第128話「危機一髪!英雄と書いてヒーローと読む!その者の名は『ソウマ』」
19時に忘れないように!予約を入れるワシ!_(:3 」∠)_
後3話しかストックがない……でもこれ掲載してからでないとリズムがズレるdeathっぽ( ゜д゜)ぽーーーーーーー
「オラ〜!ロズ師匠直伝!シールドバッシュからのシールドスラムだ!吹き飛んで潰れろゴブリン!」
突然攻撃に加わった冒険者に凄い勢いで顔面を盾で殴られたかと思うと、今度は倒れた地面にプレスする形でシールドごと突っ込んできた冒険者に潰されるゴブリンウォリアー。
「ゼロイック!バーガム!今だコイツにトドメをさせ。」
「レガント!リーバス!あの鳩の魔物は仲間だ!ミクの使役している魔物だ!斥候共がクルッポーに気を取られてる内にウォーリアーの残りを仕留めるぞ!」
そう多くない指示を出し簡潔に4人に説明をする。
ソウマは此処にいる5人の中でクルッポーの存在を知っている唯一の人間なだけに、的確な指示を出さなければ遠距離武器を携えるゴブリン相手ではクルッポーが危ないと感じ取り4人に指示を出す。
「ソ…ソウマ⁉︎いつに間に!2人は⁉︎ミーナとヒーナは無事なのか?…くっ!今はトドメが先か!分かったぜ!うぉらぁ!」
「ソウマ⁉︎な!…飛行してる魔物の件は了解だ。詳しい説明は後でな!行くぞリーバス…此処はソウマとレガントとゼロイックに任せるぞ…俺たちは確実に斥候を全て叩くんだ。アイツら仲間呼ぶから逃すなよ!」
クルッポーは森へ逃げようとする斥候を逃がさない様に先回りして衝撃波で吹き飛ばす…ソウマとリーバスとレガントはチャンスとばかり吹き飛ばされた斥候にとどめを刺していく。
途中から戦士2人も戦闘に加わり…空からはクルッポーが、盾3人で上手く攻撃を受け止めては戦士に流す…そんな流れで6匹居たゴブリンは次々に殲滅されていく…
最後のゴブリン斥候を仕留めた所に僕達が到着する…ソウマの脚力は素晴らしいもので元々が常に体を鍛えている職業なのでそれがこの世界でも確実に役に立っていた。
「みなさん無事でしたか!ミーナさんとヒーナさんに事情を聴いて急いで来たんですが…ソウマさんの脚が速すぎて完全に全員置いていかれました…。でも無事で良かった!」
「ヒロ!ユイナさんにミクちゃん!来てくれたのか!助かった…鳩の魔物が来た時はもう…死を覚悟したよ!流石に…盾2人が奮闘してなかったら俺たち戦士2人もこんな程度の傷では済まなかった…」
「夢じゃないよな!俺たちゴブリンこんなに倒したって…おいレガント!凄いんじゃないか?俺たち!」
「いやいや…ソウマさんが来なかったら危険だったし…そもそもクルッポーって鳩の魔物が来てくれなかったら完全無理で詰みだったぜ?…って言うかどう言うことだ?駆け出し冒険者の筈だよな?ミクちゃんが使役してるって…卵の時から育ててたのか?」
「ゼーゼー…………えっと…………ちょっと待ってくださいね…………息が…………ふーーー。ヒーナさんもミーナさんも無事ですもうすぐ来ますよ!…クルッポちゃんはそんな感じです。敵じゃないので攻撃しないでくださいね!」
「リーダー!ミクちゃんが折角助けてくれたのに魔物のテイムの話より先に『ありがとう』じゃないのか?だからモテないんだよ!」
「…つ!バ…バーガム!お前には言われたくないぞ!…でもそうだったな…礼も言わずに失礼しか無いな…皆さん!本当に有難う!」
「「リーダーーー!」」
「無事ですか?皆さん!怪我は無いですか?」
先行していたソウマを含めて今までの話をしていたら、ヒーナがカナミに肩を借りながらやって来た。
ミーナがヒーナの装備などを持っている様なので、ミーナの方が怪我が浅かった様だ。
「良かった!途中でゴブリンに追い付かれてしまったんですが、皆さんに助けられてなんとか生き残りました…。東門の衛兵を呼ぶ前に皆が危ないと思ったので…衛兵にはこの件を伝えられてないです…すいません」
「仕方ない…後少し遅ければ衛兵が来ても俺たちは遅かった筈だ…」
「皆さん…薬があるのでそれを使ってください…色はアレですが…効果は抜群です…ただし効果と薬の話は絶対他言無用でお願いします。」
そう言って、ユイナとミクはタバサ印の回復薬を渡して回る…色が色だけに渋っていたが、目の前でみるみる回復し続けているヒーナの状況に皆顔を見合わせてから黙って傷口に振りかけてから一気に薬を煽る。
飲み干した後は全員苦虫を噛み潰したような顔になったが、この薬の味はそう悪くない筈だ…さっきヒーナとミーナは飲み干した後は2人ともそんな顔しなかったので皆そう思っていたが…どうなのだろう?タバサが帰ってきたら聞いてみよう。
「ソウマとヒロ達はなんでこっちに来たんだ?貯水池に行ったと受付のミオさんから聞いたんだが?俺たちは出遅れたから今日はこっちにしたんだ。」
「実はクルッポーが宿で待ちきれずにミクちゃんの所に飛んで来てスライム乱獲しちゃって大騒ぎになったのでコッチに…でもこっち来て良かったですね…じゃ無かったら間に合わなかった!」
「俺たちの命はこのクルッポーのお陰で助かったもんだからな!クルッポーありがとうな!」
「クルッポーーーーーーーーー!!ポポポ」
「「「「⁇⁉︎!!」」」」
「マジか!まさか…言ってることが分かるのか?」
「今までの感じからして…多分なんとなく?って感じですかね?」
「凄いパーティーだな…ソウマは盾が上手くて攻撃ほぼかわすし…ミクちゃんは攻撃上手い上に魔物使役してて、タバサちゃんは薬草に詳しくて、ユイナさんは歩く様に周辺のスライム全て切り捨てるし…更にカナミさんは走りながら器用に周辺のスライム全て切り捨てるし…ヒロは駄弁りながら面倒臭そうにスライム倒すんだもんなぁ…」
「あのなリーダー元から何かが違うんだよ…俺たちとはきっと…」
「そうですよ…私たちとは違うんです…こんな効果がある薬を普通に持ってる時点で駆け出しのスタート地点が違うんです。多分英才教育か…若しくは血も滲む特訓の成果ですよ!」
「確かにゼロイックとミーナが言う通りだな…俺達ももっと頑張ろう!負けない様に!」
「「「「「オウ!(ハイ!)」」」」」
「そんな話している所悪いんだけど…お客さん登場ですよ。ぱっと見12匹の集団でゴブリンウォリアーがメインかな…僕の索敵範囲に引っかかったのでもうすぐ此処まで来ます。」
僕の一言に気合を入れ直すレガント達だった…