第210話「エクシアの考察」
おはようですっぽ_(:3 」∠)_眠いですzzz
今続きを書いています……思いつくのですが流石に6話完成までは遠いですw
ひとまずできているのを掲載しまーすw
朝の通勤時にでも良ければ読んでくださーい(๑╹ω╹๑ )
まぁ経緯を伯爵から聞いて、男爵が夫人からそれとなく聞かされていたことをすり合わせると、両思いだって言うんだからびっくりした。
それを聞いたザベルは嬉しかったのだろう、飛び上がってた。
男爵は悲しそうな目だったな……まだ結婚ではないだろうに……
擦り合わせの結果、さらに面白いことになっていた。伯爵の宿願は『嫁候補』が得意で、男爵の宿願は『夫候補』が得意らしい……ゲオルも水使うから、まぁ攻撃魔法的な要素が強いから覚えやすいのかもな……私は断然焔だが。
何はともあれ、今の問題は貴族家のすったもんだのそこじゃない。
なので話を戻すと、実際動くのは貴族組で伯爵と男爵。
伯爵は変な動きするとバレるんで通常運行でヨロシクして貰った。
でも男爵は怒り心頭だろうから、当のバカ講師と全面戦争して貰う。
「なぁ、伯爵さん」
「おい!エクシア!その言葉はなんだ!………すいません。こいつまだ酔ってて……」
「サブマスター構わんさ、こんな時間に呼ぶ方が間違っているしな、爵位で人は繋げんよ。でなんだエクシア?」
「いいね!わかってるじゃないか!そんでさ、伯爵は動くとバレるから通常運行でお願いしますわ。じゃないと変に勘ぐられると困るだろ?」
「相手に計画変えられたら、幾らここで策を練っても全てが水の泡だ」
「男爵は相当はらわた煮え繰り返ってるだろうから、正面突撃行こうか?あ!あとザベルくんもガチで行こうか?アープちゃんの手前……実は王子様なりたいだろぉ?」
アタイはそう伯爵と男爵それとザベルに切り出してから説明する。
まず男爵の娘の件は予定通り魔導士学院に向かってもらい、護衛も変わらずヒロだ。
次に、ゲオルとベロニカは必須で学院組。
何故かって言うとゲオルは補助魔法のインビジナントカって魔法で姿を消せる。
消えている間は動けないけど確実に隠れて現場を抑えられる。
ベロニカもハイドナントカって能力で隠れられる……コレで最低限のコマは揃う。
問題はザベルだねぇ……
ザベル君が好きな子ちゃんの為に血気盛んに突っ込んでしまうと計画が頓挫して最後までいかない……
なので怒りを別の方向へ……って事で学長に奴らの悪巧み事情の説明を頼みたい。
そもそも今回の件はアープちゃんの事はオマケだ。
ぶっちゃけ動かぬ証拠を学長に突きつけて『はい終了!』で、先生ハイ!さようなら新しい講師ヨロシクでアープもザベルもマシな授業が受けられる。
それに既にザベル君が『マジックワンド』を調べたのならそれの鑑定結果があるはずだ……隠せぬ証拠になるのは大助かりだ。
だけど今の私たちの本当の目的は、クゥーズの『親父』がやろうとしている事の証拠採りだ。
この馬鹿息子か魔導士学院の講師が今回のこの『秘薬強奪』の件に絡んでるのは間違いがない。
私の読みだと『マジックアイテム』絡みだと思うんだよね……
まぁともかくだ、ザベルはそれを持って学長へ突撃!ついでに私と男爵も行く。
万が一学長がグルだったらアタイが取り押さえる。
まぁ良い方向をグルではない前提に話を進めるが、学長を『説得』するその間に、ゲオルとベロニカが現場を抑える。
相手のお付きは一人だ。
魔導士学院と言う条件もあって、現場を取り押さえるだけならば戦闘にはならない。
話では大概クゥーズは筋肉達磨の騎士を連れているそうだ。
まぁ、脳筋なんかものの数には入らない。
そもそも武力行使で対抗すれば、周りを巻き込むから何もできない筈……
万が一子供達を巻き込んだら、その親の貴族達が黙っていない。
ちなみにアタイ等も充分気を付けないといけないのは同じ…
因みに脳筋騎士が巻き込んだ場合は、全貴族の騎士によるクゥーズの親父が居る領主邸攻撃が始まるのは目に見えている。
金に目の無い貴族が多いだからこそ、ここぞとばかりに攻撃して慰謝料として領地をもぎ取る筈だ。
攻撃の重要性についての担保は『男爵令嬢』に及んだ危険と伯爵子息の援護射撃でほぼ勝ち確定だ。
あとは、クゥーズの馬鹿倅が何かをするならば護衛がテロルからヒロに変わっている日だ。
要は明日となる……間違い無くその日しかない。
血気盛んな冒険者と騎士爵位持ちのテロルなら、相手が間違いをするのは冒険者の方しかない。
テロルなら御令嬢前で絶対に無茶はしないからだ。
現に今までがそうだ。少なくとも冷静さを無くす輩や、元から力が無い者……要は一般の従者を待っている筈だ。
相手はそれを踏まえて挑発するだろう!
