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三縁望の奪還 ~同時多発転生に巻き込まれ(に行き)ました~  作者: ひねもす
Chapter.5 交錯する思惑
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78.月の回顧(上)【♡】

 緊張で、意味もなくつま先に力を入れる。

 こんな形で話しても良かったのだろうかと思うと同時に、彼に陽菜さんのことを信用させるには彼女の正体を告げることしか浮かばなかった。


 私の言葉に夜久さんは目を見開いたまま固まっていたけれど、ごくりと唾を飲み込んで口を開く。


「話を聞いた時にもしやとは思いましたが」


 握りしめた拳と声は震えていた。


「あいつもいるのですか、この世界に」


 眉間に皺を寄せた何とも形容し難い表情でそう訊ねられ、緊張しながらもゆっくりと頷く。すると彼の黒い瞳が少しだけ揺れ、その眉間に皺を増やした。


「……それで、彼女の目を見て信じたと?」


 もう一度頷く。


「はい。あれで全部嘘だったら、私もう誰も信用出来なくなると思います」

「嘘だったら、ね……」


 妙に含みを持った言い方でそう返され、



「あの目でした約束を彼女は守ってくれませんでしたが」


 

 続けられた言葉に全身からざーっと血の気が引いた。

 

 その目や声から彼女への怒りや憎しみといった感情は全く感じない。何の感情も読み取れない無機質な声で、でもそれが余計に恐怖心を駆り立てた。


 二人がどんな約束をしたか――一つ、思い当たることがある。


 ――どんな形であれ、彼を殺すことは出来た。でも結局わたくしは……全力での戦いを望んでいた彼を最低な形で裏切ってしまいました。


 そう、陽菜さん……否、マリー・カレンデュラがクレイヴォルに挑もうとしていた、己の使命を無視した全力の勝負。本気の殺し合い。それは結局、サーシス王国の妨害と彼女自身が国に逆らえなかったことによって果たされることはなかった。


 もし。

 もし彼の言う約束が、その勝負のことだったとしたら。

 その時にも彼女が私に見せたものと同じ、強い光の灯った美しい瞳を彼に見せていたのだとしたら。


 もしかすると私は彼を説得するつもりが、地雷を踏み抜いてしまったのかもしれない。


 固まって何も言えなくなってしまった私を見つめ、相手はふいっと顔を逸らした。


「……ですがそれも前世の話です。今はもうあの時とは何もかもが違っていますし、俺がどうこう言える立場でもありませんでしたね。大変失礼いたしました」


 そうもっともらしい理由で謝られたけれど、同時にこの話題を無理矢理打ち切ろうとしているようにも感じた。


「すみません。やっぱり信用出来ませんよね」

「それだけの根拠では何とも言えませんね。俺は今の彼女を何も知らないのですから」


 その言葉を最後に、気まずい空気が流れる。

 相手も何か思いつめたように黙り込んでしまった。


 きっと、性急に言い過ぎてしまったのだと思う。

 蓮水先輩が夜久さんについて『今回の転生騒動にどんなスタンスを取っているか分からないから様子を見た方がいい』と言っていた通り、もう少し探りを入れてから切り出した方が良かったのかもしれない。


 本当は陽菜さんが話をしたがっていることも伝えたかったけれど、ちょっとそんなことを言えるような感じじゃない。

 こんな空気にした手前申し訳ないけれど、そろそろ先に――


「あの……」

「その……」


 そう提案しようと口を開きかけるけれど、同時に相手も何かを言おうとしていたみたいだった。お互いにはっと口を噤む。


「何でしょう?」

「い、いえ、そちらからどうぞ」


 てっきりもうこの話はしたくないものだと思っていたから、話を続けようとしたのは少し予想外だった。

 首を傾げる彼に話すのを先に譲る。どうせこっちは中途半端にこの会話を終わらせようとしていたのだ。


 夜久さんは少しだけ躊躇うような素振りを見せた後、真剣な顔で私を見た。


「彼女は元気にしていましたか」


 ――彼は元気にしていますか?


 陽菜さんと全く同じことを聞くんだなと思いつつ、私は頷く。


「前世を思い出したことで他の転生者に嫌がらせを受けたり、無体を強いられたりはしていませんでしたか」

「いえ、そんな感じには全然……」


 彼はきっと前世の彼女の扱いを思い出しているのだろう。

 でもいくら前世でそういった扱いを受けていたからって、今世でも同じようにしようとする人がいればたちまち彼女に返り討ちにあってしまうはずだ。

 しかも今の彼女は千寿組の社長令嬢兼組長の一人娘。無理矢理手を出せばそれこそ一番敵に回してはいけない相手を敵にしてしまう。そんなリスクを冒してまで彼女に手を出す輩がいるとは思えなかった。


