第380話「滑落罠の先に居る者……3匹の巨大生物」
15時の更新でごじゃるꉂ(≧∇≦)
階段を降り下へ向かう一向にアクシデント……ダンジョン特有の罠にかかる一行に前に現れたのは……
という事で〜罠に掛かっちゃいました!
「かなり変なダンジョンだって事はよくわかった……問題はこのダンジョンが何階層までのダンジョンかって事だね……あんな魔物がいるんだこの下も十分気をつけないとね!」
エクシアがそう言うと、指さす先には地下4階への下り階段が見えた。
今まで見えなかったのに見えたのはこの魔物がこの周囲のボス的魔物だった可能性がある。
タンクを前衛に注意深く階段を降りるが、冒険者の一人が階段の壁の一部を触った瞬間、階段の床が平らになり全員がいっぺんに下に滑落する。
「くそ!罠が!皆すぐに体制を整えろ!」
『ウォーター・スピア!!』
エクシアのその言葉の前に、僕は既に戦闘中だった。
僕はアリン子に助けられた……アリン子は天井と壁に足をかけていたので全く滑らなかった。
アリン子は落ちそうになる僕を、鉤爪で引っ掛けて前足で抱えるとスイスイと下の階に降りたが、ビックリした事に目の前には巨大な魔物が居た。
鑑定してみると、『ギガント・ミノタウロス』と言う魔物で3匹も居た。
6メートル近くある化け物で、手には両手持ちの巨大な斧を携えている。
すぐに振り被り攻撃体制にあったので、咄嗟に僕は魔法を唱えたのだ。
「ブモォォォォォォッォ!!」
ウォーター・スピアは、見事に目の前のギガント・ミノタウロスの腕に当たり片腕を吹き飛ばす。
そして次の瞬間、矢が巨体目掛けて数十本突き刺さる……身軽なエルフは壁を蹴りつつ階下まで降りて来て、僕の戦闘を見てすぐに加勢をしてくれていた。
「ヒロ殿!近過ぎます!間合いを………エルデリア!エルオリアス!参るぞ!!」
エルフレアがそう言うと、二人は頷き間合いを詰めてあっという間にギガント・ミノタウロスの脚に次々に斬りつける。
3方向から肉を削ぐ攻撃をした後に、他の兵が弓を手仕掛けて体制を崩した所に、見えている脚の骨に剣を叩き込みへし折ったのだ。
「ブモォォォォォォッォ!!バモバモ!ブルルルル!ブモォォ!!」
何故か後ろのギガント・ミノタウロスは攻撃に参加しない……それどころか足と腕を失った個体に巨大な斧を叩き込む。
虫の息のギガント・ミノタウロスを僕の目の前に蹴り飛ばすと『早くトドメをさせ』……とばかりに斧の柄を地面にゴンゴンとぶつけている。
腕と脚が無くなった以上この個体はここでは生きていけないのだろう。
僕は首にフェムトのショートソードを差し込み終わらせる。
ギガント・ミノタウロスは後2匹だが、攻撃をしてこない。
2匹は全員が立ち上がるまで待っているのだろう。
メンバーが全員立ち上がると、2匹は部屋の中央に戻って行き雄叫びをあげる。
「マジかよ!あの馬鹿でかいミノタウロスすげぇ知能が有るじゃねぇか!なんでこんなバケモンがこんな王都のそばにいるんだよ!?」
そう言う冒険者一同……
「ワクワクするねぇ!あんな『挑発』されたらやらないとダメじゃんか!、ロズとベンは回避優先で脚狙い狙いは青立髪の奴だ!ベロニカ!距離を保ってもう1匹を牽制突っ込んでくる気配があったら言いな!シャインは距離保って防御魔法を常に!回復もな!」
「エクシア殿……それでは我々はあの赤立髪をターゲットにしましょう!そうすればベロニカさんはそっちに専念できましょう!」
「ははは!エルフの旦那、話が早いねぇ!じゃあそう言う事で!ヒロは自由行動な!じゃあぶちかますよ!」
冒険者が怖気付く中エクシアは嬉々として、ギガント・ミノタウロスに向かって行く。
ミノタウロスが吠えていたところは、闘技場の様な作りだった。
周りには観客席の様なものがあり、人間と魔物の合いの子みたいな石像が埋め尽くす様に座っていた。
僕達がその闘技場に入ると、ゆっくりと頭を下げてから武器を構えるギガント・ミノタウロス。
先程のギガント・ミノタウロスとは全く異なり何から何までが違かった。
「グロロロロロロロロロ!!ブルルルル!!ブフォォォォォォ!」
