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第894話「水龍サザンクロス」

こんばんわーꉂ(≧∇≦)


さぁ!またまた更新です!


今回は水龍さんのお話……いよいよ異世界フードの全貌が明らかに!長かったわぁ_(:3 」∠)_


そしてこれが色々絡んできますぜぇ\( ॑꒳ ॑ \三/ ॑꒳ ॑)/


 僕は必死に深呼吸をする……


 そして暗闇で他の魔物に襲われるのは危険なので、生活魔法のライトを唱える……



「……『ラ……ライト!!』………ぜぇぜぇ………下が水なら……水と…………」



「何を言ってるのよ?まさか龍の癖に飛べない上、まったく泳げないとか思えないし!」



 そう話している僕達は、地底湖にある今浮島の様な場所の上に居る。


 僕はサザンクロスの背に乗って、その島まで送り届けられ、話をする事になった。



「泳げますよ!でも明かりもない洞窟でどう泳げと?サザンクロスさんは泳げるし、水中でも呼吸できるんでしょうから平気かもですが……僕はベースは人間ですから!」



「嘘……ベースが人間!?……ちょっ……本当に人間じゃない!」



 僕は長すぎる彼女の名前をサザンクロスと呼んだが、あまり気にしていない様だ。


 それどころか彼女は『ガシッ』と僕の顔を掴むと目を見て……『かなり混じってるけど……本当に人間だわ……』と言う。



「龍種以外にも、どうやら悪魔種と魔神種も混じってる様なんですけどね……ゲホゲホ……取り敢えず縄張り侵入は謝りますけど、そもそも僕は龍じゃないんで!それには当てはまりませんから!」



 そう言ってから、問題になる部分であるゼフィランサスとエーデルワイスの出会いから、此処に来た経緯までを説明をする……



「馬鹿な妹のゼフィランサスとエーデルワイスが血相欠いて何かを捜し回ってたけど……貴方を捜してたのね?……」



「実はそれを知ったのも最近なんです……なんかすいません……。でも突然転移したので……まぁ自分でもよく分かってないんですけど……」



「ふむふむ……そう言う事だったのね!……ゼフィの寝ぐらの火焔窟と転移ね……まぁそれを言われれば納得だわ。水精霊の話では、あそこにはエルフ族が協力した城があったって話だし……」


 そう言ったサザンクロスは手のひらを僕に見せる……


「はい?」


「私にもそれ頂戴?……彼女達は私の妹よ?姉が食べてなければ、妹に馬鹿にされるわ!」



 よく分からない理由から、サザンクロスは僕に食べ物を強請る……



「じゃあこうしましょう?その食べ物をくれたら、貴方にとってすごくいい事教えてあげる!」



 そう言われた僕は、クロークからチョコレートを取り出し彼女に渡す。


「うんうん……なかなか美味しいわね……。このチョコレートに関わらずだけど……、異世界の産物特に食材は、食した者の存在を変質させる効果があるのは知ってるかしら?」



「……は?……はい!?………」



「だから!貴方……何故黙ってるか知らないけど、異世界人でしょう?貴方の持つ『食材』……それは摂取する事で身体の一部を変質させてしまうのよ!結果的に魔物の場合は魂の器である『魔石』を変質させるのよ?」



 以前も少し似た話を聞いたが、彼女の教えてくれた情報は、今までよりもより詳細に語られた。


 それだけ危険な物だと言う事なのだろう……



 サザンクロスの話では、この世界には様々な方法で覚醒に至る手段があると言う。


 しかしその中でダントツに危険な手段……


 それが異世界の物を摂取して、少しずつ自分自身を変異させる事だと言う。


 通常は異世界から迷い込んだ人間を、魔物が偶然捕食した事で突発的に起こるそうだ。



 捕食したその際、自分の条件に適合すれば覚醒に至り、その脅威度が大きく変わるそうだ。


 だがこの場合は自分自身が変質してしまい、それは凶悪な存在に成り代わるという。



 時には自我を失い、時には元の姿とはかけ離れた化け物に変異してしまうと……



 そしてその効果は、当然異世界の食材にも含まれている。



 時間と空間を捻じ曲げて転移する効果は、それに関わった物全てを根本から作り替えてしまう。


 それを好んで自ら摂取し続ければ、どういう結果に行き着くかなどは想定も出来ないとサザンクロスはいう。


「なんか……似た事をマモンとヘカテイアに聞きました……龍種にも……まさか……それに似た影響が?」



「ゼフィもエーデルも気が付いてないなら、大凡本能で食べてるのね……本当に馬鹿な子達……って何を言ってるの?……マモンと……ヘカテイア!?あ……貴方何を?龍種の天敵である悪魔種がこの周囲に?どうやって奴等は気配を消しているの?」



