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第538話「本物!?バウギン伯爵の謎」

更新でーす\( ॑꒳ ॑ \三/ ॑꒳ ॑)/


続き書いてますのん!構想忘れないうちに書いてきますw


今回の内容は鉱山謎絡みのお話でーす!


 乞食風の男は王へ歩み寄ると跪く……



「我が親愛なる王よ!我等命をかけて『ドワーフ王の冠』を守り抜き……長い間を廃墟となったこの地下で過ごしました!『ヘイルストーム国王陛下』……此方が亡き妻と共に我一族が守り続けた『クリムゾン・クラウン』は此方で御座います!!」



「そ………其方は………『バウギン伯爵』と申すか?…………ならば我々と共に来たバウギンは誰なのだ………」



 僕はバウギン伯爵の持つ冠が偽物でないかを鑑定すると、間違いなく『クリムゾン・ミスリルクラウン』と表示される。



 そしてこっそりバウギンを鑑定すると『バウギン・ゴールドマウンテン』と出た……金山とは……凄い人だ……



 エクシアが僕を注意深く見ているので、鑑定結果を知らせるために意味深に首を縦に振る。


 するとエクシアが本人に聞こえる様にドワーフ王へ質問をする。



「どう言う事だい……王様?何で噂の伯爵がこんなボロボロの格好で居るんだい!?どう見ても此処に居たのは数日って感じじゃ無いよ?」



「国王陛下!どの様な状況なのでしょうか?我々は此処に避難して来て……かれこれどれだけ経つかも最早わかりません!日も登らない地下ですから……様子を見た限り良い状況で無いことくらいは分かります!何がどうなっているのでしょう?」



 ドワーフ王は戦士団へ坑道内の魔物駆除を指示した後、繋がる通路をゴブリン達に破壊されない様入り口に兵を配置する。


 その間に主要メンバーで『バウギン伯爵』から聴き取り調査をする。



「陛下も御承知とは思いますが、我々は第一派遣部隊でこの鉱山地下都市に来ました。しかしドワーフ王国からガウギン侯爵がこの鉱山都市に来た時から、全てがおかしくなりました……」



 見た感じ貴族とは思えないバウギン伯爵だったが、その説明は僕達の想像を超えた内容だった。


 バウギン伯爵が来た時点ではダンジョン内部に入らなければ、鉱山の地下都市はこれと言って危険な場所ではなく、稀にオーク穴から紛れ込んでくる魔物を退治するだけで済んでいたらしい。



 しかしガウギン侯爵が鉱山都市に到着した時から、『ドワーフの目的』が王冠探索から『ダンジョン調査』へすり替わったそうだ。


 ガウギン侯爵はダンジョンへ戦士団を率いてよく潜っていたそうで、その探索の結果を自慢して回っていた。


 ガウギンのやる事は探索と言ってもダンジョンの方なので、その探索のたび金塊や宝石そして珍しい装備を手に入れて喜んでいたが、バウギン伯爵は自分の任務さえ邪魔しなければ咎めず放って置く事にした様だ。


 当然力関係の問題もあるが、反王権派であるガウギン侯爵と王権派の自分では正に『水と油』なのは分かりきっていたし、それに加えてダンジョン内での戦士団の私物化は目に余っていたらしい。


 しかし反論して、自分の探索の邪魔をされるくらいなら、バカは放っておこうと考えたらしいのだ。



 だが、それが問題だと気がついたのは、だいぶ後になってのことだった。


 気がつくとガウギン侯爵は宝を得て喜ぶのでは無く、魔物の心臓を集めて喜ぶ様になっていたそうだ。



 バウギン伯爵はそれを見て『異常過ぎる』と思ったので、ある晩にガウギン侯爵のテントに出向いたと言う。


 そこで見たものは魔物の心臓を喰らう彼の姿だった。



 流石に彼の異常行動を放っておけなくなり、問題になるのは承知の上ですぐにテントに入り止めさせようとした。


 その時彼はただ一言『ダンジョンの魔物の心臓を摂取する事で、魔力の操作が格段に良くなるのだ!』と言い放ち『土魔法』を使って見せたそうだ。


 力を欲する行動自体は『シルバードワーフ』にもよく見られたのだが、余りにもやり方がおかしいのは間違いが無い……


 兵士の士気に関わるから、表立ってその事を部下や周りの兵士に言わない様に打診した。



 ドワーフ王都なら問題にも出来ただろうが、そこは人族が管理する鉱山だ。問題になどできようもなかったので、異常行動を控える様に言った後に、聞き入れないなら異常行動をドワーフの王へ報告するとまで強硬に出たそうだ。