アタイ達はそこを逆に利用してやる。
必ずアープが馬車から降りるときにお付きを確認してチャンスを伺うはずだ。
そして何より今日は伯爵に逢いに来た貴族がいる……例のクソ貴族様だ。
領民を魔獣に突撃させ死屍累々を生み出したと噂の……
ずっと討伐部位の所持権利をギャーギャー言っていたが、伯爵が『秘薬』を手に入れた瞬間ギルドをすぐに飛び出て行った…貴族が来て騒いだ末に追い出されるでも無く慌てて帰れば、冒険者達に悪巧みに気がついてくれって言ってる様なもんだ……ど素人め…。
後をつけたら去り際に執事と思われる男に何か指示を出していたから、まぁ『黒』確定だろう。
テロルと輝きの旋風がいる時点で万が一があったとしても心配などしてなかったし、相手が哀れだと思っていたが……運良くアタイにもお鉢が回ってきた。
そしてキモの部分……いつ『奴らが動く』か……アタイの予想は……間違い無く演習時間しかない。
ザベルの説明で座学は一方的に講師が理論を教える場所だ……そもそも魔法基礎学だって話で講師が違う可能性もあるらしい。
だからこそ何も無いだろう。
そもそもアープに限って勉強は怠らないと男爵は言っている。
あの男爵夫妻が『水系術者』の為にどれだけ頑張っているか見れば、幼い娘は勉強して望む筈だ……それに部外者入室禁止だから寧ろ周りも何も手出しができない。
だからこそ、演習中に絶対に何かをやる筈だ。
そこを利用して『マジックワンド』の件をぶちまけよう!
なんて言ったって『木工品』を皆が持って実技講習しているんだから……コッソリわからない様にヒロの奴に『鑑定』させれば一発だ!
その裏が取れた後に、いよいよ本命の追い込みだ!
アタイの読みではヤクタ男爵が、『秘薬』を使い王に取り入る為だわね。
まぁ、ありきたりな話だが、金に目が眩んだ奴だからそれ以外にはないさね……
まさか、愛している人が『秘薬』を必要としているとは思えない……と言うか『有り得ない』。もしそうだとすれば、『領民』を魔獣の目の前に突撃などはさせない筈……優しさなんぞ微塵もないクソ野郎だ。
って事は多分『マジックアイテム』が必要だと思っているのは間違いがない……その為にこの魔導士学院を利用したんだろうね……
『襲撃』の為か『逃走』の為か……その両方か……それは今は分からない。
まぁ分かんないもんは考えても仕方ない……まぁ講師を捕まえた際に、洗いざらい話さざるを得なくする、『ワンド詐欺』で『犯罪奴隷落ち』確定だから鉱山に行くか、得になる事を話して恩赦にして『魔導士学院』預かりにするかって所かな……一言で言えば出たとこ勝負だ。
まぁこの『魔導士学院』預かりは爺さんが鉱山行っても役に立たないから監視体制の下マジックアイテム作らせて販売貢献って感じでね!
それより、王都までの遠征日程だが……
ひとまずはテロルとテカーリンに『遠征準備が出来ない』ので、1日ずらす様に言う方向にさせる。
そうする事で『秘薬』の護衛依頼が芳しくないと相手に『錯覚』させて襲わせやすくする。
その上で出発からの『捕縛』かな……
知っている人間は少ない方がいいから、リアルで伯爵には『護衛兵選び』で悩んでもらおう。
街営ギルマスのテカーリンには、伯爵から説明して貰おうそれが自然だ。
多分伯爵の用意する『護衛兵』に襲撃したら、そのままの足で此奴らは王都へ行き王に『秘薬』を届けるのだろうが、マジックアイテム対策と強襲対策を万全にすれば平気だろう。
骨子は粗方決まったが……当然エクシアや伯爵そして男爵は思い知ることになる………予定外の事をする奴がいる事を………