 六天高校に突入しようとした時は総出で止められていたみたいだし、他の転生者に嫌がらせされるどころか逆に振り回しているような気もする。


「むしろ、とても生き生きとしてましたよ。本当に綺麗になっていて、振る舞いも堂々としていて……私が憧れちゃうくらい」


 自らが作り出した金色の花畑の中、濃いオレンジ色の髪をなびかせて立つ姿。

 あの姿を浮かべるだけで、思わず目を細めそうになってしまうのだ。


 彼女を思い出しながらうっとりとしていると、



「……ははっ」



 突如耳に入って来た声に、一気に現実に引き戻される。


 私は最初その声を誰が出しているのか分からなかった。

 この場には私以外に一人しかいないというのに。


 そして一瞬の間を置いて声の主を理解し、はっとする。思わず目の前の彼を見ると、彼は片手で顔を覆い肩を震わせていた。

 唯一その大きな手に隠れていない口元は、何かを堪えるようにぎゅっと結ばれている。


「夜久さん?」


 どうしたのだろうと思わず名前を呼ぶと、彼の閉じられた口が薄く開いた。


「ああ……そうか、そうですか。

 あいつは、今はもう何のしがらみもなく……自分らしく生きることが出来ているのですね」


 顔を隠していた手を下ろす。そこから現れた顔を、私はきっと忘れることはないだろう。

 今にも泣き出しそうで、でもとても嬉しそうで。

 どこか遠くを見つめるその目には薄っすらと水の膜が張っていて、息を飲んだ。



「ならばこんなに嬉しいことはない」


 

 目元に優しそうな皺を作りながら、ぶきっちょに微笑む。

 それが、私が初めて見る彼の心からの笑顔だった。 


「っ……」


 ああ、なんて下手くそな笑い方なんだろう。

 だからこそ、この顔が取り繕いのないありのままの表情であることが分かる。


 でも、さっきの何の感情も読み取れない無機質な顔と今の微笑み。同じ相手に向けてこうも違う顔が出来るものなのだろうか。

 分かりそうで分からない。一体今の彼が彼女をどう思っているのか。


 少しの間ぼんやりとその顔を見つめていると、こちらを向いた彼とバチッと目が合って慌てて少し斜め下を向いた。相手は不思議そうに目を瞬かせている。

 当然だ。何を挙動不審になっているんだろう。彼の笑う顔が見てみたいとは思っていたけれど、実際に目の当たりにしたらここまで動揺してしまうなんて。


 ふと、記憶が戻ってからクレイヴォルについて薄々感じていたことが頭に浮かぶ。

 どうしよう。聞くべきか、止めておくべきか。

 また地雷を踏むかもしれない……でも確認するなら今だ。


 相手は目を逸らしたきり何の反応もない私に不審の色を浮かべ始めている。


 ……迷った末に、私は口を開いた。


「あの、こんなこと聞いていいのかちょっと分からないんですけど」

「何でしょう」


 意を決して見上げた彼の顔は、元の硬い表情に戻っていた。


「クレイヴォルはマリー・カレンデュラのこと、その……」

「好きだったのでしょうね、きっと」


 こっちは緊張とためらいでガチガチだったというのに、あっさりそう返される。大きく目を見開いた私に相手はそのまま続けた。


「当時は分かりませんでしたが、記憶が戻ってから考える時間は十分にありました。さすがに自覚しますよ」 


 淡々と答える彼に思わず言い返してしまう。


「だ、だったらどうしてわざと刺し違えたりなんかしたんですか。無自覚でも好きだったのなら、あんなやり方じゃなくても……!」


 机に伏せて泣いていた陽菜さんの姿を思い出して、胸の辺りが苦しくなってくる。

 クレイヴォルなら、自分自身で手にかけて弔うことで思い出として残すなり戦争の影響を受けない場所まで彼女を連れ去るなり、どうとでも出来たはずだ。

 なのにわざと致命傷を受けて死ぬなんて。そんなの、あまりにも彼らしくない。


 そんな風に思って胸元をぎゅっと握ると、しばらく黙っていた夜久さんが静かに口を開いた。



「クレイヴォルはね、死にたかったのですよ。彼女と出会う前からずっとね」



 一瞬、彼が何を言っているのか分からなかった。


 死にたかった?

 あの唯我独尊、いつだって高慢でふてぶてしくて、周りなんて気にせず奔放に振る舞っていたあのクレイヴォルが死にたかった……?


