第277話「困った姫さんの脱出計画」
おはよう御座います〜_(:3 」∠)_
朝分の更新でーす(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
今日はいい日になると良いなぁ!!
「うん!絞った時のフレッシュなままで平気ですね!これなら飲めます。」
「多分時間にしてサイズ中のマジックバッグでも『最低限』6〜8時進位は制限時間が伸びる様です。」
「多分マジックバッグ中サイズで飲めるので、他のサイズのバッグは『もっと消費期限が伸びているはず』ですね」
そう言って、ハリスコさんの袋にいてれおいた『レモップルジュース』をコップに半分入れて飲んでみる。
僕自身は安全なのは確認済みだが、それが分からない皆は若干顔が強張っている……当然と言えば当然である。
一応明確な数字は出さずに、ざっくりとした時間で言っておく事にする。
昼の時刻が頭に入っていれば、今の時間を差し引けばざっくりだが経過時間がわかるので、僕はそう濁しておいた。
後は自分で計算して気が付いてもらいたい。
サイズ中で一日中保存して3時間しか消費期限が減らず、サイズ大で1.5時間と言ったところだ。
僕はこの結果に満足して、まだ期限切れ前の飲めるレモップルを注いで皆に出した。
僕が飲んだ後も皆恐る恐るちびちび飲んでいたが、知らない騎士と侍女それにお姫様はグビグビ飲んであっという間に飲み切っってしまっていた。
フラッペは食事が終わると商団員と手分けして、移動中に表皮が腐ってしまった果実をすぐ選定した後、表皮を剥いてはマジックバッグに放り込んでいた。
既に頭で計算したのだろう。
果物の残された時間を無駄にしないあたりは、商人として優秀だった。
後は腐っただろう時間を加味して消費期限を少なく見積もっていれば、食品による事故は限りなく少なくなるだろう。
この世界は無駄にしない為に食べて、毒素を体に取り込んで病気になる人が多い。
護衛旅の序盤にイーザの銅級講習で教えてもらった事だ。
食料の持ち込みすぎに注意と、買い込む際の見極め眼を養う様にとの説明が、今回のレモップル消費期限につながっている。
この果物は魔法が使えない者には、水袋に代わる旅に携帯する必需品になるからだ。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
その日、騎士を含む姫様一行は王都から近いとはいえ魔物に賊の両方を相手取る結果になりかねないので、夜中の移動は悪手であると考えやむ無く外で一泊をする事となった。
騎士団長と王女が何故か僕のいる馬車の側にテントを立てる。
一番安全に過ごせるのは野営地中央に近い場所だが、僕がいる場所は割と外側の方だ。
アリン子も居るし、なるべく面倒に巻き込まれない為だったが、騎士団長が一番安全な場所にテントをと言った瞬間皆が僕を見たせいで何故か馬車を挟んで反対側に王女たちが過ごすテントがある。
馬車越しに、王女にはアリン子をテイムした時のことをアレコレ聞かれたので、今は蟻の巣穴の事を話している。
気になったので僕もつい質問してしまう。
「因みにど何処へ向かう予定だったのですか?どう見ても護衛は少ないですよね?これから四日移動すると村がありますが、流石に四日分の荷物には思えないですが……」
僕は既に壊れた馬車を見ながらそう言うと、
「実は姉上のための『秘薬』を返して頂こうと思い……もしヤクタ男爵が今以上の爵位が必要なら私が父に頼んで見ることも話してみるつもりだったのです。」
「拝礼殿で叔父様に相談したら……ヤクタ男爵の別邸があるジェムズマインへ行き状況を調べる様にと父の指示で叔父様が向かう予定だったので無理を言って同行させて頂いたのです」
絶対そんなんで出られるはずはない!と思った僕はつい踏み込んでしまう。
「ってそれは……王都の門をそんな簡単に出られるのですか?殿下を許可なく王都の外に出したら、それこそ厳罰を受けかねませんよね?」
僕はあまりにも変な説明をする王女に『有り得なくない?』と意味を込めて言う。
「そ……その……城門を守る衛兵には……言う事を聞かないと『不敬罪』を適用すると………」
とんでもない王女だったが、それ程までに姉を思う気持ちがそうさせたと思うと、よほど仲の良い姉妹なんだろうなぁと思う。
