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第119話「ミオとイーザの不仲の理由は……」

18時の夕方更新でーす(๑╹ω╹๑ )


今から帰宅する通勤電車用でーす_(:3 」∠)_


良ければ読んでくださいー


 それから、ほぼ強制的では?と思われるビラッツのお願いでミオとメイフィが口説かれているので、僕は彼女達がOKする様なダメ押しをする。



「成功報酬で彼女達の依頼する弁当を無料にすれば良いんじゃないですか?毎日の弁当カウントの手間賃として各事業所に担当員専用弁当?みたいな…あとは彼女達が休むときは代理人立ててもらって?」



「ヒロさん悪どい!でもそれは非常に良いアイデアですよ〜。」



「担当員の弁当支給で我が店としては販売に関して押し付けがましくならない上に、毎日お弁当をカウントしてくれるなんて…最高すぎます!」



「「是非!やります!」」



「ではミオさんとメイフィさん!是非お願いします。一先ず明日の朝からカウントで…時間は従業員を見計らっていかせます!」



「当面は前日夜に、予定最小数を調べてもらって当日の配送2〜3時進前までに決定個数纏めて貰う感じで良いんじゃないですかね?多分休みで居ない人も食べたいと思うこともあると思うので!」



「素晴らしい!完璧ですね…確かに…前日と当日。そして締め切り時間…盲点です!勉強になるなぁ〜裏料理長と管理者の席空けときますので!何時でもいらして下さいね!」



「ミオさんとメイフィさんがお弁当受付時にお金を回収して、ビラッツさんの店の人が来たら渡せばビラッツさんも取りっぱぐれも無いだろうし。」



「じゃあ、私とメイフィで受付しておきます。お弁当は私たちが管理する感じでいいんですかね?」



「どっかに置いておくと必ずと言って良いほど勝手に持っていく人も出ると思うので、そこは2人でカウントするべきですね…勝手に食べちゃうとか…そういう人が絶対出るんですよ!」



「想像がつくわ!2名ほど」



「ですね!」



 彼女達もコレで弁当絡みの嫌がらせを受けないだろう…それにお店も新しい業態ができてお互いWIN-WINだし。



 彼女達が担当になる事で、食べられなかった人も多く食べれるだろう。



 食事会が終わるとミオとメイフィは一緒に帰っていった。



 2人ともギルドが管理する同じ宿舎だそうだ。



 食事会の時になぜ2人は目の敵になっているのか?という話になったのだが、ミオさんには兄がいてその兄がイーザとお付き合いしていたらしい。



 兄が付き合っていた当時はイーザに対して特別悪いイメージを持っていたわけでは無いが、ある時を境に彼女達は犬猿の仲になったらしい。



 ミオがギルドから帰った時にイーザが冒険者とデートをしていたのを発見してしまったのだ。



 しかし兄は傷付くだろし、そもそもデートではなく街を案内しているだけかも…と自分に言い聞かせて、当人同士の恋愛事情に首は突っ込むまいと見過ごそうと思いその場を後にしたのだとか。



 後日兄と外食中にそのイーザが今度は別の男性とデートをしているのを兄が発見してしまい怒ったらしい…しかしイーザは謝るどころかミオさんが尊敬する兄に対して大した稼ぎもない職人風情と罵声した事からミオさんとも喧嘩になったらしい。



 ミオさんの兄はこの街の鍛冶屋に勤める青年らしく、なかなかの腕前だったらしい。



 イーザと別れた後は鬼気迫る様に鍛冶に明け暮れた結果、たった数年で領主に認められて領主専用の剣を打つ仕事を頂いたそうだ。



 領主から直々に謝礼を貰うぐらいの実力になったらしい。



 イーザと別れてから暫くは1人だったらしいが、その頃の彼は鍛冶に真面目に打ち込んでいた姿が女性の中で好評になり、街ではちょっと有名な真面目で優しい鍛治師と呼ばれるまでになっていた。



 そして今はイーザとは別の女性と恋仲になり、めでたく結婚して周りが羨む夫婦になったという。



 しかし、イーザは元付き合ってた男が領主推薦の鍛冶職人になり皆が羨む夫婦になって、自分より幸せになったのが許せなかったらしく、兄を誘惑しちょっかいを出したのだが、見事に兄には相手にされなかったらしい。



