第676話「人前では話せない神と悪魔の関係性」
✌︎('ω'✌︎ )時の更新death!
今日はたくさん書けた!
今回のお話は
新倉庫のお話と神と悪魔の関係性DEATH∠(゜Д゜)/イェーイ
「うっほぉぉぉぉ!こ……これ全部がチョコレート!?おい!ヒロ……アンタが持っていた感じのとは全然違うじゃ無いか!あ!!アンタが持っていたのがあるよ!金貨1枚で………2袋……2!?言ってた通り高いなぁ……」
見た感じ1kgの業務用アソートで価格は3000円、2袋で6000円のセット売りが基準の様だ。
そして送料が4000円でバカ高かった……しかし異世界でクオリティの高いチョコが好きなだけ食べれるならば、安いのかも知れない。
訳あり品は同じ1kgが3袋で販売されているし、送料が若干安い。
しかし小分けになってなく、訳あり品なので当然割れていたりしている。
エクシアはそれに目が言ったのか、僕に聞いてきたので『味は同じです、小分けされてないので一人で食べるなら問題ないですよ?安いし……』と言っておく。
ちなみに訳あり品は2000円の3パック(合計3キロ)だ。
エクシアは訳あり品と見慣れたお徳用を大量に買う……まさに大人買いだが、プルダウンで選べる数に限りがある。
「あれ?これ訳あり品て言ったっけ?18個以上進まないじゃ無いか!なんでだい?」
「在庫が18個ですよ……無限な筈ないでしょう?エクシアさん焦り過ぎですって!」
「え!?ああ!!そうか………無限に買えるとか思っちまった……あははははは………」
すると何故かちっこい『チャンティコ』が勝手に化現している……
「エクシア!!あの箱!綺麗な箱が欲しい!!」
「ちょっとチャンティコ!アンタ何勝手に私の中から出てきてんだよ!ちゃんと約束通り買っているだろう?お前も約束守れよ!」
「あれが欲しい!あれがーーー欲しいーーー!!」
駄々っ子だ……チャンティコは駄々っ子体質だ……
だが問題は変質するんだ……この異世界商品は……それも全く変質効果が読めない。
何故なら、今までチョコレートは『ダンジョンの宝箱』からしか手に入れてない。
相性度が上がるのは嬉しいが『非常識』が増すのはよろしくない……
僕が説明に入るも二人は聞く耳もない様だ……
「変質?まぁ良いよ。大丈夫だろう。きっと……チャンティコなら。なぁ?」
「平気平気!それにチョコならもう食べたじゃん!?それよりあの箱、ねぇーーーエクシアーーー!かってよぉぉ!」
結局訳あり品の他に、アソートのお徳用を全部買い尽くし、有名チョコメーカーの期間限定チョコレートを買わされる羽目になったエクシア。
チャンティコの御目当ての品のチョコレート季節限定品の箱は1缶入りで金貨1枚だ。送料が3000円本体が7000円だった。
一番最初は金貨4枚のチョコを買ってくれとチャンティコは言っていたので、だいぶ安く済ませた様だ。
それにしてもずるい商売だ……送料は1個の商品にかけられている。
まとめて買っても個別送料だ。
僕もカップ麺やら乾パンやら保存食そして飲料水を選んで50枚分程買う。
しかし僕はお急ぎ便の指定に出来るので到着が早い。
それをエクシアに言うと揉めそうなので、黙っているが……
しかし僕がエクシアと違う点は、バッグの購入は必要ないことだった。
此処は僕の倉庫扱いになる様なのは変わらない様だ。
「アンタ……バッグ買わないで済むのはズルくないか?まぁ……そもそもアンタのスキルだから仕方ないけどさ……。それにしても……かなり買い込むね?何でそんなに?」
「鉱山の遠征で万が一を考えれば……あって困らないですし、この倉庫からなら取り出してすぐ食べれば変質は平気だろうから……」
「ああ!成る程ね……たしかにあったら便利だね!なぁヒロ……これってモノリスバッグからも小分けで取り出せるのかな?」
どうやら僕の話を聞いて、『変質はマジで不味いんだ……』と思ったのか、エクシアはまともに考え始めた様だ。
