第111話「輝きの旋風に訪れる春の兆し……おっさん祭りの終焉!?」
夕方分2話目の公開です_(:3 」∠)_
間に合った……いや間に合ってない6分過ぎちょるw
ストックを111から120話まで登録……なんとか作業頑張りますw
「ほうほう!それでローリィとエイミィと言ったかのぉ?全然ありありじゃないか!むしろ討伐戦だったら遠距離の方がパーティー的には有利じゃろうよ!だろう?エクシア?」
「んだな!だってだよ?そいつらの話を無視してよく考えてみれば良い!タンクは戦士をカバーできるじゃ無いか?レンジャーは傷薬と万が一用のポーション持って射程距離ギリから視力奪う様に目玉撃てば仲間の被害も減るだろう?」
「もしそれを聴いて、目を撃って万が一ずれたら意味が無いじゃないか!って言ってる奴は素人だよ…だって外さない様に撃つのがレンジャーじゃないかい?うちのベロニカも同じ様に戦うさ!」
「そうねーエクシア姉さんの言う通りね。私も弓使いだけど…変なパーティーに遭遇したか…それとも脳筋ギルドに聞きに行ったんじゃないの?回復師居れば死なない説の?…」
「それに2人は回復師と薬師だろう?一緒にサブクラスを鍛えれば良いだけじゃないか?一体どんなギルドに掛け合ったんだい?」
それを聴いた2人は目を丸くしてた…今日聞いた相手は全く言っている事が逆だった様だ…此処まで違うのか!と反省混じりに皆に意見を聞いていた。
「実はね〜今その討伐任務の話をしていた所でね!この4人が実は今日ファイアフォックスに加入して、思い付いたから今からメンバーも募集するらしいよ?可愛い2人をタンクの2人が守りたいってさ!」
「「ちょ!エクシア!」」
「「……………………」」
「良いんですか?弓師2人ですよ?」
「儂等は全然構わんよ!回復師と薬師がサブでも今までと代わりないしな!素晴らしい回復薬も今買ったし、その薬のついての知識だって君達が言った事だしな。儂等は誰も知らなかった情報じゃよ!」
「だな!でも大切なことを言わせてもらうよ…タンクだけが守るわけじゃないから!俺も斧と槍でちゃんと君達を守れっから!」
「お前が守る前に儂の豪剣で敵を全部叩き切るから大丈夫じゃよ!」
「「………ごにょごにょ……」」
「「せーの!お世話になります!」」
「あ!言い忘れたけど…ファイアフォックス入る時に必ず魔法契約結んで貰うから!何も聴かずにお願いするんだが…それ結べない奴は入れないよ!結んだ時にちゃんと理由は説明するけど…まぁギルドメンバー大切に出来ない奴は無理って意味だね。」
2組の悦びの様をバッサリやるエクシアだが、僕等の事なので本当に申し訳なく感じる。
「「わ!私達は平気です!このギルドに入れるなら!」」
「タ…タバサも平気です!」
中身を聞かずにファイアフォックスのギルド名だけで魔法契約を結ぼうとする3人に若干注意をしたいが、原因が僕では何も言えないのだ…エクシアさんにお前さんたちの事が原因だろう?と言われるのがオチだ。
「おーおー!そうじゃそうじゃ!エクシア〜儂等はマッコリーニと先に結んだよ…忘れてたわこれ渡しとくわ…」
「オイお前ら4人!何より一番大切なやつって男爵様に言われなかったか?」
「何度も言われたさ!じゃが忘れたもんは忘れたんじゃ!タバサちゃんの回復薬に、念願の回復師に薬師それも武闘派レンジャー様と来れば嬉しいから忘れちまうわ!それに今思い出したんじゃから良いじゃないか!怖い顔するな!美人が台無しじゃぞ!」
「び…美人!…く!ほんと昔から適当だな!び…美人か…まぁうん…忘れるよな…ごにょごにょ…」
「それにしても理由は聞いたが…お前さん…凄いのぉ!…おっと!これ以上は3人がおる!あかんなぁ!」
今日…輝きの旋風に新しい風が吹き込んだ様だ。
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「おお!皆さんお揃いで!多くお弁当お持ちしてよかった!皆様のおかげで当店大繁盛も大繁盛!近々ジェムズマインの御領主邸宅にてディナーと多くの貴族様のパーティーと言うお仕事を承りました!これも皆様のおかげです!」
「お話しをしていたお弁当をお持ちしました。いゃ〜遅くなってすいません。実は店の者に持たせようと思ったのですが…ちょっと悩み事が…」
「ああ!すいませんつい…お弁当は多くお持ちしたのですが、日持ち致しませんので食べきれない分は戻されずにお知り合いの冒険者様にお渡しいただいて結構です。」
そう言ってビラッツは卓上に大盛りの弁当を置いて行く…数はなんと30個だ…。
誰がこんなに食べるんだろうか?こっちの世界では3食きちんと食べる事が少ないらしいので、2食弁当で15人の計算だろうか?たしかにそうすれば前の食事会から考えると男爵とマッコリーニ達を除けば数が合う…と思ったら今日6人で活動したのでタバサの分をカウントしてた…予備が2個だろうか?
モヤモヤしてたらビラッツに相談をされた。
「ああ!ヒロ様!実は相談が…踊るラビット欲張り弁当の上位版を作ろうと思いまして…何か良い案は無いものですかな?」
「フォレストウルフの肉を使って良いなら…出来ますが…ラビット限定ですよね?」
「そうですね…できれば今はラビット限定メニューにして貰えれば…」
「香木を使った、ラビットのジャーキーと言うのがあるんですが、ちょっと試食してもらって良いですか?」
そう言って僕は香木で燻したラビットジャーキーを渡す…目玉が落ちると思われるぐらい見開いてビラッツさんにメッチャ揺さぶられた…。
「こんな美味しいものは!はじめて食べました!口に広がる良い香りの後噛みごたえがありながら旨味が滲み出て、何時迄も飲み込みたく無い無限に食べたいこの味!しかし噛んでると旨味に逆らえず!我慢できず!飲んでしまう!」
「あ…レシピはこれです…」
「ぬあ?えっ?レシピを?くれるんです?」
「お弁当作りたいんですよね?それを日替わりスープの具材にすればスープは変わるけど美味しいお肉入りのスープなら喜ばれるのでは?ご飯食べてたら汁物欲しく無いですか?」
「踊るラビット欲張り弁当 フルコースとかどうですか?汁付いただけだけど…ははははは…まぁ名称はお店で考えてください。」
「なんて盲点!まさかの基本ですね!くー…悔しい!自分で気がつけないなんて!更に名称をフルコース!スープが無いから付かなかった名称とでも言いましょうか!サラダも入ってて肉が2種類入っててバケットもあるのに汁が無い…くーーー悔しい!」
「まぁ弁当の片隅にカットフルーツ入れておけばデザートになるので完全版になるんですけどねぇ…季節ごとに変えられますし…カット分ですから量も調整できますしね〜」
「ぐは!デザート!その入れ方!まさかのカットフルーツ!…それはメモせねば!…そうか!考え次第で色々出来るんですよね!」
「アイデアだけじゃなくレシピまで…コレ一枚でどれだけの販路が開拓できるか!これから毎日お弁当お持ちします!必ず毎日!雨の日も雪の日も!雷が鳴ってても必ず!有難う御座います!!すぐに料理長に知らせねば!」
「皆様失礼いたします!完成品が出来上がりましたら、ご賞味の為にお持ちしますので採点をお願いいたします!ヒロ様に皆様!」
ビラッツは嵐の様に来て嵐の様に帰っていった…。




