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第1092話「ヘカテイアの探しもの」

本日予約更新の2件目でーす\( ॑꒳ ॑ \三/ ॑꒳ ॑)/


これ上手く言ってたら……マジで安定してる件w


 正直マモン達は僕の味方だが、ドッペルゲンガー側の悪魔勢力は間違いなく問題がある。



 なので人族とエルフ族総出で助けに行くべきだろう。


 ドワーフとエルフの相性問題があるが、この一件を元に仲直りして貰えればと思う。

 

 

 そして最後に突然発生する魔物問題……秘密結社的な輩の悪巧みが原因だった一件だ。


 コレはホリカワが加担している恐れもあり、慎重に解決するべきだ。



 ホリカワが絡んでいたら先制攻撃で潰し、絡んでなければ地下に潜む前に全貌を明らかにしなければ、トカゲの尻尾切りで終わってしまう。


 

 それらを全員に慎重に説明をする……



「うむ……国王陛下の依頼でエクシアとユイナがエルフ国付近の前哨基地に行っておる。なのでそこに人員を割くと人員過多になるぞ」



「なるほど……さっきそれはザッハさんから事前情報で頂きました。では国王陛下の依頼なのですね……」



 ソーラー侯爵は騎士団と冒険者合わせて、40名程度がその地区にいると教えてくれた。


 一応宿屋は既に黒穴でマーキングしてあるので様子はいつでも見に行ける。


 なので、今僕が優先することに集中して問題がない……



「うーん……後は人員ですね………どう割り振るべきか……スタンピードの王都に騎士団多く配置しすぎても指示が問題だし……僕が指示に回ると中は入れないし……」


 

 僕は篭城戦じゃスタンピードは解決しないが、アリの巣ダンジョンは大きいので……と本心を濁す。


 すると僕の真横から幼い子の声がする……



「そうだね?お兄ちゃん……でも出来れば私のお友達も助けて欲しいの。ムーちゃんと最近外で遊べないから……魔物が多くてマリンもデービスも疲れたって言うんだ」



「あ………悪魔っ子?」



「なーに?随分居なかったから心配したよ?遊びに行っていいか聞けないし……チョコレート貰えないし……」



 僕がそう言うと、ヘカテイアが悪魔っ子を見て震え出す………



「あ…………貴女…………」



「何?おねぇちゃん……お名前なんて言うの?」



「貴女の方こそ……名前は……何?」



「名前?私は悪魔っ子よ?名前はお兄ちゃんがそう呼ぶの………」



「私の名前は………」



 ヘカテイアが名乗ろうとした瞬間、悪魔っ子は『あ!マリンちゃん魔力切れから起きたみたい。お兄ちゃん行ってきまーす!お肉一皿貰っていくね?』と言って姿を消す。



「まって!!………あああ………」



「ヘカテイア?」



「オイ……ヘカテイア………まさかお前の捜してるのって………」



 そう聞いたマモンの言葉を無視する様に姿を消すヘカテイア……



「アイツ……こんな近くに捜し物が………」



「マモン……ヘカテイアは何を捜してたの?悪魔っ子の事?まさかあの子の母親なの?」



「俺が知るかよ!聞いたら消えちまっただろうが……」



 僕が何処に行ったか聞くと、大方自分の城だと言う……


 それから僕は『何故追わなかったのか聞くと、マモンに半ギレで『知るか!』と怒鳴られた。



「おいヒロ……あまり立ち入るな。ヘカテイアだって知られたく無いことくらいある。お前だってそうだろう?」



「た……たしかにそうでした。ロズさんの言う通りですね……それもこんな人目の多い場所で離し話したくはないですね……」


 

