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第190話「魔法基礎学と魔導書」

18時の更新でーす_(:3 」∠)_


すいません書き溜めがなくなってwなかなか掲載できませぬ:(;゛゜'ω゜'):ぶはw


「ほう!それは魔導書じゃないか!読めるんだな!さすが凄い魔法を使うことが出来るだけあるな。」


「ちょっと見せてもらえるか?何奪ったりしないさ。君の様なものが読む本が気になっったってだけだ」



 僕は驚きながらも断る事はしづらいので、仕方無く渡すが『エクシアと同じだ……全くわからん!』と言って笑いながら返してきた。



「え!?魔法って……誰に聞いたんですか?あ!そうか!鉱山で見たんでしたね」



「ギルドに帰ってきてからも、ちょっとな……今ちょうどギルドマスターと話しているはずさ!肉も食えずにな」



 伯爵は笑いながら言う……成程!『誰か』は良く分かった。


 彼等的にはギルドマスターは何とかなるとしても、流石に伯爵に隠して置けるはずはない。



「おいラル、一走り伯爵邸に戻り私の書斎の机に飾ってある魔導書を持ってきてくれ。この街といい宝物といい彼には色々世話になりっぱなしだからな、折角だから私からプレゼントしたいんだ。」



「了解いたしました。旦那様」



「直接目で見たわけではないが、聞いた限りそれなりに魔法を使う君なら私が所持する魔導書も有効活用できるだろう。」



 ラルと呼ばれた執事は僕を見てから、軽く会釈をして足早に伯爵邸に向かう。


 書斎からと言っていたが伯爵と言うだけあって沢山の本を持っているのだろう、爵位を持った貴族の家はどの家も魔導書はあるのだろうか?


 それより他の魔導書の使い道が今の僕にあるのか心配になったのだが、変に魔導書の事を掘り下げると後が怖い。


 男爵がどうしても魔法について続きを聞きたい様で、酔いを覚ます為に水をがぶ飲みしていたので、待っている間に仕方無く説明する事になった。


 因みに、娘3人は既にお腹いっぱいでオネムだった様で母親に連れられて別邸に帰る様だ。



「ユイナさん美味しいお肉ごちそうさまでした。ビラッツさんも有難うございます。娘達がこんなに喜んでくれて私は本当に幸せです。」


「「「おねーちゃん有難う!」」」


「「「ラビッツ(・・・・)さんありがとう!!」



 男爵の娘達は眠い目を擦りながらもお礼をちゃんと言ってから夫人と帰っていった……支配人の名前は間違えていたが、



 子供達を無事に送り出した男爵は気兼ねなく質問ができる様になり、前のめりで僕のインチキ魔法講座を聞き出した。



 魔力の使い方の基礎に関しては書かれている説明ではどの魔法も共通らしく、書かれた基礎の事をそのまま伝えるだけなのでインチキとも言い難いが、出来ないじゃん!と言われても何処が悪いのか判断はつかないのでそこは了解してほしいものだ。



「………それでですね、魔力が張られているそうなんですよね身体を包み込む様に。そして身体の中にも魔力の道があってそこを魔力が通って身体を巡るそうなんです」



「それはどんな事をすれば感じることが出来るんだ?必要なものはあるのか?」



「一応ここには、魔石を使うと良いと書いてますね。理由は魔力のこもった石なのでそれを介して流れを理解できる様です。」



 僕はクロークから魔石(小)を取り出すと手に持って書いてある通りにイメージをする。


 魔石を左右の手で覆いその中を自分の魔力を満たすイメージをすると、覆った手のひらの中でくるくる回っているのがわかる。


 僕の満たすイメージは今まで使えたのが水魔法なので当然『水』だ。漏れ出る魔力のせいでほんのり青く光が見えるのだが、多分満たされた魔力属性が『水』だからだろう。



「ちょっと貸してもらえるか?試したいんだ。」



 びっくりした事に伯爵まで乗り気で参加し始めた。


 僕はもう2個の魔石を取り出し2人へ渡す。


 男爵は手で覆って魔力をイメージしている様だ……魔石は隠れているので回っているかわからないが……


 そして伯爵は『おお!』と声を出す……伯爵が左右の手で覆うが中で急に回り始めた魔石にビックリして覆った手を開けてしまうと、すり抜けて出てしまった魔石が『カランカラン』と音を立てて転がって行く。



 僕達が転がった魔石を見ると、白っぽく霞んだ色だったはずが今は茶色に変色していた。


 そして僕が確認もせず握り込んでいた魔石は青色に変化していた。


 本を読んでみると扱える属性によって変色するらしい。


 そしてより強い魔力を一定時間注ぐ事で、その色に類する属性魔石に変えることが出来るらしいのだ。


 一応その先に書いてある内容を掻い摘んで読む。



「魔法は属性があって、それを体内で生成してから撃ち出す方向にずらすと射撃攻撃の魔法になるらしいんですよ。そして自分の周りに有る魔力に属性魔力を纏うと防御系になるらしいです。」



「ほう!じゃあその纏っている魔力が誰でも有るのであれば、先ほどの様にそれを感じとり、その後に属性魔力を扱う訓練をするんだな?」



「そうですね。その訓練でより効率的に魔力を扱える様にしてその後に、目的の魔法をより早くそして確実に回数をこなして行く事で、経験を積むとそれに準じた魔法スキルのレベルが上がる様です。魔力総量に応じて効果や威力も変動するらしいので訓練は重要みたいです。」



「ウィンずいぶん熱心だな、先祖に土系の魔導士様がいたおかげで我が家は土魔法に魔導書は収集しているのだが、魔導書は読む一方で実際に使った事などなくてな、今日初めて使ってみてもっと早くやっておけばよかったと後悔している。」



「そうすれば土の精霊様を感じる可能性さえ見出せたかも知れないからな……土の精霊様の加護を戴くのが我が家の宿願だしな……」



 意外な情報が舞い込んだ……土系の魔法の家柄か………と言う事は魔導書も『土魔法』の関係かも知れない。


 誰かに渡せるだけの数の『土系魔導書』があるのかも知れない……余分が無い限りは多分渡さないはずだから。


 と言っても、そもそもダブっていても1冊か2冊だろう……同じ物を複数買うのも無駄だし、ダンジョンの宝箱で魔導書が出たのもこれが初めてだったし。


 それと土の精霊と言う事は、ノームの様な精霊がこの世界に存在する可能性が濃厚だ。


 ファンタジーで土の精霊はノームだろう……相場は……



 伯爵邸はかなり近いのか、それともラルと言う執事が余程早いのかは分からないが、男爵が言っていたと思われる『魔導書』を持ってやってきた。



「伯爵様、ご指示があった書物を持って参りました。中身の確認をお願いします。」



 伯爵はそれを受け取り表紙と中を見る。


 僕らの世界の様な本ではないので、表表紙も裏表紙も特に何かが書いているわけではない。


 背表紙などに題名が書いてはなく、中身を見ないと全く何かもわからないのだ。


 僕には鑑定があるので、簡易鑑定さえしてしまえば中を見なくても大まかにはそれが何かはわかるが、伯爵はそうはいかない。



「うむ!これに間違いない。ラル助かったぞ!これで恩人に少し位は報いることが出来るだろう。」



「さぁ、ヒロこの『魔導書』を其方への礼としてプレゼントしよう。役に立てばいいんだがな、今の私と違って君ならばすぐに活用できるだろう。」



 僕はひとまずその本を鑑定せずに受け取る事にした……


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