25.ランディアスへ!
遺跡からニューアムステルに戻った一行は
そのままランディアス行きになったので港へと向かっていた。
波止場についてからアラベルがこうリズに言った。
「でもまさか、こんなに早く...本土に戻れるなんて思ってなかったーーー感謝しかないよ....
私もリズの旅を手伝えられるところは手伝いたいーー」
「もちろん。アラベルがいてくれる方が嬉しいわ」
リズがそう答えるとアラベルはどこか恥ずかしそうな顔をしながら照れているように見えた。
その間に割り込むようにレイネがこう言ったーー
「私はここまでね、ごめなさいねリズ」
「いいの。先生は色々と忙しいでしょ?それに...火の分霊箱の無力化お願いしますーーー」
リズはそうどこか悲しそうにしながらも嬉しそうな表情をしてそういうとレイネはどこか一瞬だけ戸惑った様子を見せたが、笑みを浮かべてこう言った。
「ええ。リズも頑張ってね」
「はい。お父様を止めて...封印の旅を完遂させないとーーー」
リズはそう言ってどこか嬉しそうなのにそうでもなさそうな表情を見せた。
ディーンはもしやレイネが旅について来れないのがショックなのかなと感じたが何か引っ掛かるような気がした。
そうこう考えるとアラベルがポンと背中を叩いてきてこう言った。
「ディーンもありがとう...リズを頼んだよ。私の大切な友人なんだーーー
ランディアスについたら私は少しだけ、別行動を取らさせてもらう....家族が心配だからね」
それを聞いていたのかリズはアラベルの方へ近づいてこう言った。
「そんなこと言わないでよ。ルタニアン村には王都による途中で通るから」
アラベルはそれを聞いて目を大きく見開いてこう言った。
「え!そうなの!?でも、逆方向じゃ....」
「レオンの船はあくまでもハリノス帝国海軍の船だから...王都付近の港には停泊できないって聞いたの。
だから、遠回りだけど...エストウェルから陸路でリンドロンドに向かうつもりでいるの」
「エストウェルってもしかして...ルタニアン村の側じゃないかい」
アラベルはそう聞いて嬉しそうな表情を見せてガッツポーズをした。
そう話している中でレイネが話に割り込むようにこう言ってきた。
「レオンから聞いた話なんだけど....エストウェルにはクローバー党と対立する王立海軍や王党派の軍が集まってて
王都に近い街にはクローバー党派の軍が集まってるって聞いてるわーーー
リズがオリバー・クローバーの娘だと知れたらきっと大変なことになるわよ....」
リズはそれを聞いて、どこか自信ありげな顔を見せてから腰に手を置いてこうレイネに行った。
「大丈夫!ディーンとアラベルがいるし。それに私の顔を知ってる人ってそうそういないの。だから大丈夫!」
リズはそう言ってディーンの腕にだきつてニコッと笑みを見せた。しかしその掴んだ手はどこか震えているようにも感じられた。
「うん。大丈夫!俺頑張る!」
ディーンはそうリズに向かっていうとレイネはどこか安心したような顔をしてこう言った。
「ディーンがいるなら安心ね。あなた結構強いしかっこいいじゃない」
ディーンはそれを聞いてどこか嬉しくなって照れ臭くなったが、それを聞いていたリズがディーンの身体にポンと肘を肘を当ててきた。
それを見たレイネはどこか嬉しそうな表情を浮かべてリズの方へ近づき彼女の頭をポンポンと叩いてこう言った。
「じゃあ、私はこれで行くわね。またニューアムステルに来ることがあったら尋ねてきてちょうだいね。リズ」
「はい。先生、もちろんです」
リズはそういうとニコッと笑みを浮かべて去っていくレイネに手を振った。
レイネも手を振りながらゆっくりと波止場を後にしていくのをアラベルとディーンも見ていた。
「で、じゃあ。これからの作戦を考えたいから2人とも聞いて」
レイネが見えなくなった頃にリズはそう言ってディーンとアラベルの前に立って2人を見える位置に移った。
リズは初めにアラベルの方を見てこう言った。
「ランディアスに着いたらまず、エストウェルの病院に行こうと思うの多分そこにアラベルの家族が入院してると思うから。
次にリンドロンドにあるクローバー党の本拠地であるリバード宮殿に言ってお父様と交渉するーーー
クーデターはそこで止める。
そうすれば、ディーンとアラベルは私を護衛しなくて済むでしょ?」
「うん。確かにそんな気がするな....」
ディーンはそう言ったらアラベルが首を振ってこう言った。
「リズの旅は続くでしょ。私は着いていくよ。まだ地の封印と風の封印が残ってるはず。
友としてついていっても構わないだろうか?」
リズは一瞬その言葉を聞いて固まったが感じがあったが、すぐに頷いてこう言った。
「うん。来て欲しい!」
ディーンはふと思ったが懐から、ハリノス帝国来てすぐに王国騎士団のアデルから受け取った封書命令が落ちてきたのに気がついた。
開ける日時が指定されていたのでディーンは忘れていたが、どうやら昨日の時点のものだったようでそれを開けてみる事にした。
