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第664話「一枚上手?マッコリーニは用意周到」

さむいー!\( ॑꒳ ॑ \三/ ॑꒳ ॑)/更新


寒いからコーヒー飲んでばかりでお腹が……たぷんたぷんなゾンビです……


今回のお話は……


用意周到のマッコリーニ……フラッペやハリスコとは違う方法で靴をゲット!




「ヒロ様その靴の件ですが……特別2足にはなりませんかねぇ?……当然私としては無理を言うつもりは無いのですが……。ああ!そうそう……トロルキングダムへはどうやって向かうのですか?トロルだけの旅では無理かなぁと……」



「………何か理由があるんですね?そんな話が出るってことは?」



「いやぁ……トロルの国と言えば、この周辺ではないのですよ。王都の向こう、そして帝都の更に先……そこまでは多分調べればすぐに分かるはずです。ですが………『国境が』……トロルが単独で王都と帝都境に行ったら……それこそ問題では?」



「マッコリーニさんは、その帝都やらそこに関わる、トロル絡みの諸々の問題解決ができると?」



「はい!このマッコリーニは既に、許可をとっています。それに……もしトロルの皆様が旅をする場合、食料やら何やら面倒が多いのでは?当然お金は持っているのは先ほどは意見しました!ですが………人の営む村ですよ?7人のトロルが味方だとわかりますかね?」



「ああ……もういいです。わかりました2足で……本当に!流石抜け目ないな……」



「いえいえ!そんな!!たまたま昨日トロル救出作戦の話に参加させていただいて、どうやって帰るのか気になった次第でして……」



「でも昨日の今日ですよ?何かしら下調べしてたんですよね?まぁ情報網は商団の命でしょうけど!!……ですが条件があります!トロル帰還に関する費用は全額マッコリーニさん持ちで!それが条件です。それだけ、この靴は……」



「『危険なんですよね?』充分承知しています。もう調べていますから。実はお恥ずかしい話……娘『達』への結婚の品なのですよ!……私も」



 ニコニコしながらマッコリーニは話していたので、多分間違いなく手に入れる自信あったのだろうとは思ったが……


 含みが多すぎて分からなかった……しかし次の一言で皆びっくりする。



「実は……妻のお腹に子がいたそうで……ずっと秘密だったそうです!実家に行く事が多かったので、変だとは思っていたんですが……数日間里帰りしていて、今日実は産まれまして……これまた『娘』だったんですよ!」



 含みをせず言えよ!と言いたくなる一瞬だったが、オメデタイ話にケチをつけたくない。



「それなら『お祝い』で送りますよ!!僕はケチじゃないですし、『問題がある靴』とよく理解して、悪用しないのであれば知り合いにはプレゼントしますよ!」


 

 そう言うと、マッコリーニは『既に色々貰っていますから!これ以上何かを貰ったらバチが当たります。なので、親として娘にちゃんと仕事の報酬で得たいのです!』と言われて、僕はもはや引けなくなった。



「な……ならば……トロル達をお願いします」



「勿論です!それに王様献上品は私も連名と言っていましたよね?そのお礼が出来てませんから!」



 このマラライ事件の協力のお礼にした事だから問題はないが、なんと律儀なのだろう……と思ってしまう。


 下手すれば、事件に巻き込まれて怪我だってする可能性があるのだ……場合によっては命だって危ない。



 それに倉庫内でやる以上、悪漢が襲ってくるとも限らない……商団とすれば大切な在庫を置く倉庫だろう人様にそうそう見せたくはないはずだ。



「それにトロルの移動に合わせて、レクシーと言う魔物に荷馬車を引かせて行く予定です!通常の馬車ではトロルの歩行速度に追いつきませんからね!ちゃんと無事トロル王国へ帰還させましょう!」



