生まれたのは貴族の家でした。
ブスという表現を多用しています。
誰かを批判するものではございません。
ご理解の上、お読みください。
朧げに記憶が混在することはあった。
おそらく「前世」と呼ばれるものだ。
特に何かに長けたり活用できそうな前世ではない。
が。
一つ、とても記憶に深い事柄があった。
私は前世、「婚活難民」だったのだ。
アラフォーと呼ばれる35歳から婚活をし、結局結婚できなかった。
事故で亡くなった。
アラフィフと呼ばれる年だった。
鏡を見て自分の顔を確認し、絶望した。
とてもブス!
赤子なのにブスとは??
人生で1番可愛い時期にブスなのがわかるレベル。
泣いてもいいだろう。
化粧しても誤魔化せないレベルの骨格。
痩せても細くはならない骨格。
丈夫そうな骨格!
いえ、決して骨がしっかりしている人がブスとかそういうのでなく、あるじゃない?こう、誤魔化せる顔立ちと誤魔化せない顔立ちって。
そして、前世の私も中々のアレでしたが、今世でもですか。
何の業を背負ったのか。
ただ、前世と違うのは、家の生活水準。
お城か?というほど立派な屋敷。
周りを見れる範囲で見ても立派。
生活していく上で、この家の貴族としての地位も高いことを理解した私は決めた。
こうなったら金の力で若いうちに結婚する!
だってそうじゃない?
高齢でもウン千万稼ぐ女性は、若い男性と結婚した事例もあるくらい、経済力で大事!
それに若いうちなら子供を産む利点を活用して、結婚できることも、私は、しっている、わ!
もちろん経済力だけではなく、それに見合う知識と教養を身につけるわ!
仕事でも家のことでもなんでもいい、任せられる、という女性になれば、貰い手も考えていただけるはず!
記憶を持って生まれたのは、きっとそういうことだ!
顔がアレなのを神様が憐れんで、フォローいれてくれたんだわ!
そもそも美人も不細工も生まれるから美醜の優劣がある。
そこはしかない。
生まれたのだから、そこを補うチャンスを生かさねばね!
私は早速やる気を出し、全力を尽くすことにした。
閲覧ありがとうございます。