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第25話「精霊契約?オコトワリデス」

あう……あとで編集かけます……


7.16追記


やっと修正かけました\( ॑꒳ ॑ \三/ ॑꒳ ॑)/忘れてたなんて……∠(゜Д゜)/イェーイ忘れてたぜーーー!!


 驚く話が聞けた……このダンジョンの最下層には地底湖があるらしく、この精霊はそこから来たらしい…


 そしてここの精霊達は、たまたまこの階層に水辺がある此処に出てきただけで、本来いる場所は『精霊の園』と呼ばれるなんとも凄みがある場所だった。



「力を借りれるんですか?さっきみたいな水の球体の力を?」


『そうそう!魔法とかさっき見たじゃない?契約者が呼んだ時に助ける契約なのなのよ!そのアイテムは『契約の祭壇』とも呼ばれてるわよ?上級祭壇は本当にレアよ!まぁ水っ子には勿体無いわね!』



 何故か水の精霊を押し除けて、聖樹っ子が話の主導権を確保している。


 しかしながら、簡単明瞭な説明で理解がすぐに出来た。


『うぉっほん、上級目指してる出来る中級精霊だったら、ここにいるけどぉ?今なら契約して

やってもいいかな?』



『何を仰る!?水っ娘さんよ。精霊だったらさ、私がもういるで?』



『………もしあれだったら私が契約してあげてもいいんですけどぉぉぉ?』



『うぉい!ちょっと……そこの水!聞いてんの?』



「もうちょっと早くその事知ってたら……死に物狂いでジャイアント・アサシン・フロッグと対峙しなくても済んだかも………」




 僕は二人の漫才でほのぼのするよりも、今はショックの方が大きかった。


 壁を粉々に出来る精霊のあの魔法があれば、もっと安全にあの巨大ガエルと戦えてただろう。



 寧ろ、僕は防御に徹して攻撃は精霊に任せっきりで良かった筈だ!


 しかし、精霊の二人は違うところに食いついていた。




『『ナ、ナニ!?ジャイアント……ナンダッテ………?』』



「え?ですから……ジャイアント・アサシン・フロッグって言う階層主の魔物と出会い頭にかち合いまして……死ぬかと思いました」


『ブ!!ハ……ハァ?』


『ちょっと!水っ子!水が飛んだ!!気持ちはわかるけど!!』


 僕は無視しつつ話を続ける……


「痺れ粘液とか長距離ジャンプとか……生きた心地しませんでしたよ!その時水の球体魔法あればどれだけ安心だったか!」



『『エ?カイソウヌシタオシタノ?一階の?』』



「ええ!だから巨大ガエル倒しましたよ?痺れ粘液と舌攻撃が物凄く怖かったです。舌攻撃は見なかったのでなんともですが……ホラ!見てください。今着ているクロークはその時宝箱から出たアイテムです」



 僕はその階層主討伐時の簡単な説明をして、手に入れたアイテムを見せると……何故か遠い目で僕をdisってきた。


『ほぉぉぉ………聖樹ちゃん?この人冒険者じゃないってさっき言ってなかった?』



『うん?聴いた話だと冒険者じゃないのよ?やっとこの間ホーンラビット蹴っ飛ばしてたはずなんだよ?それもヒーヒー言ってだよ?……だから……単なる『村人A』からランクアップで『村のちょい悪青年』とか?良い所『冒険者を夢見る単なる青年』くらいじゃないかな?』



『聖樹っ子!?その『村人A兼村のちょいワル人A』さんが、ジャイアント・アサシン・フロッグを倒したと?』


 そんな話をしていたが、二人の精霊はひどく生暖かい眼差しをして僕を見ている……



『よし!決めた。ちょっと、そこの人間!私と契約しなさい!』




 僕をdisっていた精霊種二人?だったが、唐突に水の精霊の契約話になったのでいじり倒す気満々だった聖樹の精霊が現実に引き戻される。


『ちょっと水っ子!それ単純にその水精霊の上級祭壇に居たいだけでしょ?』



『そうとも言うけど!この人間面白そうじゃない?やる事が滅茶苦茶で!普通さ……水魔法覚えたその後直ぐに、階層主を倒そうなんて思わないんじゃない?そんな事を平気でやらかす人間ならさ……それなりに人間に敬われるだろうし!』


 水っ子はチャプチャプと泉の水で遊んでいたが、今は僕の周りをクルクル回り続けている。


『そんな人間と一緒にいれば、契約してる精霊の私も人気出ちゃって……敬われちゃったりして?意外と早く上級精霊になれそうな気がするし!』




 確かに水の精霊の言う事はごもっともだった……


 しかし僕は階層主と戦う気なんて毛頭無かった。


 僕自身も階層主と闘わず戻ろうとしたが、相手がそうさせてくれなかっただけだ。



 この様な事になりうる可能性があると判っただけでも有益なだし、もっと注意をしながら安全な探索を心がけるきっかけにもなった訳だ。



 しかしながら、水精霊との契約となると話は別だ。


 早いうちに万が一にも自分達のいた場所の帰り方が判った場合、精霊はどうなるのか?とか不安要素が多い。



 契約しておきながら身勝手に『それではハイサヨウナラ』が出来る程、僕の性格は腐ってない。


 それにそんな状態で、誰かに任せる事も出来ないだろう。


 契約と言うだけに、お互いの信頼が多少なりとも無いと成り立たない気がする。



「えっと……遠慮します?」



『ぎゃはははははは!笑える!遠慮されてる水っ娘!』



『ちょっとーー!どう言う事よーー!中級精霊様が契約してやろうってなかなかない事よ!?それも村人Aに!』



「いやいや!違うんですよ!この聖樹の苗だって植え替える約束しただけだし!そもそも僕は異世界から来た人間だから、いずれ向こうに帰れるように帰還方法を探してるんですよ!だから……帰り方見つけたら、水の精霊さんこそ困っちゃうじゃないですか!」