 その事件はそれで片付いた様に見えたが、もっと悪い方に進んでいるとはこの時バウギン伯爵は思いもしてなかった。



 バウギン伯爵が崩壊した建物の一部の隙間から地下室を発見し、その内部を探索した結果その小部屋の奥から『クリムゾン・ミスリルクラウン』を発見したが、その数日後に問題が起きたという。


 見た事もない魔物が坑道内を徘徊し、戦士団を次々に襲い始めたらしい。


 この時点でバウギン伯爵は『ガウギン侯爵』がダンジョンから『何かを呼び寄せた』と感じたそうだ。


 魔物が何処から来て、どんな魔物かも分からないまま戦士団はどんどん数を減らしたそうだ。



 そしてバウギンと残された戦士団は、伝令を王都へ向かわせ自分達は鉱山都市西側の通路を崩落させたそうだ。


 多くの兵は正体不明の魔物と交戦し、その時の怪我が原因で死んだそうだ。



 その説明をしたバウギンは手首から先を何かに食い千切られていて、ジェガンは片腕の肘から先が無い……



 説明をひとしきり聞いた王は、愕然としている。


 今まで、敵勢力として寝返ったと思っていた貴族の一人が、まさか自分の為に苦労をし続けて居たとは思ってもみなかった。


 その上、自分が収めるドワーフ王国で正体不明の者が好き勝手やっている事実もある。



「な………何と………では儂の耳に入ってないと言う事は、途中でその伝令は………」



「で……では……伝令の話を聞いて、此処にお越しになったのではないのですか?」



 ドワーフ王は、事態を把握する事で精一杯だった。



 それを理解したキングケリーから、現在起きている王都の説明を受ける。


 自分に瓜二つの『別者』がドワーフ王都に居て生活している事、そして死んだとされているバウギン伯爵の妻も王都にいる事。



 因みにバウギン伯爵の妻は、彼の眼の前で『得体の知れない魔物』に喰われたらしいので、生きている筈はないと言う事だった。



 そう言ったバウギンは、一つのブレスレットをボロボロになった服から取り出して皆に見せる。



「コレは死んだ妻の唯一残った腕から外した『ブレスレット』です………だから……生きているはずがない!!その唯一の遺体である腕は、この西区画の墓地に埋めて……私が墓を建てたのだ!!腕だけを……」



 奥さんの事で若干取り乱したりはしたものの、現状のおかしい状態を解決するためにバウギン伯爵はすぐに話の輪に戻る。



 鉱山のスタンピードが起きたのは間違いなく、ガウギン侯爵と偽物のバウギン伯爵のせいで間違いはないだろう。


 では、どうしてそんな事をしたのか?


 そしてその行動にどんな意味が有ったのか……そしてどうやったのか?……それを早急に調べないと、今後もこんな事件が続くことになる。


 

 問題はそれだけではない……バウギンの偽者は誰で、どうしたらそっくりな姿に変えられたのか。


 バウギンの偽物は、今まで誰にも気付かれる事なく……そして『バウギン伯爵』として疑われる事なく暮らして居たそうだ。



 伯爵として政治に関わる以上『そんな事は可能なのか?』と思ってしまうが、現実にそれをこなしていたのだから何か方法があったのだろう。



 調べる情報は盛り沢山だ……当然その調べる事の一つとして、話し合いのこの場に居ない『フレディ』の件も含まれる。


 僕は彼等二人に『魔法の地図』を見せてから、残るもう一人の紹介を求める………多分彼が僕が探している人物なのだろう。



 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



「すいませんそれ以外にも質問が……此処に書いてある『フレディ』…………あ……あれ?」


 僕が指を刺すとそこに写って居たはずの名前が無くなっている……それどころか僕の名前の真後ろに移動して居たのだ。


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