「でも子供が産まれたんですよね?そんな離れて平気なんですか?」



「ああ!実は産まれたのが娘なので、養子を雇う事にしました。マラライの弟さんを我がマッコリーニ商団でですけどね?商団の者に見張りに行かせたら、彼は相当丁稚で頑張っていました様で。それに何と言っても、飲み込みが早いですからね!何でもそつ無く熟るんですよ?ああ!そうそうマラライは冒険者として自立するそうですよ?先程弟さんから聞きました」



 手の付けようが早すぎる……マッコリーニは流石だった……。



 産まれた子が2人とも娘だったので、急遽方向転換をした……その全ては『ガラスの靴』が切っ掛けだったらしい。


 更に今回の事件で前もって丁稚の弟を調べたそうだ。



 年齢も若く、覚えもいい。


 自分の娘を貴族へ嫁がせても、養子に迎える子は既に親が死んでいるので、財産目当てで問題を起こす親もいない。



 唯一の肉親の姉はすごく弟思いだし、問題を起こす娘には思えない。


 ならば商団を任せ、この丁稚にまともな嫁を貰わせれば娘達を支えてくれると考えたそうだ。



 姉が冒険者ならば、いずれ商団をアピールしてくれるだろうし……と言う打算までついていた。



「相変わらず……手が早い」



「これが商団で御座います。それでヒロ様の商団は?人員であればヒロ様がお救いになった娘達がいますので……任せてみては?なかなか街営ギルドでは手際よくやってますよ?」



「おお!良いじゃないか!流石に5人も増えると今のファイアフォックスでは仕事量的に問題があるしね、両方で働ける様にするのは良いかも知れないよ?素材もお互いで横流し出来るしな!!」



「おお!しまった……ファイアフォックスから買いあげる、素材量が減ってしまう!失敗しましたなぁ……はっはっは!」



 マッコリーニわざとらしくそう言って笑う。


 どうやら色々勘づいていた様だ。



 だが、マッコリーニは其れを踏まえて、うまくやっていく準備が既にある様だ。


 多分マッコリーニだけでなく、フラッペやハリスコも同じなのだろう。


 それを知って尚、怒るわけでもなく受け入れて自分の力にする逞しさには感服する……



「じゃあマッコリーニさんよろしくお願いします」



「了解致しました!ちゃんと行程を考え十二分に食材は集めておきましょう!ビラッツにも協力して貰い数名コックを派遣してもらう予定です。相手は王子様でしたよね?粗相がない様にせねば、人族として笑われますからな!」



 僕は商人らしいマッコリーニが、自分の利益だけでは無く共存の道を選んでくれた事が誇らしく思う……



「ところで……マッコリーニさん?トロル王国って何処にあるんです?」



「帝都の先にある巨大な渓谷を超えた先ですね、片道で60日かかります。ですので往復だと120日かかりますが……まぁ長旅に慣れて貰わなければ商人は出来ませんからな?」



「え!?」



「はい?」



 ビックリした……マラライの弟を引き抜いて、マッコリーニは早速トロル王国まで使いに出すと言うのだ……


 丁稚で経験を積んで飲み込みがいいからと言って、そんなに早く何もかも出来るのか?と思ったが……実はこれもマッコリーニの計算に入っていた。



 テムバイは問題を起こした……『王様への不敬罪』だ。



 当然だが商団諸共全てが『罪に問われる』のだ……当然働いている人までもだ。



 ならば不敬罪になる前に『引き抜いて』遠い地へ『遠征』へ行かせてしまおうと言う計画らしいのだ。



 最低限120日は帰ってこない……


 その間に僕が王様に献上品を出し『ラット商会』を居抜きで掠め取る……此処までが、マッコリーニが考えた計画だと言う。



 マッコリーニ曰く……『王様に渡す物は『チョコレート』でも渡せば大喜びなのでは?お姫様が皆さん『飴ちゃん』には大喜びでしたよ?』という……



 マッコリーニは抜け目ない……僕が王都遠征会議中に事ある毎に渡していた『飴ちゃん』は、王都で王様に拝謁した時『献上品』になったそうだ……


 勿論量は減るが娘にも持って帰ったと言う……


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