 僕が事情を話す……


 必死に話す……


 理由は簡単だ……目の前には巨大な水球の魔法が浮かんでいるからだ……



「とりあえず!そのウォーター・スフィアしまって下さい!」



 ちゃんと説明する前に、お断りの言葉をした為に水精霊は強硬手段とばかりに水魔法を展開し始めた。


 先程まともに見ることが出来なかった『ウォーター・スフィア』と思われる魔法が現在目の前に浮いている。


 問題は、先程よりどう見ても巨大な水球になり始めている……


 泉の水が巻き上げられ、先ほどとは比べようも無いくらいの大きさの巨大水球が出来始めている。



 この様な力があれば本当に巨大ガエルと戦う時居て欲しかった。


 『どれだけ安全だったか!』と思うと……ちょっと契約しても良いかな?とか思い始めてきている。



『あ!異世界から流れてきたんだ!キミ!なら尚更私と契約しないとダメじゃーーん!なーーんだ!てっきり揶揄ってるのかと思ったわ!そこの唐変木みたいに!』


『誰が唐変木よ!あんたが上級契約した時に祝福してやらんよ?水っ子め!まったく!』


 唐突に情報が湧いて出たので僕はびっくりして思考がが停止した……


 今は止まっている場合じゃないから、詳細を聴かなければならない。


「どう言う事ですか?精霊と元の世界に何か関係が?」



『そりゃあるでしょ!この世界の流れに欠かせない力が精霊の力なんだから!冒険者にならずに村人Aのままなら契約しても力の使い道は村が襲われた時とか夏の日照りのくらいしか無いけどさ?異世界から渡ってきて此処からまた元の世界に帰るなら、それなりの力がいるじゃない!』



「もしかして!元の世界の帰り方…知っているんですか?」



『いや?知らないけど?精霊王様に聴けばどうして此処にきたか〜とか?何が原因か〜とか?もしかしたら何か教えてくれるかもだけど……今のままのヨワヨワじゃ精霊王になんか会いにも行けないわよ?」



「成る程!その力を付けるための契約なのですね!」



『うん!そう言う事で有れば精霊契約は必要よ!身体能力の引き上げに魔法は不可欠だし精霊界に行く為には、上級精霊の加護が無いとそもそも行けないし!』


 正直この短期間に、色々と情報が詰め込まれて理解が追い付かない。



 まずこの世界の事を知っている『精霊王』の存在。


 この方は何か知っている可能性があるかもしれない。


 この世界の精霊達の王様だけに情報通なのだろう。



 そしてその王様に逢いに行くにはそれなりの実力が必要で、そもそも今の僕では力不足。


 それはわかり切っていた事だったが、精霊王に会う為には上級種の精霊の加護がないと逢えそうもないという情報は非常にポイントが高い。



 精霊の契約がどの様に身体能力向上に役に立つかいまいち理由が判らないが、契約する事でそれなりの力を得ることができる事も同じようにいい情報だ。

 

 簡単に纏めるとこんな感じだろう。



『ちょ!聖樹っ子それ言っちゃダメなやつ!』


『へ?そうなの?』


『だって私………中級…ゴニョゴニョ……』



『あ成る程!ヒロが別の上級水精霊と契約すれば……あなたが使える祭壇がって事ね!』



『んで?その上級っ子って何処にいるのよ?水っ娘ちゃん?私ってば魔の森に120年近く居たけどさ、最後に上級っ娘ちゃんが話に来たの200年近く前よ?心配する程…上級っ子ちゃんて人間達と契約してなく無い?中級とか下位の精霊ちゃんだったら割と来たけど?』



 モンブランはフォローする様に水っ子を応援する



『それも上級っ子ちゃん来たのって、土っ娘ちゃんだったよ?確か?』



「えっ?上級精霊ってそんなに居ないものなんですか?どっかに居るものでは無いので?あ!水の精霊が云々というわけでなく、他の精霊の事もあるので!」



 話を黙って聞いているつもりだったが、まさかの精霊種希少問題につい口を挟んでしまった。



 200年見つからない可能性ならば、水の精霊さんに頑張って上位精霊になって貰う方が良い気もする。



 ついそんな事を思って言葉を発したのだが、水の精霊は結構落ち込んでいる……精霊に考えを説明をしようとしたがモンブランが気になる話を始めた。

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[一言] 「いやいや!違うんですよ!この聖樹の苗だって植え替える約束しただけだし!そもそも僕は異世界から来た人間だから、いずれ向こうに帰れるように帰還方法を探してるんですよ!だから……帰り方見つけたら…
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