 言葉の意味を理解した途端に、口の端がひくりと動く。


「う、嘘ですよね……?」

「ああ……貴方は知らなかったのですね。弟の方には話した気がするのですが」


 しかもそれをルカには話していたらしい。

 さらに瞠目する私に夜久さんはぽつりぽつりと話し始めた。


「生きることに飽きていたと言った方が正しいのかもしれません。クレイヴォルにとって、戦いこそが生きる活力でしたから。戦ってくれる相手もいないのに、無意味に己を鍛え続けるだけの日々にはうんざりしていたのです」


 それは知っている。だからルミベルナは彼にマリー・カレンデュラのことを教えたのだ。


「ただどうせ死ぬのなら……己の認めた誰かと全力で戦った末に倒されて死にたいと思っていました。そんな理由で、本気の自分を殺してくれる……いるかも分からない相手を待ち望みながら、ただ生きていました。

 そしてマリー・カレンデュラと初めて戦った時――彼女こそがその相手だと思ったのです」


 思わずひええ、と声を上げそうになるのを何とか抑えた。

 大真面目な顔でとんでもないことを言っている。クレイヴォルが面倒臭い性格をしていたのは知っていたけれど、まさかここまで拗らせていたとは。


「俺の異能には一つ、欠点があることはご存知ですね」

「ええと、影の濃さに影響されることですよね。さっきみたいに」

「その通り。先ほどのような薄暗く、影がぼんやりとしか浮かび上がらないような場所では潜り込んだ貴方の影を扱うので精一杯でした。最後のとどめも、直前に貴方が魔法で部屋を明るくしてくれたおかげで相手の影を捉えられたから出来たのです。

 つまり力を最大限にまで引き出すには……影を濃くするためには、強い光が必要なのですよ」


 落とし穴の先の部屋で謎の魔晶族と戦った時のことを思い出す。

 最初は私の影、とどめは魔晶族の影から杭を出していた。どうして最初から魔晶族の影から杭を出さなかったんだろうとは思っていたけれど、そういう理由だったんだ。私も動き回っていたから、私の影から相手を狙うのも難しかっただろうし。



「太陽のような人でした。もっともその輝きは自らを燃やすことで放っていたものでしたが」



 そう言って自分の影に手をかざすと、影はぐにゃりと歪んで床から飛び出す。それにそっと触れると、影はまた床に引っ込んでいき元の形に戻っていった。


「それでも彼女が戦いの際に放つ強い光は、この力のポテンシャルをこれ以上ないほどに高めてくれました。加えて本人も互角以上に戦えるのですから、楽しくて仕方がありませんでしたよ。彼女になら全力で殺り合った末に殺されても満足して死ねるだろうと思いました。

 ですが、彼女が本気を出すことはありませんでした。殺そうと思えばすぐにそう出来たはずなのに、何度全力で来るように言っても『殺すわけにはいかないから』の一点張りです」


 クレイヴォルがマリー・カレンデュラに殺されたいと望んでいたことは今初めて知ったけれど、後半の内容は陽菜さんが言っていたことと一致している。


 夜久さんは続けた。


「それに納得出来ず何度も何度も勝負を挑み……そうしているうちに、次第に彼女が抱えている事情や背負っているものが見えてきて、彼女に自分を殺すことは決して出来ないのだと分かってしまった。残念ではありましたが……ならせめて彼女との戦いだけは楽しもうと思いました。

 殺してもらうことが叶わなくとも、今まで戦いの相手すらいなかった身としてはそれだけでも十分でしたから」

「……それで納得したんですか? クレイヴォルが?」

「普通なら彼が妥協するなどあり得ないことです。恐らくこの時点で既に、クレイヴォルはマリー・カレンデュラに惹かれていたのでしょう」


 黒々としたまつ毛を伏せて、少し悲しそうに笑っている。


「そうしてしばらく経った頃です。その日は珍しく向こうから勝負を挑んで来ました。ただ動きにキレもなければずっとぼんやりとしていて……無理矢理中断して理由を問えば『どうして全力で戦って欲しいのか』と逆に訊かれました。

 プライドでしょうか……自分を倒して欲しいからとは言い出せず『自分が認めた相手の全力が見たいのは当然だ』と答えたら――『死ぬかもしれないのに?』と」


 彼があの件について話しているのに気づいて、私は邪魔をしないようにじっと彼の語りを聞いていた。否――聞き入っていたの方が正しいのかもしれない。

 

「そこで正直に貴方に殺されるのなら本望だと伝えたら――覚悟を決めたように『次で最後にしよう。お互いに全力で戦って、どっちが生きても死んでも文句はなしだ』と、戦いの時に見せるあの強い瞳で、そう言ったのです。

