表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
299/1208

第295話「魔道士の女性とまさかの場所で再会」

更新でーす_(:3 」∠)_


夜も更新入れますのでよければ見てくださいーw


わいは今から小説書きながらリトグリYouTube見ますw


GW3日限定生配信楽しみでーすw


 時間は既に闇の1刻(深夜1時)になっていた。



「フゥゥ!苦しくて動けん!3杯も食べたらもう食えん!!ザムド伯……それにヒロとマッコリーニ!世話になった!」


「ザムド伯よ、何かあればすぐに言ってくれ。私はこの礼も必ず返すからな!ヒロとマッコリーニも何かあったら我が屋敷を訪ねるが良い!」


「それと、マッコリーニ!と2人の商団長よ。オマエ達に我が屋敷の『専売商人権』を授けるゆえ、時間を見て我が屋敷に訪ねてくるが良い!」



「ま……誠ですか!!ジェムズマインに戻り次第すぐに伺います!」


「「ます!!」」



 お礼の言葉に出遅れた、フラッペとハリスコは何故か『ます』だけマッコリーニに合わせていた。


 どうやらカツ丼を沢山食べて満足した様だ。



 ウィン男爵の話では、かなり武闘派の男爵らしく鉱山連合戦でも活躍した貴族らしい。


 貴族として兵数はそう多くはないが、一騎当千の騎士達が揃っているらしく、ウィンディア男爵やザムド伯爵と共に戦っていたらしい。


 途中で鉱山内部の魔物を間引く為に、鉱山戦から撤退せざるを得なくなり、僕とは出会っていなかった様だ。



「そうか!名前をどっかで聞いたことがあると思ったが……2人を見て思い出したぞ!鉱………」


「「ハラグロ殿!それは!!」


「おお!すまぬ!つい嬉しくなってな!今度是非飯でも食って話そうでは無いか!ヒロ殿!はははははは!」


 そう言って部屋に帰っていくハラグロ男爵……


 男爵に負けず部下の騎士達も大食漢で凄い量を食べていた。


 この位で無いと多くの魔物とは渡り合えないのだろう。


 マッコリーニ達はかなり儲けが出たらしく大ホールの端で金勘定に忙しい様だ。


 手伝ってくれたエルフ達にお金を払おうとしたら食材を希望され、その分の『魚醤』などで手を打っていたマッコリーニは尚更嬉しかった様だ。


 エルフ達もレシピを獲得する為に手伝っただけなのに『魚醤』を沢山貰った各エルフのリーダーはすぐさま全員に魚醤の配分をしていた。


 皆完全にマスターしたらしく、パンの乾燥から食材の粉砕具合まで完璧だった。


 ちゃっかりしてたのが3商団で、各種粉砕食材をエルフに依頼して山程作っていた。


 多分それらをこの都にいる間に消費する腹づもりだろう。



「それでは皆さんお休みなさい!また明日。時間は風の7刻(7時)にこの場所で!」



 僕はそう言ってあてがわれた部屋に向かうが、なぜか僕は相部屋ではなく1人部屋だった……。



 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「リーダーは1人部屋なんだな!俺たちは2人部屋でモア達は3人部屋なんだとさ!空き部屋をうまく伯爵様が割り振ったみたいだけど基本は2人から3人部屋なんだとさ!」


「まぁ寂しくなったら隣だから顔出してくれ!」


 チャックはそう軽く言うとチャイを伴い自分達の部屋に入っていく。



「また明日ねー!リーダー!ちゃんと寝たほうがいいよ!今日は何故か人一倍働いてたからね!おやすみー」


「「おやすみ(なさい)〜」」


 モアもチャックの様に軽く言い、スゥとユイは『お休みなさい』だけ被せていた。


 僕はすぐ寝たいのだが、これから思っていた事をやらねばならない。


 『ユニークスキル』の使い方を調べるのだ。


 詳しい使い方が分からないまま既に結構時間が経った。


 このままだと全く使い道がわからないままだ。


 『倉庫』の設置なので、調べてもそんなに時間はかからないだろう。



◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇

 

  スキルスクロール『ユニーク』


   次元収納『倉庫』の習得。


 特定(任意の場所)に倉庫への入り口を

 設置可能。

 


 入り口は4時進使用可。

 4時進経過後、中に留まる事は不可。

 (1日過後再度利用可能。)