 その八つ当たりの行き先がミオだったらしく、彼女の担当冒険者を誘惑しては担当替えをさせてミオの担当冒険者を減らしたらしいのだ。



 それを知って怒ったミオはイーザと喧嘩になったが、ギルマスの仲裁でミオは新人担当総括イーザは銅級冒険者総括に分けて合わせない事で落ち着いたらしい。



 イーザが銅級総括になった理由は、勿論ミオから奪いまくった担当者の多さからだったが、自分の担当の銅級冒険者を管理できない彼女の把握の悪さにギルマスは頭を抱え良く怒らせていたらしい。



 イーザはギルマスに怒られる度に、周りに八つ当たりをするのでミオが流石に皆を代表して怒ったのだが、窓口主任の権力で周りに物を言わせない様にした為に、周りはとうとう腫れ物には触らない立ち位置のお互い干渉をしない中立組が出来てしまったのだ。



 その結果、八つ当たりをする行き場がミオになったらしい。



 彼女はその話をあまり周りにしていなかったが、今日はメイフィが嫌がらせを受けていたことを知り流石に許容の限界だったらしく、メイフィにも事の経緯を説明していた。



 メイフィは自分勝手なイーザが凄く嫌いになった様で、「そんな自分勝手な先輩なんかに絶対負けません!私は!」と言って2人の結束は逆に強くなった様だ。



 2人は翌朝食べる漬けダレに浸したお弁当用の生肉を料理長から貰って、店での焼き方まで教わった事で意気揚々と帰っていった。



 皆で近くまで送ると言ったら、ギルドの宿舎は店から通りを挟んだ辺りにあるらしく危険な場所は通らないで済むので大丈夫だと言われた。


 

 僕達は話し合った結果、翌日はタバサの宿泊先であるファイアフォックスに先に顔を出してから街営ギルドに行くことにした。



 ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー



「「「「「おはようござます!」」」」」


 

「皆さんおはようございます!タバサ今日はベンさんとロズさんに修行してもらいました。武器の使い方と盾の使い方少しは上手くなりました!今日もスライム討伐行くんですよね?習ったことを使って頑張ります!」



 タバサは非常に真面目だった。



 朝から薬草を潰して日課の薬品類を一通り作った様だ…昨日皆が喜んだので嬉しかったのだろう各10個も作ったらしい。



 輝きの旋風に合流予定だったローリィとエイミィは朝早く宿を引き払ってファイアフォックスに向かうと、講師タバサによる薬草を使った効果の高い軟膏と傷薬そして何故か回復薬までエクシアが教わっていたので、彼女達はコツを掴む為に此処ぞとばかりに混ざった様だ。


 因みにエクシアは回復薬は作れないがその知識が欲しいらしい。



 薬作り中に昨日の話になったらしく、長く見習い冒険者をしている自分より昨日登録した僕達の方が武器の使い方が上手いという話になったらしい。



 僕に基礎を教えたのはベンだったのを聞きつけて、出来上がった高級軟膏と引き換えに武器の使い方を教わったそうだ…ベンは高級軟膏を貰い非常に喜んだ様で、コレから毎日基礎動作をタバサに教えることにした様だ。



 タバサが可愛いからではないと照れながら言っていたらしい。



 ベンは依頼があった為、基礎動作を教えたあと自主練をする様に言ったらしくエクシアが後を引き継いで見てあげたらしい。



 練習が終わった時に昨日ソウマが盾を巧みに使ってたって話になった様で、それを離れた所で耳を澄ませていたロズが来て、ソウマに教えたのは自分だと自慢して盾の構えを見せた所、タバサが真似したらそのまま盾を扱う基礎動作の練習になった様だ。



 ロズへのお礼は高級傷薬だった様だ…ちなみに完成した10個の回復薬は既にサブマスターが全部買い取ったらしい。



 タバサは一体何を目指しているのだろうか?



 戦える回復師なのか護れる薬師なのか…回復できる薬師なのか、それとも戦い護れる薬師ときどき回復師なのだろうか?

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