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第870話「新たな魔法陣」

こんばんわー(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾


更新が遅くなってすいません!


誤字脱字と書き間違い沢山の小説をどうぞ_φ( ̄皿 ̄ )カキナオスツモリナノデテキトウナンテイエナイw


「チィ!!一難去ってまた一難だねぇ……。今度は離れた場所に魔法陣二つだよ!!クレム、渡した盾を使ってさっさと前衛に立ちな。ガルム達だけじゃデスカルゴの相手は出来ないよ!!」



 レイラがそう言った先に魔法陣が2つ浮き出る……


 しかし謎の魔物がいなくなった以上、何者かが召喚した魔物では無さそうだ。



 見慣れた魔法陣に、浮かび上がる魔物のシルエット……



 どうやら階層主部屋に『新たなパーティーが侵入した際』に出る召喚魔法陣の様だ。



 僕は確認の為に、すぐ部屋の入り口を見る。



 そこには、階層主部屋に侵入したマガワーマ騎士団とテカロン達一行がいて、僕達の元へ走って来ていた。



「ガルムさん!新たな魔法陣は、パーティーが階層主の部屋に入った際に出る追加の召喚です。すぐに陣形を整えて下さい!」


 

「くそ……特大級のデスカルゴに加えて……新手じゃと?階層主が意味も分からず死んで、運良く命を拾ったと思ったのに……ついてないのぉ……」



 ガルムは愚痴を溢す。


 だが決して諦めているわけでも、ヤケを起こしている訳でもない様だ。


 何故ならすぐ様武器を構えて、仲間へ連携指示をしているからだ。



 僕はそんなガルムに、湧き出す魔物の脅威を知らせて置く。



 相手が『ハイドホラー』の場合、移動距離は目で確認できるモノではないからだ。



「出てくる新手はもしかすると、ハイドホラーかもしれません!影を使って移動する魔物なので、全員背後からの攻撃には常に気を付けてください!」

 


「「「おうよ!!」」」



 前衛のガルムとアンガ、そしてタンクのクレムが威勢よく返事をする。


 そしてレイラは僕が言おうとした事を代弁する……よく戦闘を確認している証拠だろう。


「レックにペム!アタイ達は後衛だ……。いいかい?戦闘中ガルム達の背後の影は『ライト』の生活魔法ですぐに消し去るんだ。あと松明に火をつけて周りを照らすんだ。周囲に影さえなければ何とかなる筈さ!」



 レイラはそう言うと、マジックバッグから松脂が付いた松明を取り出して、周囲にばら撒く。


 丁度その時マガワーマ騎士団に守られる様に、テカロンとモルダー達が到着する……



「済まない……遅くなった!………!?………近くで見るとやたらデカいな……10階層にいる奴より遥かにデカいじゃねぇか!」



「ギルマスにモルダー!間に合って良かったよ!……出てくる魔物が何かは分からない。でもね!さっきまでかなり危険な奴が居たんだ。出てくるのはそいつの劣化版の可能性が高いよ!」



 モルダーへの説明はレイラがしてくれたので、僕はデスカルゴの応戦へ向かう準備をする。



「ギルマスとモルダーさん、背後の防衛はレイラさんの指示に従って下さい!アユニとアサヒは回復の準備をメインで。僕は今からあの巨大カタツムリのデスカルゴを仕留めに行きます!」



「な!?何を言ってるんだ!お前……また勝手をする気か?」



「テカロン!!アンタの言いたい事はアタシも分かるけど、今は黙ってヒロの言う事を聞いておきな!相手はあの特大級のデスカルゴなんだ。殺り方を間違ったら『アタシ達』が全滅だ!アンタの所為でアタシが死ぬのはゴメンなんだよ!!」


 

