未来
「あっ!来た、広人ー!」
どこか懐かしい女子の元気な声が響く。
東京の水没災害から5年経ち、僕たちは再び東京に集まった。東京の水没は結果的に3分の1にまで及んだが、その後の懸命な復興活動により、今では以前の形を取り戻しつつある。
「3人とも久しぶり!」
僕は久しぶりに見る3人の姿に自然と笑顔を浮かべた。
「よう広人!」
「久しぶりやねー」
5年前と変わらない返事で答える朝陽と継志。
久しぶりにあった3人は以前と変わらずの様子で、その姿が懐かしく、笑えるくらい安らぐ空間だった。
「それにしてもみんな早いね!」
「時間より30分前に集合ってみんな楽しみにしてたんやね〜」
「そういえば舞は?」
「まだ来てないね。まあ、私たちが早すぎたんだけどね。」
「ちょっと探してくる!」
僕は思い当たる場所に気が付けば走り出していた。
「ちょっと広人!」
「どこ行くんだよ」
僕を呼び止める芽衣と朝陽の声がしたが僕は止まらなかった。彼女はあそこにいるんじゃないかと、そんな気がしたから。
僕は5年前とはどこか違う街並みを走り抜けながら、彼女な姿を脳裏に浮かべていた。
「ハァー!」
僕は息を切らしながら、初めて彼女と出会ったあの場所へと辿り着いた。
街並みをどこも変わっていたけれど、川も橋もこの場所だけはあの日と変わらずそこにあった。
「はっ!」
そしてその場所には僕の憧れの彼女がいた。
「舞さん・・・」
「・・・広人?」
久しぶりに再開した彼女は5年前よりどこか大人びた様子だが、彼女のあの日、この場所で見入ってしまったあの雰囲気は、出会った日から少しも変わっていなかった。
「舞さん!」
「広人!」
僕は彼女に駆け寄った。
「また・・会えたね。」
「うん・・・」
僕の口からは自然とこんなことががこぼれた。
「広人、泣いてるよ。」
「舞さんだって。」
お互いの目から溢れた涙を見て、それが妙におかしくて笑いあった。
「僕たちはこれからもずっと一緒だ。」
この作品では僕が伝えたいと思うことを書きました。初心者で文章も稚拙ですが、それでも誰かに響けばいいなと思います。この本を読んだあなたが少しでも幸せになれたら本望です。




