつある。


「3人とも久しぶり!」

僕は久しぶりに見る3人の姿に自然と笑顔を浮かべた。

「よう広人!」

「久しぶりやねー」

5年前と変わらない返事で答える朝陽と継志。

久しぶりにあった3人は以前と変わらずの様子で、その姿が懐かしく、笑えるくらい安らぐ空間だった。

「それにしてもみんな早いね!」

「時間より30分前に集合ってみんな楽しみにしてたんやね〜」

「そういえば舞は?」

「まだ来てないね。まあ、私たちが早すぎたんだけどね。」



「ちょっと探してくる!」

僕は思い当たる場所に気が付けば走り出していた。

「ちょっと広人!」

「どこ行くんだよ」

僕を呼び止める芽衣と朝陽の声がしたが僕は止まらなかった。彼女はあそこにいるんじゃないかと、そんな気がしたから。


僕は5年前とはどこか違う街並みを走り抜けながら、彼女な姿を脳裏に浮かべていた。


「ハァー!」

僕は息を切らしながら、初めて彼女と出会ったあの場所へと辿り着いた。

街並みをどこも変わっていたけれど、川も橋もこの場所だけはあの日と変わらずそこにあった。

「はっ!」

そしてその場所には僕の憧れの彼女がいた。


「舞さん・・・」


「・・・広人?」

久しぶりに再開した彼女は5年前よりどこか大人びた様子だが、彼女のあの日、この場所で見入ってしまったあの雰囲気は、出会った日から少しも変わっていなかった。


「舞さん!」

「広人!」

僕は彼女に駆け寄った。


「また・・会えたね。」

「うん・・・」

僕の口からは自然とこんなことががこぼれた。

「広人、泣いてるよ。」

「舞さんだって。」

お互いの目から溢れた涙を見て、それが妙におかしくて笑いあった。

「僕たちはこれからもずっと一緒だ。」



この作品では僕が伝えたいと思うことを書きました。初心者で文章も稚拙ですが、それでも誰かに響けばいいなと思います。この本を読んだあなたが少しでも幸せになれたら本望です。

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