第398話「鉱山の地下に広がるモノ」
23時の更新でーすヾ(≧▽≦*)o
ストックが残り1話……
同時進行で冒険諸々が進みまーすꉂ(≧∇≦)
「聞きました?妹さんのはずがないですよ!今まであんな小さい子を一人で放って置ける訳ないのに……ミオ姉さん相当惚けてますねー!」
「仕方ないんじゃない?15日以上だよ?もう禁断症状っぽくなってたじゃん……『王都のギルドで働こうかな』とか昨日言ってたんだから!わざわざ指折りして行きと帰りの日数に、スタンピードの事情まで説明したんだから!」
「確かに!コーザの言う通りね……聞いてよ!昨日の夜勤組は、ほんっ!!とぉぉぉぉぉうに!!大変だったわ!何時にも増してぶっ壊れてたからね……ミオ……同期として何度怒ったか…………」
メイフィ達が離れたところで笑い話していたが、その中にはコーザも混じっていた……この半月程で気持ちを入れ替えて全員に『謝罪』をして回った事で、漸く皆に受け入れられた様だ。
「ミオさん!後で手が空いたら、イーザさんに銅級冒険者講習の結果を聞いて貰えますか?あ!これ冒険者証です!」
冒険者証を渡そうとすると、すっ飛んでくるミオは両手でガッシリ掴むと……
「任せておいて下さい!イーザ!ご飯をこの子にあげている間に貴女は私に状況報告を!今までの事全部!」
豹変しているミオに、びっくりして何も言えないイーザは僕達に会釈すると受付業務に戻っていったが……
「ミオさん……イーザ帰って来たばかりだから……休ませてやればいいのに……まだ実は怒ってるのかな?」
周りの冒険者は『ボソ』っとそんな風に言っていた。
ミオが片手に悪魔っ子片手にイーザを伴って奥の長机に連れて行き『メイフィ!ご飯休憩を先にいただきます!ごめんなさい!』と結構な声量で伝えて悪魔っ子と食事タイムに持ち込み始めるが、周りはもう何も言わず諦めムードだった。
するとザムド伯爵に指示されていた受付嬢が、用意を終えて帰って来る。
「執務室準備ができました!」
「うむ、分かった!ウィンにテイラーそれとヒロにエクシア!特にヒロ準備はいいか?行くぞ?あと、被害に遭った3商団リーダーも来る様に!報告書を纏める必要が有る!」
ギルドマスターの執務室に集まると3商団から状況説明を受けるギルド職員……そして僕と共に薬草エリアに全員で行き巨大檻とゴブリン用の檻そして大型荷馬車を取り出す。
これは証拠品としてだが、流石に置き場に問題があるので、全部見せた後に各一個を残してグローブに収納し直してから、執務室に一旦戻る……
「ギルドマスター……このままだと手の打ちようが無い!どの様な手法で持ち込んで、何の魂胆があるかも分からんのだ!……なぜ街の中で放出しなかったのか……それも気になる……特定人物であればこの3商団だが……身に覚えは無いそうだ……」
「ザムド伯爵様ひとまずは、彼等にもっと詳しい質問をして何か忘れている事はないか聞いてみます」
「うむ!これは由々しき事態なので早急に手を打たねばならん……注意して聞き取りをする様に。そして魔物が関わる以上冒険者への注意喚起を怠るな!」
ザムド伯爵はそう言うと、ギルドマスターは頭を抱えながらも職員を呼んでから、3人の最近の事や交友関係と取引先について、そして今回の行商路順など細部に至るまで、詳しい聞き取り調査を別室でする様に指示を出す。
「ではお主達はギルドの指示に従う様に!……ギルドマスター次の案件に移るのでサブマスター以外は人払いを、こっちのメンツは変わらずだが、ちょっと問題がな……」
「承知しております。テイラー及びヒロの爵位拝領の件と………おっと!これは失礼致しました……この様な事は稀すぎて、癖が抜けないもので……ヒロ男爵様にテイラー男爵様の爵位拝領の件『等』でございますね?」
