第1066話「自我の復活・誇り高き森の王」
更新ですぞ!\( ॑꒳ ॑ \三/ ॑꒳ ॑)/
本日4話目!明日も更新出来なかった数日分を出していきますꉂ(≧∇≦)
『うむ……では先ほどの指示通り、領内は我々が管理しておくとして……ゲートは領主殿が自由に使ってくだされ。わたしには眷属が無事でいれば十分ですので』
「ち……因みにですけど……81メートルのその身体……ゲートで出た場所はそれだけ大きいって事ですよね?」
『出た先ですか?最奥部の天井は確か……500メートル程ですな。わたしとて問題ないほどの広さです。奥行きは人族なら徒歩で1日はあるでしょう……』
「巨大な空間過ぎません?でもトレント達ならそうでも無いのか……。ちなみにダンジョンの在処はどの辺りなのですか?」
『行き先は『エルフの大森林』ですぞ?トレントと言えばそこにしかおりません。知らぬのですか?』
その会話に疑問を持った僕は、薔薇村の一件を話す……
『な!?何と………トレント達が外界に!?な……仲間が……我々以外にも?あの戦争を生き延びた者が?』
「あの戦争?……すいません……それが何指すのか僕には…………」
コッパーアイズは僕を見て『ハッ』とした様で、『久しく頭を使っておりませんでした……そうでしたなトレント族の寿命と人族の寿命には恐ろしいほどの開きがありました……申し訳ない!』と言う。
たしかにトレントは長命だ……その上、この穢れの世界で『死』は曖昧なのだ。
死んでも即時復活もあれば、時間が経てば生き返るのが悪魔達である。
魔王種も『消滅』さえしなければ生き返るそうだし、唯一死に関係するのは格下の魔人程度だ。
なのでチャタラーは『魔人族』なので死んだ場合は魔法以外蘇生出来ない。
だからこそチャタラーは、魔人の域を越える為に日夜その身を戦場に投じている……と言う状態なのだ。
「まぁ……その戦争の話はいずれ聞きましょう……何やら動きがあった様で……ヘカテイアとマモンの居る陣幕の方が騒がしいので……」
『多分ですが……レステリアの件でしょうな……まさかわたしが自我を取り戻すとは思っても見なかったのでしょう……意識混濁中の記憶でうろ覚えですが……彼女は我々を良く思っていなかった……筈ですじゃ……』
「そうなんですか?でも……僕がウッカリ襲われた事が原因で……此処の魔物を焼き払ってしまった件で今回の件に繋がってるんですけどね?………」
『此処は腐海と呼ばれる場所ですじゃ……だから匂いやら、毒胞子を発するキノコ類の生き物やらがお気に召さなかったのでしょうな……』
「まぁ確かに一理ありますけど……こまめに整地すれば良いだけでは?日当たり良好……とは言いませんが風通し良くって感じで……森の管理人それがトレントやエント族でしょう?」
『フォッフォッフォッ……詳しいですな……ヒロ殿がいずれ暮らせる様に、此処の腐海たる状況を改善せねばですな……やる事が山積みですなぁ……』
「まぁ毎日が暇じゃ無い分良いのでは?目に見える変化はやり甲斐もあるでしょうし……」
コッパーアイズは、ちゃんと話せば話がわかる相手の様だ……
森の賢人と言うだけあり、知能は高く一族の統率力がある。
上手く立ち回ればコッパーアイズの言う通り、この周辺の拠点になるのは間違いがない……
「水魔法は得意なので!言ってくれれば水を貯めるのは訳ないですから……あとは皆を率いて頑張って!僕は探し物や目的があるので……たまに話に来ますから!」
『念の為に言っておきますが……此処は既に貴方様の領地ですから……遠慮はなさらずにお帰りください。まぁ腐海を整地した後になりましょうが……』
話の終わり際に重大な事を思い出した僕は、くつわを返し言葉を発する……
「あ!もう一つレステリアの件は大丈夫ですか?報復とか………」
『そもそも我々が彼女の派閥に組した事はないのです……もし戦争になればトレント族は戦うでしょう……』
その言葉に僕は……『確かに!』と思ってしまう。
81メートルの巨躯を持つ、トレントの化け物を相手にするのは正直御免だ。
それをあえてやるのであれば、僕たちが加勢すれば済むことである。
水を操るレステリアは相性的にコッパーアイズとは最高だが、敵対すれば最悪だ。
根から水を吸い上げるトレント族は、優位に戦況を進められる筈だろう。
ヘカテイアやマモンがそこに加われば、火力重視の危険な部隊が出来上がる……
過信は良くないが、僕であれば罷り間違っても相手にしたくはない。
「長話になってしまいましたね……じゃあひとまずマモン達の元に戻ります!」
僕はそう言ってから『深淵の腐海』を後にする。
◆◇
必死に本陣へ急ぐ事数十分……腐海の巻き起こす腐海毒は流石に身体へ影響を及ぼしていると実感せざるを得ない。
行きより非常に身体が重いからだ。
「チャタラ先輩……平気ですか?」
「先輩は辞めろ呼び捨てでいい……身体の異常は覚悟の上だあの地域が起こす毒素は魔神だろうが悪魔だろうが関係ない」
「マモンの関係ですか?全くアイツは……」
「辞めろ……お前が絡むと結果的にいずれとばっちりが俺に来そうだ……だが、毒素の件は理解できたのか?」
僕はチャタラーに毒の件についてさらに質問をする……
「ある意味理解はできたんですが……トレント達は問題がないのですかね?」
「ダンジョンの力はその地域の影響を受け易い。その効果はダンジョンを経由して地表にも効果を及ぼす。だからエルフの大森林に居たトレントは腐敗毒の力を得たんだろう。結果的に属性からあの地域特化になったのさ。まぁスキルの使用状況は己で管理できるんだろうがな」
「己で管理?」
「なんだ?お前気が付かなかったのか?あのアンバーアイズって言うトレントキングは、自我を得てからスキル効果を使わなかったんだ。だからお前は無事なんだよ!」
その説明を聞いて驚きを隠せない……
「もしアンバーがスキルを使い続けてたら?」
「アンバーアイズのスキル毒は特殊な総合毒だ。結果的に石化してディストーンする迄は二度と元には戻らない」
「じゃあ身体が重いのは…………」
そう質問すると、チャタラーは『自分のステータスを見れば理由はわかるだろう?』という。
『ステータス ネーム・野口ヒロシ 総合毒(効果・中)毒・石化1/10・神経麻痺毒(小)・筋肉麻痺毒(小)・思考能力低下・スタミナ(ー10%)・スピード20%ダウン・所持重量15%ダウン…………(全ステータス回復まで残り10分)』
それを見て僕は……『危うく石像になる所だった……』と背筋がぞくりとした。
「おいヒロ、それよりもう自陣本陣の陣幕が見える。泣き言なんか言ってねぇで急げ!マモン様とヘカテイア様に何かあってからじゃおせぇ……」
チャタラーにそう言われた僕は、体調不良を押して先を急いだ……