「な!?………ぐぅ………くそ!!全員で生き残る為だ……仕方ない……ヒロお前に任せた」



 レイラの言葉で全員が巨大なデスカルゴを見る……



「ヴィィィィィ……ゴエェェ……」



 先程はカタツムリの部分が『シューシュー、ギチギチ』と威嚇をしていたが、人の顔部分も意思表示が出来るらしく、今は気色悪い呻き声をあげている……



 そしてレイラ達とそう話している間に、戦闘では動きがあった。


 デスカルゴが巨体を活かし、軟体部を持ち上げて高い位置から攻撃を仕掛けていたのだ。



「ギチチッチ……シュゥーウゥゥゥゥ……」



『ブシャァァァ!!』



「ぐおお!?た……大量の溶解液じゃ!……クレム大丈夫か?」



「ああ……ヒーターシールドのお陰で何とかな!……くそ……溶解液に酸のブレス……近距離も中距離も遠距離も何でもござれか!……10層の奴とは大違いじゃねぇか!……」



「まさにそうだな……クレムお前が囮になってなければ、全身で溶解液を浴びるところだったぜ!……」



「アンガ簡単に言ってくれるなよ!特殊攻撃を受けるタンクは楽じゃねぇぜ?……何度も溶解液を浴びるのは勘弁だ。さっさと切り刻んでくれるか?自慢の武器でよ!」



 溶解液といっても、すぐに全身が溶ける様な強力なモノでは無い様だ。


 クレムの全身からは『シューシュー』と煙があがっている。


 肌が出ている部分は火傷の様な状態になっているので、溶解液の攻撃を受け過ぎれば間違いなく行動不能になるだろう。



「くそ……肌がヒリヒリするぜ!ここが水場だったらな飛び込んで一辺に流すんだがな……」



「クレムさん……水で流せば大丈夫なんですか?」



 僕がそう聞くとクレムは『洗い流すのが一番手っ取り早い。綺麗に洗うだけの時間はないからその場凌ぎだけどな!』と言うので、僕は大量の水をぶっかける提案をする。



「ヒロまじか!?そう言えば水魔法が得意だったな……って事は生活魔法のウォーターだな?マジで助かるぜ!肌の部分だけでも良い……火傷がひどくなる前にすぐに頼むぜ!」



『ウォーター!』



「うばばばばばばばば!!ガボガボ………ぶわぁぁぁぁ………ゲホゲホ………あばばばばばばばばば…………ガボガボ…………」



「大丈夫ですか!これで全身が………」



「ば!馬鹿野郎!!俺を溺死させ得る気か!?生活魔法のウォーターで充分だ……何で攻撃魔法なんかで洗うんだ!!お前の考えは何もかも異常だぜ!」



 僕は『それが僕のウォーターです』とは言い辛くなったので、かわりに『早くデスカルゴに応戦しましょう!また溶解液かけられたら同じ羽目に遭いますよ?』と言う。



 ガルムとアンガは同じ目に遭いたくないのか、すぐにデスカルゴに斬りかかる……


 しかし僕達の攻撃とほぼ同時にモルダーが大声で叫ぶ……



「魔物が出たぜ!全員、新手に要注意だ…………」



 しかしその姿を見た全員は目を疑う……どう見ても『ハイドホラー』とは似ても似つかない姿だからだ……


 誰も声を発しない事に不思議を感じたモルダーは



「うん?何だ?………ありゃぁ『ノール』じゃねぇか?6階層にいる奴だよな……どう見ても……下層の魔物が階層主なのは、どのダンジョンでも良くある話だが……ハイドホラーってまさかアレか?」



「ああ!モルダー俺にもそう見えるな……どう見ても6階層に巣を作ってるノールの様だな?………どう言う事だ?ヒロ……」



 目の前にデスカルゴがいるガルムは、大声でギルマスのテカロンを怒鳴る。



「目の間にいる特大級の魔獣を忘れるな!!湧いたのが雑魚だと分かったなら、間抜けな返事をする暇があったらさっさと倒してこんかい!!大馬鹿もんが」



「「!!」」



「確かにその通りだな……今の俺達にデスカルゴの相手は出来ないが、ノール程度なら問題はないな……行くぞモルダー!」



「すまねぇガルムさん!ああテカロン!さっさと殲滅させて終わりにするぞ!ノールなんぞモノの数に入らないからな!」



 テカロンとモルダーは騎士団と娘達三人を引き連れて、ノールの討伐に向かおうとする……



「モルダーさんにギルドマスターのテカロンさん!!わざわざ向こうに行くなんて……そんな必要はありません!師匠の一番弟子、アユニにしかとお任せをーーー!!ワテクシの新魔法!!喰らうのです!!」



『ウォーター・ジャイアントバリスタ!!』



「魔物どもシニ晒せーーー!!あはははははははははぁぁぁぁぁ!!」



『ズドン……ズドン……ズドドン、……ズドドド………ドドドン!……ドドドドドドン!』

 


 アユニが魔法名を詠唱した瞬間、空中に縦2メートルサイズの楕円形の巨大な大渦が出来ていた。


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