 次元倉庫に4箇所出口を設置可能。


 倉庫の規模はスキルレベルに依存。

 

   倉庫LV1「2歩(四方)」

   倉庫LV2『経験値不足』


  『使用者は自分のみ限定』


 使用者限定 『獲得者のみ習得可能』


◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇



 全く使い方が分からないのもどうかと思うので、僕は『入り口』を自分の部屋に作る。


 隣はチャックとチャイの部屋だから本来ならそっちの部屋にドアが通じてもおかしくない。


 しかし結果は違った。


 僕の居る部屋とチャック達の居る部屋の間に部屋ができた。


 空間が別にできているので、マジックバッグと原理は同じだ。


 ひとまず自分の部屋から出て、隣の部屋の気配を探るが特別騒いでもいない。



「チャック!悪いけど部屋覗かせてくれる?」



 そう言ってドアを開ける。



「おお?どうしたリーダー?一人で寂しいのか?チャイなんかベッドに座ったまま寝ちまったぞ!みてみろ!」



「本当だ!チャイ!ちゃんと寝ないと風邪ひくよ!」


「ふぁい!もう食べられない……おやすみ〜」



 僕が注意すると寝ぼけて会話をしてから靴を脱いですぐに布団に潜り込むチャイ……風呂も入らず寝る様だ。


 ひとまずこの先何があるか分からないので、それとなく言い訳を作ってしておく。



「折角だから部屋の作りを見てみたくてさ。へぇ……ベッドが離れて置いてあるだけか。今壁に何か異変あった?」



「また何かやらかしたのか?スライムか?消化液なんかかけないでくれよ?弁償大変だぞ!」



「はははは!違うけど気をつける様にするよ。単純に壁が薄いか気になったのもあったんだ。魔法の練習したら気になるかと思ってね!」



「勉強熱心なのは良いが今日は寝たほうがいいぞ?明日王に謁見だろう?俺らもなぜか行く話になっちまってるんだから寝坊はヤベェぞ!?」



「確かにそうだね!魔導書少し読んだら寝るよ」



「おお!俺もお湯貰って体流したら寝るぜ!リーダーおやすみ!」



 そう言って部屋をでる。


 完全に隣には何の異変もない。


 この倉庫は説明通り特殊な空間である事は間違いない。


 全く別の場所に通じている様だ。


 僕はひとまず部屋へ戻った後色々考えたのち、このままでは埒が開かないのはわかるので、もう一度入ることにした。


 ダンジョンの時の様に、中身が丸見えの倉庫に入ってみる。


 一見変な作りにも思えるが、最近異世界に慣れていたのでこれが通常の僕らの世界だと安心する。


 そして倉庫の壁を見ると、今までなかった場所に扉ができていた。


 そして中から人が現れる……


「おや!びっくりだね!どこの馬鹿がこんなモン作ったのか一眼見てやろうとちょくちょく見に来ていたが……まさかこの隔離領域に来たのがアンタとは……」



「あ!貴女は!!」



「無事に異世界に着いたようだね!残りの3人も無事にやってるんだろう?今は一緒にいない様だが……?まぁこの領域は特定時間しか居られない様な作りだね?」



「部屋の状態から考えて4時進のみ滞在できる感じかね?……まぁ妥当な時間だよ。あまりここに居ないほうがいいからね!」



「此処って……どう言う場所なんですか?って言うかなぜ此処に?」



「此処は隔離領域さ、私がいる場所とほぼ同位置だがエネルギーが不安定だね。だからこそ4時進しか居られない。私はある意味『お隣さん』ってことになるね……アンタがこの領域にいる間は」



「此処のつくりのと言うか、この能力の説明ができるんですか?」



「説明ができるかって?この領域は出口が各壁に一箇所合計四箇所設置できる。この部屋に出口を作れば入ってきた扉を外から閉じても、入ってきたそこに『戻れる』作りだよ」



「入った場所を記憶して出口を作っておける『ワームホール』さ……ただし残念だが距離が曖昧だね。『あまり遠いと戻れない』様だね。それはどのくらいで扉が使えないか試すしかない」



「時間はさっき言った様に4時進だね……人様の脳味噌だったらそれが限界だね……じゃないと焼き切れちまう」



 僕は突然あった例の魔導師の女性が、目の前にいた事でパニックになり、大切なことを聞き忘れていた事をこの後で激しく後悔する。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