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16.レイネとリズ


ディーン、リズ、アラベルはハリノス帝国へ亡命という形で扱われることになったーーー


しかし、それは少しばかり制約があって常にハリノス帝国海軍の特務部隊が監視と警護についているということになった。


理由は簡単で、3人を狙う勢力が幾つか存在しているということだからだ。

ランディアスのクローバー党クーデター事件が落ち着くまで、軟禁に近い形となったーーー


しかし、それでも。

監視されてるといえ割と自由に過ごすことはでできそうだった。


なぜなら、ニューアムステルの街から出ない分には文句はないという形だったからだ。


船から降りて、今後住むことになる家は海軍特務部隊の基地の一角にある官舎でディーン、リズ、アラベルの3人で住むというのをアンナから聞かされた。


部屋の中で3人は今後のことについて話をすることにしていた。


「実は会いたい人がいるの」


それを聞いたディーンは一瞬ドキッとしたが、アラベルがある人物の名前を口にしてホッと息をついた。


「レイネさんのこと?確か、今はレイネさんニューアムステにいるって聞いたことあるし」


「レイネさんって?」


ディーンはレイネという人物が気になって、首を傾げてリズに効くとリズはこう笑みを浮かべてこう言った。


「レイネは私の先生よ。修道院に行く前に家庭教師として勉強を教えてもらってたのよ。


私が修道院に送られる時にハリノス人だったことからスパイ疑惑が持たれて、ハリノスに帰ったんだーーー


今回、私がランディアスから抜け出すのを手伝ってくれた人でもあるの」


「そうだったんだ」


ディーンはそう納得して言葉を漏らすと横から、アラベルがこういった。


「数少ない。リズの友達の1人だよ」


それを聞いたリズは頬を膨らませて拗ねたような顔をしてこういった。


「友達いないみたいなこと言わないでよね」


「あ、あああごめんごめん」


そう、宥めるようにアラベルが言った後ディーンはある事を思った。


「ところで...会いに行くって言ってもここでられるのかな?」


それを聞いたリズとアラベルは難しそうな顔をして悩み始めた。ディーンはうんと頷いて行動してみることにした。


「とりあえず、聞いてみよう」


席から立ち上がると、部屋の中にアンナが分厚い本のような書類を持ってきてディーンの前においた。


「こちらの同意事項に同意していただいた上で、私か少佐が付き添います。

少佐はあいにく外出中なので私が付き添う形になります。


目を通した上で代表者が署名をお願いします」


ディーンはアンナに席に座らさせられた。そして、周りを見渡したが、自分がそれを一通り見る必要があるように感じてため息をついてこう言った。


「あ、はい。わかりました....ところで、何ページなんですか?」


「1000ページ未満です」


アンナはそう事務的に答えた。ディーンはため息をつきながらページを開いて目を通し始めた。


そして、それなりの時間が経って、

一通りに目を通した後、ディーンは最後のページにサインをしてため息をついた。


「これで...大丈夫ですよね.....」


「しかし、これを全部見るなんてなーーー他はロックハート伍長ぐらいだぞ」


そう知らないうち部屋にいたレオンはディーンを見て驚いてそう言った。

そして、署名された文書というよりは辞書をアンナに手渡してこう言った。


「伍長。彼らに付き添ってくれ。俺はまだ用事があるーーー」


アンナはそれを聞いて、敬礼をしてこう言った。


「了解です。しかし、今日の用事は全て終了しているはずですが」


「プライベートまでは知らないだろ」


「先ほど、独り言のように呟いてた件ですね。でしたらこれを彼女に渡しておいて欲しいですが、問題ありませんか?」


レオンはため息をついて、アンナが取り出した小さな箱のようなものを受け取ってこう言った。


「ロックハート伍長。盗み聞きはやめてくれないかーーーまぁいい。

ディーン、ロックハート伍長の指示に従って行動をしてくれよ」


「わかってますよ。口酸っぱく、同意書に書いてましたしーーー」


ディーンがそう答えると、レオンは頷いてアンナから受け取ったの小さな箱を眺めながら小声で何かを言ったように聞こえた。


ディーンにはそれが

『これで娘が喜ぶといいけどな』


と聞こえたような気がしたーーー

レオンが出ていくのをみてリズこう言った。


「日も暮れるのも嫌だし。言ってみましょう」


それもそうだなと呟いてアラベルも動き始めて、アンナもそれに続きた。

ディーンはそれについていくように足を進めた。


ーーーー


レイネという人物は、このニューアムステルにある大学の魔導研究所で研究員をしているらしくニューアムステル大学へと足を進めていた。


海軍基地からそう遠くもない場所で、リズの案内で素早く目的地の研究棟へと向かうことができた。


研究棟の前には、銀髪の落ち着いた雰囲気の女性が待っていた。リズは彼女を見るなり駆けて行った。

そして、飛びつくように抱きついてこう言った。


