第146話「ジュエルイーター?嘘ばっかじゃん!上位種だよコレ(怒)」
夕方分の2話目です_(:3 」∠)_
良ければ読んでください〜
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デビルイーター・レッドアイ (ユニーク個体)
(希少種・ベヒモス系統・大型種)
(別名: ジュエルベヒーモス)
『使役不可』 特殊進化個体
・ステータスには個体差、系統差あり。
LV.42 HP.749/1100 MP.0/0
STR.99 ATK.250 VIT.99 DEF.220
INT.50 REG.45 DEX.45 AGI.60 LUK.41
スキル
ジャイアントスイング
力を2倍
ダブルスイング
攻撃力2倍
クラッシャー・テイル
ダメージ1.5倍
「盾破壊・鎧破壊」(3%)
フィアー・テイル
範囲異常 恐怖を1/2確率で付加
・必要条未達成により開示不可。
岩盤を砕く無骨な爪で攻撃する。
特殊進化したユニーク個体。
食べる宝石の総数(種類)で進化
が異なる。
『特別種〜希少種』
知識レベルは通常種より飛躍
的に高く凶暴。
系統種が上位になる程、知識
レベルは高くなり、様々な個体
別の耐性を持つ様になる。
『通常種』
進化種の属性は様々有るが系統
進化先はグレーター・ジュエル
イーターのみ。
特別種になると個体の名前に宝石
名が付く。
特殊な宝石が瞳内部に生成される
牙、爪、甲羅、外骨格、属性魔石
クラッシュテイル、魔力を帯びた骨
ジュエルイータースキン、各種宝石
特殊鉱物、魔眼宝玉、魔力を帯びた
宝石
上記部位は武器、防具、etcは素材
に使用可能。
攻撃・防御:
強打、引っ掻き、噛み付き、突進
薙ぎ払い
耐性(火、水、強打、斬撃「背面」)
弱点(爆発、衝撃、感電、風、腐敗)
系統変化先(進化先)
・グレーター・ジュエルイーター
・ジュエル・タートル
・アースドラゴン(亜種)
LV、経験値不足で鑑定不可。
稀に宝箱を落とす。(ダンジョン個体のみ)
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鑑定の結果この魔獣はまさかのジュエルイーターではなく特殊なユニーク個体だった。
皆が苦戦するのも無理はない……。
「すまない!君のおかげで助かった!大切なパーティー……………………………」
僕が女性を救護員に任せた事で一安心したのか、豪華な盾を持つ冒険者が一瞬気を緩ませた。
そして僕にお礼を言おうとした時、なんとデビルイーターが起き上がって即座に右手で薙ぎ払いを仕掛けてきた…それを見た僕は咄嗟に……
「タンク構えて盾ーーー!そこの人さっきのスキルで対応!全員薙ぎ払いの衝撃に備えてください!相手は手負で凶暴になります!」
「僕は複数の盾扱いの指示に慣れてません、対応願います!」
僕の突然の指示に周りの冒険者が身構え盾を構える、今までリーダー的な冒険者が即座に指示を変わる。
「全員構え!範囲スキル!!英雄の盾!!」
気が抜けたせいか防御が手薄になり数名が凪払いの衝撃で吹き飛ばされる。
デビルイーターはダブルスイングスキルを使っているらしく、薙ぎ払いの後無理な体制にもかかわらず拳を振り上げて攻撃を即座に仕掛けてきた。
狙いは指示をしていた男性冒険者だ……指揮者を狙うなんて相当知識が高い様だ。
「しくじったか!く……気を抜いた………皆いいか!俺が倒れても諦めるなよ!!此処が正念場だ!」
力を貯めに貯めた一撃だった……男性冒険者に対して勢い良く振り下ろされる剛腕……僕は即座に男性に向けて手をかざす。
「水障壁!!!」
突然男性冒険者に周りをどこからともなく大量に水が湧き出し球形の水の渦が出来る。
そこに向けて振り下ろしたデビルイーター拳は、突然現れた水球の絶対障壁に止めることの出来ない一撃を繰り出した様で、拳はズタズタに引き裂かれた。
爪2本と掌の一部が水球が起こす水の渦による遠心力で周囲に飛び散る。
絶対防御の水球に、大型魔獣が渾身の攻撃を仕掛けると防壁が壊れない分ダメージが直でいくようだ。
鑑定の説明では毎秒ダメージだったが、攻撃の勢いが殺せなかったり攻撃が弾かれない場合押し負けるのは攻撃側の様で場所によっては『部位破壊』が発生するようだ。
触れている面積の問題なのだろうか……イレギュラー過ぎていまいち判別はつかないが、この情報はめっけもんだった。
急に出現した水球の渦で今度は反対の手に痛手を被ったデビルイーターは、次の攻撃を躊躇していたが水球から溢れる水はデビルイーターの足元を広範囲のぬかるみ状態にした。
それを見た僕は少しでも時間を稼ごうと、とっさに思いついた事がある。
「アイスフィールド!」
僕の広範囲氷魔法でデビルイーターの足元は急速に凍っていく。水だけに凍るのは早い。
氷系の魔法はデビルイーターにも着実にダメージを与えるが、周囲にも影響があるので集団戦はあまりよろしくない。
「ウォータージャベリン!!」
僕は水槍を顔面目掛けて3本投擲すると、突然水槍が弾けて起こる衝撃でデビルイーターは後ろに仰け反るが、足元が氷に変えられているせいで派手にすっ転ぶ……こんな巨体でも魔獣と呼ばれるだけあって生き物なのだ重心を崩せば倒れもする。
デビルイーターの足元の氷が、割れるか溶けるまではひとまずは時間が稼げそうだ。
氷上を歩くことには慣れていないだろうからという意味だが、しかし魔獣の体重で足元の氷が破れることも考えられる……ここは標高のそこそこ高い鉱山なので街と違ってすぐ溶けず氷の持ちもいい。
「よく見ると弱点は仰向けに転ぶ事なのか、なかなか起きあげってこない……甲羅が重くて邪魔なのだろう片腕も無く、掌の半分無いのだから……すぐに起きれなくても不思議ではない。」
「すっ転んで踠いているデビルイーターに戦士が群がっていく…ここぞとばかりに攻撃してダメージを稼いでいる」
僕は一応、水球で守られている人に効果の内容を簡潔に言っておく。急に防御が切れると危険だからだ。
「そこの冒険者さん内部から絶対に触らないで!内部から触ると即座に切れ60秒の間は魔法と物理攻撃無効です。今のうちに回復と準備を!魔法が解けたら注意してください。因みに使用制限でその魔法は今日はもう使えないので!」
僕は渦に中に声が届くか心配だったか、中から声が返ってきた。