しかし、僕的には城門を警護する者が、『王族の姫』が苦し紛れに言った『不敬罪』程度で引き下がるとはとても思えない。
それにその『叔父』の姿が見えない。
「無茶するなぁ……まぁ気持ちは分からなくはないですけど……危険ですよ!?世の中いい人ばかりじゃないし、っていうかその叔父様とやらは何処に?」
その質問にあからさまに変な事故を説明する王女が、嘘を言う意味がない……
「実は、しばらく進んでいたら叔父様の馬車が道を外し事故が起きて横転してしまい……護衛の馬で王都まで戻った次第です……ですが私は諦めきれず……そのまま……」
僕はそれを聞いて叔父が怪しいと思うが……叔父がそこまで短期間で計画が綿密にできた事に加えその理由も気になっていた。
そして次の話で違和感を覚える。
「殿下!そのような事を軽々しく口になさらない様に!何処に間者がいるかも既にわからないのです。」
「ここまで知った以上……大変申し訳ありませんが、ご協力をお願い致します!少なからず御礼はさせて頂きますが殿下の名誉のためこの件は『絶対に秘密に』おねがいいたします。」
「ヒロ殿!私に指示を出して殿下を連れ戻す様に言ったのはその『叔父上様』です……王女は事ある毎に叔父を頼り……時には利用してこの王都から抜け出すのです」
「ヒロ殿は多分、殿下の叔父上を疑っていると思いますが……その恐れは無いと思います。酷い怪我を負った状態で騎士団詰所まで来て、すぐに向かう様に指示されたのです。すぐに陛下に知らせに上がると周りが止めるのも聞かずに王宮へ向かいましたので……」
「すぐにでも『治療が必要』な怪我を負いながらも、殿下の身の安全を優先させたのです。……よく野心を隠していると言われる方ですが……彼の方だけは違います」
「『ただ貴族としては静かに暮らし』煩わしい事を排除して、より多くのダンジョンを巡りたいだけなのです……俗に言う『貴族病』になっておられるのです」
「あの方は、ヤクタ男爵の別邸に行った後、秘薬を見つけたダンジョンを見つかるまで何度でも潜り続ける予定でした……殿下の為に再度『秘薬』を探すつもりだったのです……その為に『王位継承権』を放棄する準備もされて王都を出ました……その様な方なのです」
アレックスと言う騎士団長の一言でなんとなくその『叔父様』に僕が『何かを協力』する羽目になった様だ……多分何か思い当たる節があるのだろう。
「ひとまずは王都に着いたら、賊を拷問してでも自白をさせます……が、その前に城外で王女が狙われたらひとたまりも有りません。皆が言う様にこの様な魔物を使役するヒロ殿に護衛を願いたいのです」
今起きている事を纏めると、そもそも姉が心配で秘薬を持ち逃げしたヤクタ男爵行方を探しに行くつもりでいたが、相談した叔父が『ジェムズマインのヤクタ男爵別邸』まで行く事を聞き付けたので、『叔父の馬車』に侍女としてコッソリ乗り込もうとした様だ。
しかし実際抜け出したところで、そこを護衛騎士に見つかり連れ返されそうな所を無理強いして同行させたと…
馬車は怪しまれない様に、街の神殿に叔父が遠征の祈りで訪れる僅かなその間に乗り込むのが条件だった様だ。
それも、伝書鳩が来てから数日で『それ』を『姫も叔父』も実行した様だ。
叔父様とやらについて行こうとしたが、その叔父は事故で王都へ戻らざるを得ない状態の怪我を負ったと……多分それを仕込んだのが王女の乗る馬車を警護していた『冒険者』だろう。
その叔父が怪しいと思ったが、姫が一緒に戻らず勝手にジェムズマインの街に向かってしまった為に直ぐに向かう様に、騎士団に言い渡したのもその『叔父』だと言う。
向かうと決定したのは『姫』なのか、それとも既に『賊』の策に嵌っていたのかは分からないが……
では今ここに居る賊は誰の差し金なのか気になるところだ。
僕はある事を思い付いた……『賊に自白』を促そう!題して『拷問大作戦』だ!
アリン子に切り刻まれてみるかい?それとも話すかい?と言って、ちょこっと切ってはポーションで回復させればあれだけ居るんだ誰かは話すだろう……アリン子の大顎に頭を入れてみるのも良いかもしれない!
ウッカリ口を閉じない様にアリン子には言わないとダメだが……