 僕はそう言って反省する。



 しかしマックスヴェルは『お前に落ち込んで反省しておる余裕などないぞ?』と激励を受ける。


 確かに全員で話すことは尽きることは無い。


 再会祝いもまだ途中だ………


 その上、各場所の人選もせねば自由に立ち回れないのだ。



 ◆◇



「しかし……それではまたゴーレムに頼ることに!!」



「それが狙いですよ!悪辣貴族が手を引いたのであれば、僕が出てゴーレムで地上を囲む手前でダンジョンを一気に踏破します」


「馬鹿な!?そんなことが出来れば苦労などしない……そもそもアリの巣状で攻略は大変なのだと以前お前は言ったでは無いか!」



 意見は白熱しているが、その内容の要点は面倒な人数を探索に連れこまない事だ。


 しかし僕が悪魔である事は秘密なので、話し合いは上手くいかないのである。



「俺達がいればそんな事関係ない。お前たちの様な弱い奴らじゃない。馬鹿にしてるのか?」



 アンバーが痺れを切らしてそう言い捨てる。


 ダンジョンの主人が、本来そこを出て他のダンジョンを攻略する事はない。


 しかし僕らは例外中の例外だ……そしてアンバーはトレントの能力を保持している。



 根のスキルを使えば、最短ルートで最下層は簡単だと念話で教えてくれたのだ。


 その上、お供はあのアンバーアイズ……



 コアを使い割れ目のゲートから本体を引きずり出せば、僕とアンバーの本体でゴリ押し出来てしまう。



 なので現状の問題は、巨大ダンジョンの持ち主は『誰なのか』と言う部分だ。


 悪魔種か魔王種か……魔人種か……それともどれにも当てはまらない名の無い魔物か……



「ベンさんにロズさん、後ベロニカさんとゲオルさんには、エルフの三姫の足跡を追って頂きたいんです」



「なんだと?」



「俺らはダンジョン組だろう?」



「そうだよ!アンタたち4人はマモンとヘカテイアがらみだから想像つくけど……流石にヒロだけじゃキャンプの設営とか無理だよ!そもそも危険だよ!」


「馬鹿を言うな……舐めているのか?俺とヒロ様の2人で充分だと言っている!そもそも俺達が5人で潜るのが時間の無駄だと言っているんだ!領主様は」



「「「「二人でだと!?」」」」



 僕はアンバーの言葉でため息をつく……


 5人と言っていればゴリ押し出来たが、2人と言った以上もはや変に隠し立てする方が無理があるのだ。




「ロズさん今ここで僕と腕相撲しましょう……それで意味が分かります」



 『10分後』



「ロズ無理だ………4人でやってびくともしねぇ……」



「動くとか全く思えない……これ本当に腕なの?」



「ベン……何がどうしたらこうなるんだ?お前どんな鍛えたかを…………」



「僕は動きを止める動作をしているだけで、力を使っては居ません……」



 そういうと、ロズたちは頭を悩ませる………


「この力を攻撃に応用したらどうなると思います?ロズさんの頭を殴ったら動くのは僕の腕ですか?ロズさんの頭ですか?」



「マジかよ……そんなスキルが?」



「そうなんですよ……火焔窟の話しましたよね?」



「「「「あ!!」」」」



 『僕はある意味、超越者たる能力を得ました』と嘘を並べる。


 流石に『悪魔になりました』より、遥かにインパクトが薄いからだ。




「じゃあ俺たちが邪魔だってことか?」



「今回の目標は1秒でも早くサイキとシリカそしてアリッサとアラーネアを捜す事なんです。怪我人がいて無理なら遠征をやめて一度出る必要がある……」



「だったら尚更!」



「違うよ!ベン……その逆さ………今最大のヒントを貰っただろう?既にあのダンジョンには『冒険者が居る』のさ!」



 そう言ったベロニカは説明をする……



 中に入る人数が増え隊列が長くなった分だけ、敵に見つかる可能性が増える。


 だから人数を減らして『探知スキル』を使い捜すのだと。



 感知スキルであれば周囲の魔物や人間を感知できる。


 しかし探知スキルであれば、探って知ることができるのだ。


 その分移動は減り、目標を探し易くなる。


 

 そして何より見つけた場合、その分だけ人数が増えるのだ。


 6人で入れば、最低6人に生き残っている人数が足される。



 6人丸々生き残っていれば、12人でのダンジョン遠征になる。


 怪我人が居た場合、その分だけ薬を必要として、食料も水もその分減るのだ。




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