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第135話「蜘蛛装備!?そんなもの要りません!」

12時のランチタイム掲載でーす(*´Д`*)もぐもぐ


良ければどうぞ〜ご覧を〜


「そうか!朝礼に出てなかったなお前達は。彼女とコーザに関しては冒険者の私的占有とギルド依頼操作が問題になってな。初心者窓口見習いからやり直しだ……あの馬鹿共たかが弁当の為に冒険者へのゴブリン駆除依頼を後回しにしたからな……」



「そのせいでジェムズマイン外周の畑にとんでもない被害が出たんだ。だから今日討伐したゴブリンは数日駆除していないゴブリンが原因か……それもと森深淵部でゴブリンキングが誕生したからか俺もテカも見解が出んのだ!」



「ゴブリンは低級の魔物だから銅級冒険者となれば群れにならん限り狩るのはそうでも無いが、なんせ繁殖力が爆発的に多い……短命の生き物は種を残す為に個体数が多くなる傾向があるからな……毎日定期的な駆除が必要だ。」



「見かけた時狩って減らさないと何処で増えるか分からんし、相手は森の奥に入っていく上どんどん繁殖するんだからな。それに比べて俺たちはとてもじゃないが森の深部までは行けないからな。奥に行けば行くほど瘴気は強くなる魔物は強くなるそれに加えて奥に入り込んだら方向感覚も狂って森出口の見当さえつかないからな。」


「それなのにあいつ等は『コボルドジンジャー』の収穫を確実にやらせたらしくてな『弁当』と『お食事券』の為に…そもそもこの依頼は冒険中にでも見つけたらその日はひもじい思いをしなくて済むって言う『冒険者の救済依頼』だ……それなのにあいつ等は弁当を持ってこない冒険者に駆除依頼をさせなかったのでな」



「ゴブリンは増えるしホーンラビットは作物を荒らすわ……そもそもコボルドジンジャーがそこまで大量に魔の森の浅い場所に生えてるわけがないだろう…強制などしたら皆が取り尽くしてしまう。少し奥まで行った銅級冒険者が大怪我して帰ってくる事例まであってな」



「あの馬鹿どもダンジョンに潜る冒険者も駆り出したらしくて…ダンジョン討伐組から苦情の山でな…見るに見かねてテカが二人の配置換えをすることになったんだ。」



「だから手がかかるが…あの馬鹿二人はお前の部下になるから鍛え直してくれ…すまんな……ミオいつもお守り役で」



「よ……喜んで!めちゃめちゃ鍛え直します!二度とこんな馬鹿なことやらない様にみっちり!みっっちり!!完璧に鍛え直します!!!」



「そ……そうか……ミオ……それは良かった」



「デーガン……よくないぞこればかりはのぉ!知っとるか?『触らぬオーガは恐怖無し』じゃ……おっとっと……とばっちり受ける前に解体するかのぉ…」



 いい機会を貰えたミオはこれ以上何も言わせない様にバラスを一瞥すると、バラスは笑いながらボソっと言い残して奥に積まれたゴブリンの解体と異変の兆候を探し始める。



 ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇



 ミオがサブマスターのデーガンと呼ばれる男を解体部屋に案内してからそこそこの時間が経っていた……痺れを切らし始めたレガントがそわそわし始める…既に僕達とは魔石と討伐部位の話し合いは終わった。



 レガントがソワソワするには仕方がない……ジャイアントスパイダーの攻殻や糸など異世界組は正直誰も欲しがらないのだ。


 

 異世界組の方は討伐部位の買取で話が纏まりかけたが、レガント達が『勿体無い!』と騒ぎ始めたので周りが気になって聞き耳を立て始めたのだ。


 

 それでも大蜘蛛の殻等を装備にして身体につけたくなかった僕は、レガント達に僕等の取り分の買取を勧めたら当然お金がないと言う結果になるので『薬草払い』と言う支払い方法をユイナとミクが思いついた。



 駆け出し達が集める『薬草』だが僕達にしてみれば傷薬に化けるのだ。



 彼女達はスキル上げにも繋がるし、僕も練習に役に立つし何より薬草店で買うより遥かに安くて多く手に入る。



 現時点では幾つ部位が手に入るか分からないが、部位一つあたり雑草は無しの引き取りで100束を言ったところ、聞き耳を立ててた外野が安過ぎると言う話になり200束になった。


 

 銀貨に換算して20枚だ……それを部位分薬草を集めるのだから聞いてるだけでウンザリだ。



 それでも駆け出し冒険者の装備から脱出したい彼等にしたら、薬草で手に入る時点ですぐにも飛び出して行き薬草を根刮ぎ集めたいと騒いでいた。



 因みにミオ達を待ちきれないレガント達は一度薬草を採集しに出て行き30束すぐに集めて持ってきていた。



 彼ら曰く、採集が間違いなく出来るか中身確認の為だ。



 僕も磨り潰す薬草が、触りたくもない素材で格安で手に入ると思えばお互いWINーWINだと言う話になった。


 

 戻ってきてからは毎朝早い時間に薬草回収しようとか当分は薬草採集がいいと騒いでいたが、なかなか帰ってこないミオに痺れを切らし落ち着きなくウロウロし始めたので、ミクとユイナがミオが受付に帰ってきたらクルッポ飛ばして知らせると言ったら皆飛び出して行った。



「ミオさん遅いなぁ……アクシデントかな?」



「ヒロのせいでしょ……絶対。アレをサブマスターって言ってた人が見たら絶対引くんじゃないかしら?」



「そう言えばサブマスターだったんですねあの人……自己紹介も無いから分からなかったけど。たしかにちょっとパニックになってやらかしたけどユイナさんアレだけデカイ蜘蛛ですよ?苦手な人だったらパニックの前に気絶してもいいと思いますよ〜」



「でもヒロさんの言う通りあんな巨大蜘蛛は私も無理ですね……ヒロさん気絶してたらカナミちゃんしか頼れないんじゃなかったですか?あの場合」



「アレは私も無理ね蜘蛛の魔物は……かなり遠くからでギリギリかな……以前似た事があって今でもその周辺は草一本生えてないし……」



「ヒロとカナミちゃんの前に蜘蛛型の魔物は禁止だな……蜘蛛退治の依頼は受けない様にしよう!俺たちが危険だ……」



「「大賛成です」」



 そう言って今日の事やこれからの事を話していると、大量の薬草を集めて持ってきたレガント達。



 長机に10本1束の薬草を並べる……6人でガムシャラに集めて600本集めてきた様だが雑草が混じっているか調べないといけない。



「大丈夫ですよ!ミーナは『薬師』なのでちゃんとチェック済みです!」




 突然他の冒険者がいる前で『薬師』だと言う事をカミングアウトしたミーナに皆の視線が集まる。



「ミーナさん!そう言う事を皆の目があるギルドで大きな声で言っちゃダメですよ。スキルとか皆の前で言っちゃ……」



 レガント達の視線が集まる。



「ミクちゃん……薬師はクラスですよ?薬師で有名なスキルは薬効抽出とか製薬とかですから。そのスキルレベルとかはあまり言わない方がいいのですが、クラスは問題ないですよ?」



「そうだぜ?クラスは知られてないと冒険に誘われないじゃないか!俺はタンクだから盾使うけどクラスは戦士だからな。皆にはわかりやすくタンクと言ってるぜ」



 ミーナとリーバスが笑いながらも話し始めるが、ミクは二人の為にもエクシアに言われた事を守ろうと二人に食い下がろうとした。

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