「え?だってそもそも僕も悪魔種が混じってるじゃないですか……」



「貴方には混じってても、私と同族の龍種でしょう!?人族を捨てて龍族として覚醒すれば問題無いわ!でもマモンとヘカテイアは純粋に悪魔種じゃない!間違いなく殺し合いになるわ……上にいるなら先手を……」



 突然戦闘態勢に入るサザンクロスに、僕は急いで二人の説明を詳しくする……



「あ……貴方の考えが異常だって事だけは理解したわ……危うく貴方はこの世界の敵になるところだったのよ?意味わかってる?」



「あの時は、流石にそうするしか皆が助かる方法がなかったんですよ……ヘカテイアとマモンは殺し合うし……一手間違えれば悪魔のどっちかだけ野放しにする事になるんですから……」



「まぁ何にせよ奴らは此処に居ないし、力は向こう側に封印されてるのね?焦ったわ……焦り過ぎて、久々に身体中の毛穴が開いたわよ……マジで2匹同時相手とか……無いわ………」



「良い悪魔ですから……大丈夫です………多分……」



 サザンクロスは僕に『最後の不安になる間は何よ?』と言いながら、今度はクッキーを貪る……



「それより、その食べ物の変異についてもっと詳しく教えてくださいよ……僕……王都地下にいた旧王国王女にも……沢山渡しちゃってるんです……」



 それを聞いたサザンクロスは、2枚目のクッキーを食べようとした口を開いたまま停止する……



「え?……アラーネアとか言わないわよね?魔王種アラクネ属の………」



「え?アラーネアさんて魔王種なんですか?」



 サザンクロスはガックリと項垂れたかと思うと、突然僕を激しく揺さぶる……



「貴方はなんで問題ばかり!……なんで?アラーネアにあげちゃったら……いったい幾つあげたの?その量次第で彼女はヤバイ方へ変異するわ!!魔王種よ?もうこの世界に干渉されなくなる!魂が歪んで存在が固定されるわ!……只でさえヤバイ奴を覚醒種にして一体どうするのよ!!」



 僕はアラーネアとの出会いと、やり取りを必死に話す………


 おにぎり一つでちょろい存在だと……そして話がしたくて堪らない寂しがり屋と付け足しておく。



「ア……アラーネアもお馬鹿さんで助かったわ……魔物になった事で、巫女だった時より馬鹿になったのかしら?前は相当キレものだったのに……。まぁ何にせよ……覚醒種でそれだけ馬鹿なら、封印すれば……どうにかなるかな……」



「魂が歪んで存在が固定されるのを覚醒種になるって言うんですね?覚醒は覚醒でも意味が違うのか……でも……それを知っているのに、何故サザンクロスさんは……それを摂取するんですか?」



 僕はつい興味本位で聞いてしまう……


 それが火に油を注ぐ事になるとは思わずに……


 

「決まってるでしょう?貴方がやった事の不始末を、私がどうにかする為よ!!貴方は龍種の覚醒体を2体も作り出しているの!あの馬鹿姉妹は、いつ変質してもおかしく無いわ……」



「え?ゼフィとエーデルの事ですよね?」



「あのねぇ……あの短気で馬鹿な妹達が、喧嘩とか暴走とかしたら誰が止めるのよ?覚醒種よ?大陸が消し飛ぶわ」



 僕はその言葉に『マジでやばいですね……』と他人事の様に返すと、水の中に放り投げられる……



「アンタのせいでしょう?龍種姉妹の役目はお互いの監視と世界の正常化よ?全く……何言ってるのよ……って言うかアンタの場合、龍の使命も把握できてないのか……」



 サザンクロスは『はぁ……あの二人より問題児が存在したとは……それも一番危険な龍種の雄……最悪だぁ……』と言うと、脚を小さな尻尾に変えて、僕へ地底湖の水をバシャバシャかけまくる……



「うばばばば……おぼべぶ……ビズが……ガビガボ………」



「悪魔に龍……魔王を揃えて何をするの?貴方はこのまま地底湖に沈んでなさい!それがこの世界の為よ!!」



 そう言いつつも、サザンクロスは水をかけるのをやめる……


 しかし冗談にしては笑えない。


 彼女という巨大な存在のお陰で魔物こそ寄ってこないが、地底湖の底の方に魔物反応が犇めいているのだ。




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