 舞い上がるような思いでしたよ。もちろん簡単に死ぬつもりなどありませんでしたが、ようやく望みが叶うのだと。


 なのに――まさかあんな姿で現れるとは」


 さっきと同じ、何の感情も読み取れない無機質な声だった。

 たださっきと違うのはその表情が苦し気に歪んでいたことだ。


「約束を反故にされた怒りもありました。なぜ一番肝心な所で裏切ったのかという困惑もありました。

 ですが何よりも――彼女からその輝きが失われてしまったことが、その目に自分を映さなくなってしまったことが、とても悲しかった。


 あれだけ全力で戦いたい、自分を倒して欲しいと望んでいたのに……ああなってしまうくらいなら以前のままで良かった、と……思ってしまいました」


 胸倉を掴まれて怒鳴られても、表情筋一つ動かさなかったマリー・カレンデュラの姿を思い出す。その光を失って、何も映さなくなった淀んだ瞳を。


 悲しい……か。クレイヴォルは生まれてから彼女と出会うまで『悲しい』と感じることはあったのだろうか。

 ……多分、なかったんじゃないかなと思う。

 今思えば――変わり果てた彼女に縋るように声をかけ続けていたあの時の彼は、どこかそんな自分に戸惑っているようにも見えた。


「……ただ、それでも諦めきれませんでした。剣と剣のぶつかり合いが駄目なのならと、らしくもなく言葉でぶつかろうとして……今まで散々戦うことしかしてこなかったケダモノが、いきなりそんなことしても上手くいくはずがないのに」

「そんな……」

「そしてどうあっても彼女がもう元には戻らないと分かってしまった時、自分の中で何かが切れる音がして――その後どうしたのかは、貴方の知る通りです」


 ここで彼の話は終わる。

 夜久さんと陽菜さん、二人の話をまとめると――クレイヴォルとマリー・カレンデュラの間で起きたことが大体理解出来た。

 種類は違えども、二人がお互いに替えのきかない大切な存在だと思っていたことも。

 二人が全力の勝負をしようと約束した流れも。その時のお互いの心情も。


 でも、ここまで聞いても肝心なことが分からない。


「わざと致命傷を受けて死んだのはどうして? 生きていればいつか、また彼女のように強い相手が現れるとは思わなかったんですか……?」

「もちろん思いましたよ。ただ厄介なことに、仮に彼女と同等以上の強さを持った者が現れても……その相手に殺されたくないと思ってしまった」

「……!?」


 最初に彼は『己の認めた誰かと全力で戦った末に倒されて死にたかった』と言っていた。そのためだけにただ生きていたと。

 彼女との出会いと過ごした日々は――彼のその考えを変えてしまうほどのものだったんだ。


 息を飲んだ私を見て、ふ、と彼の口元の自嘲が浮かんだ。



(クレイヴォル)は完全におかしくなってしまったようです。

 その強さが無くなっても、その輝きが消え失せたとしても、もう真に自分を見ることがなくなってしまったとしても――それでも彼女の手で逝きたいと願ってしまったのですから」



 ごくりと唾を飲み込む。


 ああ、クレイヴォルのマリー・カレンデュラへの想いを、恋や愛などという言葉で片づけてもいいのだろうか。

 どんな姿になっても、自分を殺して欲しいだなんて――



 あまりにも真っ直ぐで、あまりにも歪んでいる。



「そう自覚した瞬間に、体が勝手に動いていました。あんな死に様、最も無様なものだと思っていたはずなのに心はとても満ちていて……おかしな話でしょう?」


 消滅するクレイヴォルがあんな穏やかな顔をしていた理由。

 私はずっと……例え信念に反することになっても、同族を裏切って失望されても、マリー・カレンデュラを死という形で救済出来たからだと思っていた。きっと、それも間違いではないはず。


 でも一番の理由は。彼があんなに満足気にしていたのは。

 例えわざとであっても……己が認め愛した彼女の手によって死ねたから、だったのか。



「どうしてですか……?」



 押し出すようにしてやっと出せた私の声は、震えて今にも消えてしまいそうだった。


「どうして、私にここまで詳しく話してくれたんですか?」


 ルミベルナとは別のベクトルで、あまりにも自分勝手な振る舞い。

 今までの会話から察するに、きっと夜久さんも後悔している苦い思い出のはずだ。実際、最初私がマリー・カレンデュラのことを口に出した時は打ち切ろうとしていた素振りがあったのだから。


 私でもとても口に出せなさそうな過去を、気持ちを、どうして正直に話してくれたんだろう。

 しかも私とは今世ではまだ数十分前に出会ったばかりだというのに。


「以前から転生者の誰かに話しておくべきだと思っていた話です。丁度いい機会でしたから、少し、長々と喋らせていただきました」

「……? それは、どういう……」

「誰でもいいと思っていましたが……ここまで真剣に話を聞いてくれるのなら、相手が貴方で良かったのかもしれません」


 意味が分からない。こんな話をどうして自ら他の転生者に話そうとしていたのか……?

 意図を聞こうとしてもただ彼は苦笑いをするだけで、何も答えてはくれなかった。

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