すると便利屋のモノリスプレートが説明を始める……
『質問にお答えします。梱包材が元から箱で買われた商品を、1個単位もしくは小袋1袋単位に分解はできません。ですが纏め買いされた商品を、購入品個別で取り出すことは可能です。商品の変質はチョコの成分が油脂と……云々……』
「ちょっと……どう言うことだい?ヒロ……説明しておくれよ?」
取り出しについては今説明した筈だが……と言いたいが仕方がない……
ちなみにモノリスプレートの変質説明は、間違いなく変質だが僕達の言っている物とは変質違いだった。
ちなみに既にメーカーによって書かれている、チョコには異常がないと言う説明書を読んだだけだ。
一応買ってしまったからには変質を考えると、ちゃんとした説明が必要だ。
「お得用パックのチョコ1個で取り出すことは出来ないってことですよ。何故なら封を開けられないじゃないですか?だから袋物でなら1袋から取り出せるってことです。でも、見てください。カップ麺は『箱』で来るんです。こうなったら箱でしか取り出せないって事なんですよ。中身が一個からは取り出せないって言う意味ですね」
そう言って既に買ってあるカップ麺で、開封してある僕の分を見せる。
「何だいコレ?見た感じが美味そうだね!!どうやって食べるんだい?」
僕はエクシアさんに『聞いてます?』と聞きながらも食べ方を教える。
鉱山の遠征や王都の巨大迷宮で、非常に活躍しそうな非常食だからだ。
「ちょっと……カッポメンは私も買っておこうかな……」
そう言ってあれこれ見始めるエクシア……カッポメンではなくカップ麺だが……
折角なのでチャンティコに色々質問をする。
こんな時くらいしかゆっくり話せないからだ。
「チャンティコはアステカの神様って本当?」
チャンティコは僕が持つお菓子を非常に欲しがったので、変質の注意点を説明したが……
しかし異世界商品を物色中のエクシアは、雑に『もう今更じゃねぇ?』と言う。
仕方がないので、一応種族的に影響が少ないお菓子を探してチャンティコへ渡す。
彼女は僕が上げたそのクッキーを食べながら質問に答えてくれた。
「私達と貴方達はかつて同じ並行系列軸と時間軸に居たのよ。でも人族が信仰をやめて忘れ去られたの。ある一定の信仰が無ければ神として存在出来ないから、それが理由で神は多く消えたのよ。そして神同士の戦いが更に存在を狭めた結果私たちの世界は消えたの」
「では……此処に居るのは何故ですか?場所を変えて蘇ったって事ですか?」
「決まっているでしょう?此処で必要とされたからよ?主に精霊達にだけど……だから存在が確定して此処に来たの。この世界では精霊は消えても戻ってくる。なら……その信仰が消えることが無いでしょう?だから私達は此処にいられるのよ?残念ながら人族には相変わらず殆ど忘れられているけど」
「チャンティコは……相剋を持っているんですか?その……実は知り合いに悪魔がいるんですよ……」
「知ってるわ?見てたし……そもそも貴方……悪魔と魔王の種よね?龍と精霊でもあるけど。まぁそんな事より相剋よね、聞きたいのは?相剋は勿論持っているわ。元々私達の神族は敵対し合う神々さえ居るのよ?貴方達の考え方で言えば、人同士の争いにそこに今度は悪魔が加わった形になるわね。神族や天族そして魔王と悪魔は人族が語らう関係でお互い関連がなさそうでも、実際は繋がっているのよ」
「難しい話になってきましたね……自分で聞いておきながら結構あっぷあっぷです……」
「そうね……分かりやすく言うなら、神は悪魔であり悪魔は神でもあるって事よ。貴方達の表現で言えば、神が堕落すれば悪魔になるの。でもそれをわかり覚えて居られるのは私達だけでしょう?そもそも化現と言う方法を使わなければ、人間は私達を認識出来ないもの……」
そう言ったチャンティコは、先程までの幼さなど感じさせない……威厳というか風格の様なものがあった。