「レイネ先生!会いたかったっ!」


あまりにも嬉しそうにするリズをみてディーンとリズは驚いた。

久々にあった、家族と会うかのように嬉しそうな顔をしているリズを見てディーンも安心した。


レイネ先生と呼ばれた女性はぽんぽんと優しくリズの頭を叩いてこう言った。


「無事に来てくれて嬉しいわ。お友達がいっぱいできたのねーーー

あら、アンナさんがいるってことは彼もいるのかしら?」


そう、レイネはアンナを見て何かを思い出したかのような表情だった。アンナは首を振ってこう言った。


「いいえ。用事があるとのことで本日は着いてきていません」


「そうなのね...わかったわ。頼み事をしてもよくて?」


「ええ。構いません」


「今日、ミイナの誕生日だから...これを彼に渡しておいてくれないかしら」


レイネはそう言って、懐から一冊のリボンを括ってある包みを出してアンナに手渡した。アンナはそれを受け取りうんと頷きこう言った。


「わかりました。渡しておきます」


そのやりとりを見ていた、リズがレイネから抱きつくのをやめてこう聞いた。


「先生。ミイナって娘さんでしたよね....会わなくて大丈夫なんですか?誕生日なんだから直接渡した方がいいと思うんだけど....」


レイネはそれを聞いて一瞬暗い表情を見せたあと、ニコッと笑みを浮かべてこう言った。


「そうね。その通りよねリズ。でも、私は今日はミイナとは会えないの...」


気難しそうな顔をするレイネを見て、ディーンがこう言った。

何か理由があるのは確かだろうしその話題は少し避けるべきだろうなとふと感じたのもあったからだった。


アラベルも同じことを思っていたのだろうか、彼女とアイコンタクトをとって頷いてくれた。


「あ、あの...よかったら、立ち話もなんですからどこかでお茶でもしませんか?」


「ありがとう...あなたが、ディーン君ね。リズがお世話になってますわ。

お誘いありがたいんだけど...そろそろ、行かないとーーー


ごめんなさいね、リズ。また明日来てちょうだい」


「えぇーもっといたいー」


そう駄々をこねるリズを見て、ディーンは自分と同じ歳のぐらいだったことをふと思い出す。

自分もああやって誰かに駄々をこねたのはいつが最後だったのかなとふと感じた。


アラベルがため息をついて、リズの首根っこを掴んでレイネから引き離した。


「では、改めて明日やってきます」


やだやだというリズを見てレイネは笑みを浮かべていた。

そしてこう言った。


「明日は...午後からなら大丈夫だから」


リズはそれを聞いて、ピタッと一瞬止まって頷いてこう言った。


「うん。分かりました」


「素直じゃん」


ディーンがそういうとリズはプーッとほおを膨らましてくこう言った。


「分別はちゃんとつくの。さ、帰りましょ」


リズはそういうとレイネに手を振って元来た道へ戻って行ったのでディーンとアラベルは追いかけて行った。


「レイネ先生元気でよかった〜」


リズはそう呟いたのでディーンはこう聞いた。


「何か心配事でもあったの?」


「うん。一応ね。今回の私の件で色々と忙しかったみたいで調整とか大変だったって聞いてたから....」


「そうなのか」


「うん。やっぱりハリノス国内でも色々とランディアスに関しては思う人たちが多くて....

レイネ先生にも身の危険があったとかって聞いて...」


それを聞いたアンナが話に割って入ってきた。


「レイネさんは大丈夫ですよ。少佐が色々と調整をしてるのでーー」


それを聞いた、アラベルが疑問そうに首を傾げてこう聞いた。


「レイネとレオンは何か関係でもあるの?」


それを聞いた、アンナは淡々とした表情のままこう言った。


「元夫婦です」


それを聞いた、リズは驚いていたーーー


「え、じゃあ...ミイナのお父さんって....レオンさんなの!?」


アンナはそれを聞いて頷いて答えたーーー

ディーン「しっかし、ニューアムステルって大都会だよな。夜なのにめちゃくちゃ明るし....」


リズ「まーそりゃ、国際都市。世界の中心とも言われているからじゃないの?」


ディーン「きっとそんな気がする。活気もすごいしね。ところで、次回の予告頼まれたけど何か聞いてる?」


リズ「あ、フリップあったあった。次回、リズを狙う刺客ーーー」


ディーン「リズを狙う奴らやっぱりいるんだ...でも大丈夫、俺戦えるから。守ってみせる」


アラベル「私も」


ディーン「はい。頼りにしてます」


アンナ「もしかして私も参加しなければならない感じでしょうか?一応、護衛と監視なので武器は持ってきていますが....」


ディーン「ところでアンナさんは何が得意なんですか?」


アンナ「うーんそうですね....それは次回のお楽しみでよろしいと私は思いますが、フォルグレン巡士」


ディーン「うーん確かに。できればその呼び方がやめて欲しいです...年上なんですし、呼び捨てでお願いします」


アンナ「あら、わかりました。ではそうします」


ディーン「というところで、次回も楽しみに!バイバイ」

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