叫びが上がると、武器を振り上げ様子見の振り下ろしをする青立髪のミノタウロスはゆっくりな攻撃に見えたが威力がヤバかった……地面が割れて石礫が周りに飛び散る。
そしてそれを合図に赤立髪が薙ぎ払いをするが、僕はそれを許さない。
「水槍撃!!!」
水の槍マックス11本を撃ち込むと、巨大な戦斧が持ち手の部分から破壊されて赤立髪のギガント・ミノタウロスは防御をする手段も無く一瞬で決着がつく。
まさに槍衾。巨大な身体に刺さった水槍は弾けると、次の水槍が来る。
この連撃は赤立髪のギガント・ミノタウロスは初見だったので避けようがない……それどころか攻撃モーションに入っていたので避けることなど出来ない。
この攻撃で青立髪のギガント・ミノタウロスは一番危険なのは僕だと認識した様だ。
角をこっちに向けて突進して来たが、そこをアリン子が猛進して通り過ぎる。
その直後巨体が、すごい勢いで前のめりに倒れるが、なんとか持っていた武器を手放し倒れるのを堪えるギガント・ミノタウロス。
しかし急旋回して戻ってきたアリン子が、ギガント・ミノタウロスの首を一文字に切り裂くと、叫びも上げられず倒れて動かなくなる。
『ギチギチ!!』
なんかアリン子は物凄い自慢をしているようだが、褒めるに値する。
ギガント・ミノタウロスの走り出しに合わせて軸足目掛けて猛スピードで駆け抜けて、肉を削いだアリン子は、通り過ぎた後に鉤爪を地面にしっかり打ち込んで、急旋回して戻ってきて首の頸動脈を切り裂いてそのまま一文字に切り払い、青立髪が立つ前に戦闘は終わっていた。
「何なんだ!このコンビは……3匹とも全部ヒロ殿が………」
口々に冒険者はそう言ったが、シャインだけは『キャーキャー』言っていた。
戦闘が終わるとそこには『階層主の特殊宝箱』が14個も出ていた……考えて見る限りこの階層はボスでありその宝箱だ。
多分2体のギガントミノタウロスを僕が単独扱いで総数5グループで倒して、初めの1匹は僕とエルフ3グループが倒したからだろう。
その証拠に一個は『異世界からの祝福』と出ている……箱のランクはSで罠はアラームと猛毒矢と爆弾だった。
誰かが調べる前にそれだけは回収させてもらう。
「すいませんコレだけは僕が貰います、異論は勘弁してください」
そう言って誰にも見せない様にマジックグローブでさっさとしまう。
ファイアフォックスのメンバーさえも不思議に思う行動だったが、なんとなく『ヤバイもの』と言う空気は伝わったのか……
「そもそも何もしてないからな?貰えるはずがないさ!」
そんな風にエルフ一同は言う。
しかし、1匹目はエルフの助力があったから倒せたのだ。
「いやいや……1匹目の功労賞はエルフの皆さんですから!!」
そう言って無理矢理に箱を選ばせる……
ひとまずシーフに箱の罠を見てもらう……ちなみに全部Sランク箱で罠無し3箱に毒ガス3箱麻痺ガス1箱に爆弾とアラームの複合罠が1箱、仕掛けやと石化矢の複合罠1箱に猛毒ガスが2箱にそれと一番酷いのが転送罠2箱だった。
「コレは転送罠ですね………一番危険ですが……外しますか?全員バラバラになる可能性も………街で外せば作動しませんけど……」
テッドが見てくれた結果、一番危険な箱だけ『やめた方がいい』と説明をする。
エルフ達は3グループなので各一箱は罠無しを選ぶ……僕の分を合わせて4箱なくなり残り10箱。
問題はこれからだった……皆がんとして受け取らない……僕が一人で倒したからだが、時間が勿体無いのと怪我人が出たらますます大変だから、できる限りダメージをと思っただけなのだ。
しかしアリン子も、ちゃっかり活躍したので皆受け取りにくいのだ。
だから、僕はテッドにお願いして全部の罠を外して貰い、シャインに中の物を全部祝福がけをお願いする。
この間は誰にも中身は見せない。
「では皆さん、此処に箱が10箱あります、しかしこれを持ち運ぶには大変です……この先も沢山アイテムがあるかもしれません。そして全部詰め込めるだけの次元収納の幅などはないとわかりますよね?」
僕の次元収納が無限なのは誰にも言わない……この箱全部をお金に変えるのもアリだが、欲張ると碌でもないことが待っている。
それだったら今後この冒険者達をうまく扱えるようになった方が自分の為だ……




