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第941話「メルル初めての手伝い」

こんにちわー\( ॑꒳ ॑ \三/ ॑꒳ ॑)/15時まで忙しく更新できませんでしたw


外に出たら雨……やだなぁ_(:3 」∠)_


今回のお話は『メルルのお手伝い編』deathっぽꉂ(≧∇≦)


「ディーナさんただいま戻りました!」



「ああ!ヒロさん丁度良かった……ウチのメルルを見かけませんでした?」


 

 メルルは男装してギルドに向かったので、その事を怒られまいとしてぶかぶかの帽子を脱いで後ろに隠す。



 洋服が既にわんぱく坊主が来そうな泥だらけの服なので、最早隠しようがない。


 しかし年齢のせいもありそこまで考えが至らない様だ。



「メ……メルル!!またそんな格好で!今度はギルドに行ったんでしょう?駄目だって言ったじゃない!」



 僕は怒られるメルルを見て、帝都の魔導師ギルドを思い出した……


 マッフルはメルルと背格好も似ていて、魔導師ギルドのマスコットにまで上り詰めている。



 冒険者ギルドと魔導師ギルドを利用する冒険者の質がそもそも違うのだが、しっかりとした彼女のポストを用意すれば、ある程度の危険は排除できるのではないだろうか……



 そう思いつつも、それを言うわけにはいかない。


 言った言葉の責任は持てないし、そもそも目を放した隙に何があるかも分からない。


 しっかりお叱りを受けたメルルは、不貞腐れた顔で布団に潜り込んだ……



「メルルちゃん。これから薬草を洗練するからお手伝いしてくれるかな?何回も練習しないと成功しないから……」



 僕は失敗する事を前提に説明しつつ、万能薬の作成助手をメルルにお願いする。



 反ベソかいたせいで目が腫れているが、メルルはモゾモゾと布団から出て来てお手伝いを始める。



「まずは材料を必要な数により分けします。なのでメルルちゃんはママと一緒に分けてくれる?」



 僕はそう言って、メルルとディーナを巻き込んで作業をする。



 ディーナもメルルに気持ちは十分理解しているのだ……しかし心配が勝ってしまいついついお小言になってしまう。


 それは見ればわかるので、僕は仲直りの橋渡しをすれば勝手に仲直りするだろう。



「ディーナさん……とりあえず羊皮紙に書かれた数に分けてください。そしてメルルちゃんは、お母さんが分けた数と同じ量を真似して分けてね?」


 僕はそう二人へ指示をして、粉砕しては薬用の保存壺に詰めていく………


 この作業は少しでも今後の作業を減らすためだ。


 必要素材を粉砕し終えたら、いよいよ製薬作業だ。



「えっとケイブワームのミンチ肉50gにテンタクルワームの触手4本を粉砕して混ぜ合わす………」



「ねぇお母さん……あのお肉臭いし触手はヌメヌメしてる。うわぁ……混ぜたらぐちゃぐちゃの紫色になってる……」



「そ……そうね……メルル……私あれを口に入れるのよね?お腹壊しそうだわ……」



「ダンジョンスカラベの脚6対を焼いて……中身を取り出し?ロックバットの皮膜1枚を炙る?……うわ……皮膜を炙るとやばい程くせぇ…………」



「お母さん……すごく臭いからお外に行っていい?」



「そうね!そうしてなさいメルル。この匂いを嗅ぎ続けると、悪い夢を見そうだし……。でも、あまり遠くに行かないでね?もう暗いから……」



 僕は反応し合って紫色になった得体の知れないナニカに、海老の身の様に赤くなったダンジョンスカラベの身と、臭い皮膜を放り込んで粉砕させつつ混ぜ合わせる。



 すると、その色は赤紫に変色し、どう見ても危険な色合いだ。



「スワンプ・タートルの甲羅草2本と光草の根1束をすり潰し……液状にしたものを混ぜて………蒸留水200mlを入れて攪拌?それを濾過して………って………今度は毒々しい緑色になった………」



 僕は書かれた通りに製薬作業をした……しかし実際に出来たものは『万能毒薬(劇薬)』と鑑定結果が出る………



「こ……これって呑めますか?本当に……」



「失敗ですね……万能毒薬になっちゃいました……。多分薬師としての経験不足ですね………」



 僕とディーナがそう話しながら劇薬を眺めていると、メルルが入り口から顔を覗かせる……



「お母さん成功した?お薬は………うえぇぇぇ……どう見てのお薬じゃないよそれ!!」


 

