第158話「伯爵の理想妻は異世界育ち」
おはようございまーす(๑╹ω╹๑ )
最近小説にめっぽうハマってますw
今日早朝分の公開でーす_(:3 」∠)_
皆さん気に入っていただけれるといいんですが………
男爵と伯爵に一礼して追いかける、ミクにタバサ、回復できないカナミも向かうと、ローリィとエイミィそしてシャインも一礼してから向かう。
「申し訳ない…彼等の教育がなってないのはギルドマスターである私の責任です。伯爵様、男爵様……彼等に罰を与えるのは…………」
ギルマスが2人に話しかけた時だった。
「ふむ!あのユイナと言った女性……いいな!我が妻になってくれないもんかな?ウィン………彼女の様な領民思いの女性なら私は独身を辞めて再度妻を持ってもいいんだが………領民想いだった亡き妻も……彼女なら流石に許すだろう」
「今は絶対に無理だと思うぞ?ザム……相当怒っているからな?……国王まで持ち出してたからな!?……でも気持ちはわからん訳でもない。彼女が妻ならその領地は安泰だなぁ………国守る前に人守れか……なるほどなぁ」
「ウィンもそう思うか!そうか……やっぱりそうだよな!領民思いの女性などそうは居ない……皆、舞踏会だの演劇鑑賞だのに夢中だからな、今の娘達は……着飾ることしか頭にない。そんな女は怪我人を触ろうともするはずがないのだ……」
「それに比べて、伯爵である私を一喝して行きおった!向かうからには彼女は回復手段があるということだよな?ギルドマスターよ!」
そこでエクシアが答える。
「伯爵様、うちの若い奴等が大変失礼をしました。今ファイアフォックスと輝きの旋風から向かったのは薬師4名に回復師1名……カナミは多分気になって救護に一緒に行ったんだと思います。」
「彼女達は多くの傷薬を作って持っていますし、ファイアフォックスの倉庫からも傷薬に回復薬、ポーションも持ち出してきたので、幾らかは回復できるはずです。」
「ユイナにしたら、怪我人を見るのは日常茶飯事の様なので任せておいて大丈夫でしょう。彼女の行動に免じて失言をお許しください。後程本人からも謝罪させますので。」
「エクシア!間違っても彼女に謝罪を強制させるな!私が間違っていただけだ。彼女のいう通り『準備が全く足りなかった』。人間は知恵のある生き物なのだ!そうなのだ!準備は完璧に行ってこそ意味がある。」
ザムドは満面の笑みを浮かべながらエクシアにそう言った。
相当ユイナを気に入ったのだろう……なんて謝れば許してくれるか本気でウィンディア男爵と話し始めていた。
ちなみに……伯爵は王命で動いた訳で勝手をしたのは駄目貴族達だ。
怒られ怒鳴られるのは筋違いでもあるんだが……そこは触れない僕とソウマだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇
僕はギルドマスターがここに居る時点で、馬車を乗り間違えたことが減点の対象になるのか聞きたくて仕方なかった。
意を決して聞いてみたが、イーザが故意に教えなかった事実を知らされ、呆れるもミオさんの件や噴水事件もあるので、まぁ当然と言われれば……と思ってしまった。
まぁ噴水事件は僕がやりすぎた感があって申し訳ないと思っていたのもある。
僕は討伐が終わったのだから、街へ帰る馬車が出ないのか?そして帰りは途中のトレンチのダンジョン前で降りれないか?とギルマスに聞くも、周りは今更僕に昇格試験が必要なのか?と言って不思議がっていた。
一応規則だからとギルドマスターが言う。
伯爵が特例である飛び級の融通を!と言うが、男爵位以上3名とギルドマスターの権限を使えば飛び級は可能だが男爵位後1名が居ない。
しかし、僕としてはタバサが持ち帰った宝箱の事やロックバードの事を思い出していた。
ダンジョンと言うものにすごく興味があるので、折角だったらちゃんと試験を受けて合格したかった。
しかし結局、討伐した後すぐに全員が移動できるわけもなく、『帰れる足』を持っている冒険者は帰れるが乗合馬車を利用していた者は馬車待ちになるとの事であった。
その上、先に怪我人優先で街に運ぶので乗合馬車は無理ということになった……当然である。
伯爵と男爵が乗ってきた馬車は双方に返すが、ギルドから乗って来た幌馬車はあるのでそれで帰ることをエクシアが言い、途中でおろす事で対応できる言ってきたが、そもそもメンバーの女子達が救護に向かったので帰って来るまでは時間がかかり現状維持になる。
夕暮れ迄にはまだ時間があるので、早く向かえば今日中にはこなせそうなのだが………因みにこの鉱山からダンジョンまではそんなに遠くはないらしく、慌てるなとエクシアとロズに言われた。
しかし、ギルドマスターは2人とは違う事を言う。
「昇格試験は3名で受ける必要がある。日暮れになると皆帰るぞ?だから明日以降にしたほうが利口だぞ?馬車が無くなれば帰れないし、ダンジョン内部で泊まることは危険だから駆け出しに許可はしていない。」
「そうだったね!パーティー制だったね試験は……早く行かないとダメか……」
そこで僕はある事を考えついた。
『帰る足のある冒険者』に便乗させて貰えば、途中で降りれないか?と切り出してみた。
しかし結果は簡単だった、素材分配が終わらない以上ここから素直に帰る冒険者はいないと言う答えだった。
この後、ギルマスが帰りギルドから解体をするメンバーに指示を出し、そうなって初めて素材ごとに切り出すらしい。
それを皆待っているので誰もこっちに今は来ないのだ。
この作業だけで結構な日数がかかるので、帰るなら間違いなく乗合馬車の定期便かギルド貸し出し中の馬車しか無かった。
結局待つ以外ないのだ。
エクシアがそう言うと、ソウマがある事を思い出す。
テロルが馬できた事を思い出して僕に教えてくれた。
僕は無理を承知で男爵へテロルを行きだけで良いから借りれないか?っと無理を言ってみることにした。
そこで、男爵はテロルと数人の護衛をつけて馬車で送るのはどうか?と言う話になる。
そうすればダンジョンの昇格試験クリア後でも無事帰れるだろうと言ってくれた。
テロルはお嬢様救出の件があるので喜んで手伝うと言ってくれたので、向かう準備をしようとしたら違う問題が浮上した。
カブラが討伐部位の話を持ち出し、デビルイーターの骨の大きな破片を見せる。
見せたのは僕が破壊した各部位の破片で、既に奪い合いの対象になっているらしくその上切り落とされた腕と尻尾に人だかりが出来ているらしい。
武器で傷口から見える骨などを小突いては破片を落とすらしい。
それを皆でちょこちょこやっているらしく、喧嘩も起きそうなのだとか。
それを聞いた伯爵と男爵は、僕に見に行こうと急かす……2人は欲しくてたまらないのだろう。
僕はダンジョンに急いでいるのだが、無下にしたら反故にされそうで仕方なく少しだけ付き合うことにした。
男爵は強かで、見ている間にテロルに指示を出して鉱山定期便路まで男爵の馬車を向かわせて待機する様に指示を出す。
要は伯爵と男爵が魔獣の素材を見て満足したら、テロルに指示が出るのだろう……その間の馬車の準備を今からしてくれる事になった。
伯爵も何か恩を売りたかった様で、貴族専用直通路の使用を僕に許可してくれた。
これで湾曲しながら遠回りして向かわなくても、ダンジョン側面にかなり早く着くらしい。