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第981話「素材集めの常套手段」

こんばんわー!


雨穴さんに影響を受けて、ミステリーストーリー書いてました_(:3 」∠)_影響受けすぎw


前回のお話……


ドドムとモルガンのお叱りを受けつつ、なんとかそのお小言タイムを乗り切った主人公。


用事を済まし、10階層の安全部屋へ戻ると、そこに逃げ込んできたパーティーが!


危うさを感じた主人公が助けに入った事で、相手は一命を取り留めた前回の話……


そしてそのまま今回のお話へ持ち越されています……∠(゜Д゜)/イェーイ






 僕は自作の薬を惜しげなく提供する。


「お……お前……見ず知らずの奴に良いのかよ?」



「街では貴重な傷薬だろ?それも2本も……」



「っていうか仲間が死にそうなんですから……二人共頭を冷やしてくださいよ!奥をちゃんと見たら僕がいたはずですよ?」



「あ……いや……確かにそうだな……すまねぇ」



「ああ……俺も悪かった。薬がないせいで最近思い通りに冒険できなくて……気が立ってたんだ。見っともない姿を見せて……わりぃ……」



「謝るならこの女性が先でしょう?危うく死ぬ所ですよ?それと……今の話は本当なんですか?小遣い稼ぎのためにコセ家の倅が買い尽くしてるって話……」



「え?ああ……そうだぜ?この間各ギルドに納品された効果抜群の傷薬が根こそぎクズ冒険者に買い占められたんだよ。その行き先はコセ家の倅が作った店だったらしくてな……今はそこで倍値で売られてるぜ?」



「倍値で!?……あのクソガキ……よくもまぁやってくれやがった……」



 僕がつい苛ついてクソガキ呼ばわりした瞬間、彼等のパーティーで大笑いが起こる。



「分かるぜ。頭くるよな!!俺達冒険者の懐狙いとか……それも奴は俺達冒険者から探索品を買い取りしてるってのによう……ムカつくぜ!!」



「ジャビー、それより薬代を彼に代金払わないと……私の恩人なんだから彼にはケチらないでよ?」



「ああ!マッキィそうだったな。すまねぇなアンタ。倍値でも今回ばかりは払うぜ!」



「ああ、お金はいいですよ傷薬はそもそもー自家製なので。それより……もし持ってるなら沼亀の華素材ってありませんか?」



「ええ!?お金を要らないって……こんな効能の傷薬が自家製なの?貴方みたいな薬師が居るパーティーは本当に羨ましいわ………」



「確かに傷薬補充しまくりだもんな……ってか何だって?華素材?沼亀のあのハズレアイテムか?あんなの使い道ねぇのに……ってか……そうかアンタ薬師だったもんな。俺らには無い使い道がアンタにはあるのか……」



 そう言ってジャビーと言う冒険者は、アイテムバックを漁り始める。


 そして薬草を包む布を開けると、そこから僕に15本もスワンプタートルの華素材をくれた。



「おお!い……いいんですか?15本も……滅茶苦茶助かります。集めるのは意外と面倒で……」



「なら今度から棄てずに取っておくよ。ギルドショップにでも売っておくからそこで買うといいぜ!」



「それかギルドかダンジョンで私たちと会ったら、華素材の件を直接言ってくれればいいわ」



「じゃあギルドで僕とあったら傷薬と交換しましょう!交換レートは……」



「あ……アンタ……マジか?じゃあ華10で薬1でどうだい?」



「いやいやジャビー。流石にそれは安すぎるだろう?それは俺達がボッタクリ過ぎだって!」



「いやいや10対1でいいですよ?どうせ薬草代と瓶代だけだし……」



 僕は大した金額でないことを包み隠さず話す。


 そうする事で、間違いなくこのパーティーは華素材を自家製傷薬と交換してくれるはずだ。


 わざわざ階層を右往左往して倒して集めるより、遥かに回収率は上がるだろう。



 僕は『意外とうまく集まるかもしれない……』と思っていると、彼の仲間から早速取引を持ちかけられた……



「ちょっといいか?実は……今手持ちで華20本あるんだよ……前から取り分を捨てずに取っておいたんだ」



「マジですか?……助かります!じゃあ傷薬2本と交換で………毎度あり!!」



「いやいや……毎度ありは俺のセリフだって………すげぇなこの色……ってか店売りと違くねぇか?」



「ああ……それは+3の修正付きの方ですね。彼女が飲んだノーマルがいいですか?でもあれだと修正+1程度ですよ?」



「あ………全然こっちで結構です!!寧ろこっちで!」


 