リズは興味深そうにそれをみようとしたが、内部事情を知っているアラベルがそれを止めた。
見たいみたいと駄々をこねるリズを横目にディーンは封書を開けて中にある命令を確認した。
「巫女と共に封印の旅へ同行し世界を救えってことかーーリズも見て大丈夫だよ。
要約するとリズについていけってことみたいだし」
ディーンはそう言って、リズに読み終わった命令書を手渡した。
「こんなに文字びっしりなのにそんなに早く読めるの!?すごい...」
リズはそう言ってディーンからもらった命令書を見て目を丸くしたーーー
「うーん。一応、暗号みたいなところあるからね。騎士団にいたらこういうの多いからね」
ディーンがそう言うとアラベルはチラッと命令書をみてうんうんと頷いて同意してくれた。
そうしていると遠くから、アンナが3人を呼ぶ声が聞こえてきた。どうやら、かなり早いが出航の準備はできたようだった。
「皆さん。出航準備は完了しています。上陸の際は小型ボートで三人だけで上陸という形になります。何で準備は整えておいてください」
それを聞いたディーンはこう聞いた。
「やっぱり...ハリノス的には近づけない感じですか?」
アンナは首を振ってこう言ったーーー
「詳しくは言えません。ですが、私と少佐もリンドロンドへの潜入を任務として向かいます...後で合流をしようと少佐が言っておりました」
詳しく聞きたいと思ったディーンは聞こうと思ったが、アラベルがこう聞いた。
「それは戦争阻止のためだよな?」
「ええ」
アラベルはどうやらまだ、ハリノス帝国の軍人であるアンナとレオンについてどこか疑いを持っているようにも感じられた。
それを察したのかアンナがこう言った。
「アラベルの言うことは分かります。我々は敵国同士...
信頼されるような証はあまりないのが現状で....」
そう発した際、リズがこうぼそっと言った。
「私に危害を加えたり、してないから大丈夫」
リズはそう言うとポンポンと叩いて笑みを見せた。
アラベルはそんなどこか無邪気なリズを見て首を傾げながらもため息をついたが、納得はしたようだった。
リズはどこか明るく振る舞いながらもどこか、何かを思っているような表情を一瞬したのをディーンは見てしまった。
もしかすると父親であるオリバー・クローバーと会うというのが彼女にとっては何か重大なことのようなのだろうと思えた。
「このまま旅が続けばいいのにもう半分...お父様に会うのもちょっと....だけどそれよりも」
リズがそうぼそっと呟いたのがディーンの耳に入ってきた。リズの方にそっと視線を向けるとリズは満遍の笑みを浮かべてディーンにこう言った。
「ディーンがいるからきっと大丈夫!」
ディーン「あーいよいよ。ランディアス本土へか」
リズ「そうね。お父様に色々と頼み事しなきゃ」
アラベル「家族のことが心配だが...わざわざ着いてきてくれるのは嬉しいよ」
リズ「友達の困りごとは放っておけないでしょ。それに...」
アラベル「それに?」
リズ「うんうんなんでもない。ずっと、ディーンやアラベルと旅したいなって思ってるだけ。色々大変だけど...修道院暮らしだろこういう楽しさないから」
ディーン「あと封印は二つ...でもそれと同時にランディアスの騒乱をどうにかしないとーーー」
レオン「世界大戦に繋がる。それだけは俺たちも阻止したい」
アンナ「クローバー党だけでなくハリノス帝国側でもそれを望む派閥が引き続き妨害があると思います。気を引き締めて取り掛かりましょう」
ディーン「ええ。じゃあ、ランディアス本土。まずは、エストウェルへ」
ーー第一部 終わりーーー
(作者コメント)
読者の皆さん、こんにちは。
まず初めに私の作品をここまで読んでいただきありがとうございます。
作者のアーサー・リュウです。この約束の物語は私にとってとても思い出深い作品の一つです。
17年以上前に中学生だった頃に初めて書いた長編小説の一つです。
その当時はまっていたゲームのテイルズ・オブ・ジアビスとドラマLOST、そして奈須きのこさん作の空の境界、宮部みゆきさん作のブレイブストーリーに影響されて物語を描き始めてました。
その後色々と書き直したり書かなかったりで長い年月が経ってしまってます。
今回書き直しをした分はだいぶ元々とは異なり書き直しをしております。
デイブ、アラベル、リズ、アンナは元々いませんでしたからね。ヒロイン枠はメリルでしたしね。
この作品はのラノベを描き始めた原点に戻り王道なRPGゲームのようなストーリー展開で再構築して物語を書き進めました。
思い出のある作品で、ラストの展開まで考えはいるのですが、2023年の9月でこの作品は一度休載(一度完結と)させていただきます。
機会があればまた再開したいと思います。
マジなラノベ作家として活動しようと思ったので、エンタメの振り切った作品を描きたいと思ってきたので一度この昔の思い出から離れようかなと思っての休載となります。
こんな感じですが、私に別の作品もよろしくお願いします。
2023/09/02 アーサー・リュウ