 どうやら子供から見ても、失敗だと丸わかりな様だ………。



「多分ですが、僕の工程に過ちがあるんでしょう……皮膜の炙り方とか……あの悪臭……どう考えても、まず間違ってそうですし……」



「そうですね……部屋中の臭いが……凄まじく空気が苦いです………」



 僕はディーナとメルルにお願いして部屋の窓全てを開けて貰い、風魔法で中の悪臭を外に出す……



「今日はもう遅いので、明日から練習しましょう!じゃないと……この寒気でやるとメルルちゃんだけじゃ無く、ディーナさんも僕も風邪をひきますから……」



「そうですね!私もその方がいいと思います。……さ……ささ………寒いので………」



 そう言いながら、ディーナは『ガチガチ』と震えている。


 部屋の暖気が、一瞬にして全てなくなったのだから当然だろう。



「気を取り直して、取り敢えず夕飯にしましょう!」



 ディーナがそう言うと、メルルは待ってましたとばかりに……『お母さん!今日はお兄ちゃん帰ってきたらご馳走の日?お肉食べれる?』と言う……



 僕はディーナを見るが、彼女は夕飯の調理中一切僕を見なかった………



 ◆◇



 夕食中ずっと大喜びのメルルは、この数日野菜スープしか飲んでない事を僕へ暴露した……


 しかしメルルには悪気はないのだ……


 スープには肉が沢山入ってパンもおかわり自由なのだから、食べ盛りのメルルにしてみれば、テンションだって高くなるだろう。


 しかしメルルの喜びと、あからさまな温度差があるのはディーナだ。


 収入が乏しいディーナにしてみれば、数日でお金を使い切るわけには行かない。


 メルルが成人するその日まで、出来る限り蓄えを増やしたいのだろう。


 しかしそのメルルのテンションも、なりを顰めることになる……


 何故かと言えば『コンコン』と扉を叩く音がしたのだ。



「お母さん……お外暗いのに誰か来た………誰だろう……また悪い人かな?」



「すいやせん!ディーナの姉貴……大親分来てませんかね?………あ!いたいた。ちょっと仕事で目を離した隙に、大親分が帰ったって話を聞いたもんで……」


 

 そう言って、ディーナの家にズカズカと入ってきたのは、牛鬼組のモルダーだった。



 その手には、オークのブロック肉とホーンラビットのもも肉があった。



「ディーナの姉御……これ……今日の朝ダンジョンで手に入れた……って……うぉ!?メルル嬢……まだこれ焼いてねぇっすよ!」



「ちょっと!メルル……肉を見たらすぐに噛み付かないの!女の子がはしたない!」



「………はひひれはい(噛みきれない)………」



 僕が居なかったのは三日だけだった気がするが、メルルは何故そこまで肉に飢えているのだろうか……


 モルダーはメルルが噛み付いたままのブロック肉をディーナへ渡す。


 メルルのその様を見てモルダーは若干引き気味だが、わざわざ来る所を見ると僕に何か相談があってきたのだろう。


「モルダーさん?何か話があってきたんですよね?」


「ああ……すいやせん。つい目的を見失いました!実は先日の武器の件なんですが……ギルド内特殊販売の許可をテカロンから貰ったんです。なので……もし大親分が武器を手に入れたら、是非ウチに卸して貰えねぇかと……」



 そう言ったモルダーは『店用の売子も必要なんですけど……。大親分はそんな奴の心当たりなんかねぇですよね?スラムにいる大概のやつは金をちょろまかしたり、武器を横流しするんで……』と言う。


 僕は肉に噛み付いてぶら下がっているメルルと、大激怒中のディーナを指差して……


「あの二人なら良いんじゃないですか?ディーナさんは定職探してるし、メルルちゃんは勝手にギルドに出張っちゃうので……それなら一緒に仕事させてしまえば、目も届くし……」



 そう言ってから『夕方は危ないから、メルルちゃんは家に帰る必要があるけど……夕飯時だけ店を一時クローズすれば良いだけだし……』と説明をする。



 するとメルルは、オークのブロック肉に噛み付くのを辞めてすっ飛んできた。


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