 そのやり取りを見て、他のメンバーは捨てていた事を激しく後悔していた……


 僕はその姿を見て少し策を思いついた……



 欲しいなら与えればいい……どうせ此処でソロ狩をするのだ。



 収穫は多い方が絶対にいいのだ。



「あの……皆さんはこれからこの階層で周回するんですか?」



「うん?ああ……そのつもりだけど……マッキィ脚は大丈夫なのか?無理なら数日は休むぞ?」



「ええ……もう全然平気だわ……周回も問題ないわよ?傷口は僅かな間にしっかり塞がったし……傷薬飲んでから、ふらつきも無くなったもの」



「実は1刻程ですが僕も狩をするので……集まった素材分を後で薬と交換しませんか?良ければこの休憩部屋で……」



「マ……マジか?助かるぜ!もしやばい時は此処に逃げ込むから……その時は金で薬を売ってくれるか?」



「ええ、構いませんよ?でもひとまずは人数分売っておきましょうか?」



 そう言って人数分の傷薬を彼等に売る。


 そして早速傷薬を餌に交換を申し出て、確約を立てておく……


 もし彼等がこの件を他の冒険者に言い回ってくれれば、1日でも意外とたくさん集まるかもしれないのだ。



 ◆◇



「えっと……しめて傷薬5本ですね……」



「おお……5本もか……有難う!華素材の端数は持って行ってくれ。また貯めておくから是非頼むよ」



 休憩部屋で交換をし始めたのは功を成した。


 それを遠目で見ていた冒険者に遠慮なく話しかけていたら、様子を窺っていた冒険者から声をかけられるようになったのだ。



 結果的に300本を超えるスワンプ・タートルの華素材を手に入れることに成功した。



 僕がソロ狩りで集めた素材は、割と甲羅片やら沼亀の肉やらもあり自己回収では50本も満たなかった。


 しかし出る時は5本やら8本やら出るらしいので、運が良ければ一度に沢山手に入るようだ。



 しかし問題もある……必要な薬が作れるまでの素材集めなのだ……



 それが出来てしまえば、それ以降の回収は不要となる。


 数本予備を作ったとて、毎日交換会は必要がなくなる。



 一応その点を注意事項として話しておいたので、問題は避けられるだろう……


 だが交換の期間に終わりがあると分かった彼等は、今のうちに沢山交換をするためにより多くの周回をし始めた。



 どうやら僕は素材集めより、薬作りを多くした方が素材収穫率は上がりそうだ。


 僕は善は急げとばかりに、皆へ製薬をしに戻ると説明して地上へ戻る決意をする。



「じゃあ俺たちは此処で回収してるから、交換はこの休憩部屋に来ればいいか?」



「そうですね!今持ってた傷薬は全部交換してしまった。ですので、一度作りに帰るだけですから。明日にはまた交換出来ますよ」



 そういうと俄に湧き立つ冒険者の歓声……


 得ようとも得られない傷薬が買えるのだからそうなるだろう。



「おお!分かった。俺達も今から頑張って集めておくよ。アンタも製薬を頑張ってくれ!」



「はい!じゃあ一度戻ります。でも……皆さん無理は禁物ですよ?」



「「「「おうよ!!」」」」



 帰り際に聞こえた声は、全員がご機嫌だった。


 余程回復アイテム不足だったのか、今まで思ったように冒険が出来なかった様だ。


 僕は転送陣を経由して地上に出ると、一路ギルドの薬草売店へ向かう。



「はい!いらっしゃい!!傷薬用の薬草ですかい?在庫だと店売りの含めて30束って所ですね。ウチの薬草店に戻ればあと50束は買えますけど?」



「じゃあ80束全部と、薬用小瓶160瓶に栓を160個下さい」



「こりゃまた……豪快な買いっぷりだね……じゃあまず薬草を30束に瓶と蓋を160セット………店売りの瓶が予備ごと全部無くなっちまったよ!ガハハハハハ!」



 そう言った店主は、僕に薬草屋へ着いてくるように言う。


 僕は代金を支払い、ひとまず購入した物を全てマジックバックへしまい込む。



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