2.約束
17歳の騎士が放った最後の斬撃は、致命的なダメージを与えたのだろう...
斬られた黒い漆黒剣士は剣を手てから落として、亜空間へと落ちていったーーー
『強くなったんだな....それでいいんだ。ディーン...』
その彼の仮面の下に見える表情はどこかにこやかだったーーー
騎士はそれを落ちないように手を伸ばしたが間に合うことはなかった。
騎士は剣を鞘にしまい、落ちた剣の方へ近づいた。
ーーもっと他の方法はなかったのか?
もっといい方法は無かったのだろうか?
この世界を守るのにもっといい方法はなかったのだろうか?
でも、オレにしかできないこと....
こうするしかった。
みんなを悲しませたくなったけど、この世界を守るにはこうするしかない!ーーーー
17歳の騎士ディーン・フォルグレンは、
漆黒の剣士が落とした剣を手に取って封印を解く装置へと向かった。仲間たちもそれに続いた。
建物が大きく揺れて、地響きが聞こえ始めたーーー
崩れていく施設の中で古代文明の高度な魔導機器に囲まれる祭壇の前に立って封印を解くために剣を振り上げた。
「ねぇ!ディーン!行かないで!お願い!!」
そう旅の仲間であるリズは叫びながら、従者でリズの親友アラベルがそれらディーンの方へ戻ろうとするリズを抑えてこう言った。
「リズ!ディーンの意思を尊重してやって!」
「早く退去しないとまずいぞ!救助の船は来てるが...敵の攻撃もきついいつまで持つかもわからない。いくぞ!!」
そう、この旅に協力してくれた将校のレオンがそういうと部下のアンナがアラベルと一緒にリズを引っ張って外へ向かって行った。
「行きますよ。リズ!アラベル!」
アンナはそう言って、リズとアラベルを引きずって動き始めたーー
「ディーン!私、待ってるから!待ってるから!絶対戻ってきて!!
ディーンのいない世界なんて私は嫌っ!」
そう叫んで涙を流しながら取り乱す、リズの声を聞いてディーンは振り返ってこうリズに行った。
「わかった。絶対帰ってくるから。約束するね。リズ」
そうディーンは言ったが、
約束できる事なのかは分からなかったーーー
「騎士は嘘つかないって言ってるからな....」
ディーンはそう呟いて手に取った剣を天に突き上げて、
魔導機器を作動させるため集中させた。
光に包まれてディーンはゆっくりと目を閉じてたーーー
「色々なことがわかった。自分が何なのか、何のために傷ついて、また立ち上がって....
何のために戦って、苦しんで、泣いて....
辛かった。でもこれが答えだってわかったーーー」
ディーンはそう呟き、最後の装置の解除を済ませたーー
手に持っていた剣が粒子状になって消えていきその剣と一緒に自分の手がだんだんと粒子状のなって消えていくのが感じられた。
悲しくはない。これで世界は救われるのだらか....
でも、心かは何か寂しい感情が込み上げてきていたーーー
楽しかった日常、夢を追ってた時期。
そして、全てを知ることになった旅のことーーー
辛いことも多かったけど、いろんな人とであって
たくさんのことを知れたーーー
俺は俺でいいだ。誰でもない....俺自身は自分で決めていんだーーってこともわかった。
この選択をしたのもその決意があったからだーーー
「ごめん...みんな、約束は守れなさそうーーー」
涙を流すにも身体はすでに粒子状になり始めていて涙を流すことができないでいた....
思い返してみるとディーンの心の中である感情が芽生えていたーーー