そう言ってから、ギルドマスターは人払いをする。
当然ブラフだが、周りにそれとなく何かの情報を与えれば、それ以上の問題は誤魔化せる……と、ギルマスは長い経験で学んでいた。
主要メンバーだけ執務室に残ってから、ザムド伯爵は話を切り出す。
「遠征組が失敗した様だ……詳しくはこれから聞くが、階層主戦で敗走した為にダンジョン活性化が起きた……場所は当然『アイアンガッズの地下帝国』から続く『宝石窟のダンジョン』だ……」
ギルドマスターは非常に暗い顔をして……
「知っております、冒険者ギルドの銀級冒険者グループ『天翼の獅子』が瀕死で担ぎ込まれましたからな……何とか騎士団を助けて殿を務めて来たと言ってましたから……」
ギルマスは溜息をついた後状況の更なる説明をする。
「死者は出ませんでしたが、即時ダンジョンへ潜るのは難しいです……強固を誇った装備が今や見る影もないので。ですので、装備の獲得から開始せざるを得ません」
「敵は何だったんですか?敗走するくらいなので、かなりの強敵なんですよね?」
「うむ……グレート・アナコンダと言う蛇の魔獣だ……それも2頭だ……熱感知に優れていて巨軀の癖に俊敏だ……」
ザムド伯爵がそう教えてくれた後に、テイラーが付け加える。
「アイツの『丸呑み』は絶対受けてはならない攻撃だ。何人も騎士達がそれでやられている。あと特徴は『巻き付き』だな!盾タンクで無ければ防御出来ずに圧死する……我々のパーティーでも数回メンバーが入れ替わった」
「元々私とシャインがこのギルドに入ったのは、前任者がいた頃でな……リーダー含めて2名巻き付かれ、敗走の憂き目にあった事もある。まぁ、その時は何とか勝てたが代償はリーダーと前衛アタッカーの命で、失うにはデカ過ぎる物でな……やり切れなかったよ……」
「そのボス部屋は大きいのですか?」
「うん?そこまで大きくないぞ?何でだ?」
「じゃあ中に入って『ウォータートルネード』と『アイスフィールド』を連発すれば、襲われずに終われそうですね?範囲魔法のカモ部屋?」
「「「「「…………………」」」」」
「おい、ヒロ!空気読め!!アタイじゃ……この空気は流石にどうにもならないよ!!」
「確かに魔導士の囲い込みは盲点だった……礼を言うぞ!ヒロ男爵」
ザムド伯爵がそう言うと、ギルマスは直ぐに冒険者名簿を取り出して、登録魔導師に目処をつける……
「もっと……魔導師の分母数を増やさねばならないですね……」
「と……言うと……芳しくないか?」
ザムド伯爵の言葉に、無言で頷くギルドマスターは名簿を見せる。
「そうか……3人では無理だな。因みに……この者達は範囲が使える魔導師なのか?」
「そこ迄は流石に………仲間を巻き込む範囲魔法は、冒険者達には煙たがられますからな……使えない可能性の方が大きいです……更に言うとこの者達は、このダンジョンの存在を知りません」
ギルマスの説明に『そうであった!』と頷くザムド伯爵……どうやら銀級冒険者でも、明確に差がある様だ。
いろいろ質問した結果、このダンジョンに潜って攻略する場合は、騎士団1組に対して冒険者1組がベースの様だ。
そして攻撃パターン……要は危険な特殊攻撃をする場合の予兆(例えば体を震わせるとか、大口を開けるとか)は有るのか聞いたところ、何とわからない……と言う。
流石は接近戦仕様の攻略パーティーだけあって、自分の戦闘に忙しくて全ての予兆を見逃していた。
その事をいろいろ聞いていたら、説教タイムの様な状況になったので、一度自分で体験する……と言う形になった。




