第100話「感謝の印……男爵からのプレゼント」
こんにちわー
ど深夜に仕込んでいるので今日の天気がどうかもわかりませんがw_(:3 」∠)_
朝分の1話でございます。
良ければ読んでやってください!
次はランチタイムあたりの12時が目安ですー
1階まで降りて食堂でこれからの予定を確認を終えて宿から出ようとした時、男爵邸から急いできたと思われるマッジスが着いた。
「しばしお待ち下さい…男爵様からの品です。皆の目があるこの場でお渡しできませんので、宿の食堂まで一度お戻りくださいませ。」
そう言って僕等は再度宿屋に戻る事になる…場所はまたもや何故か僕の部屋で、『2階には男爵の命により説明が終わるまで僕等5名以外は上げないように』…と戻って来ていた宿屋の主人に言い二階に登る階段の前に兵士が陣取った。
「身分証で御座いますどうぞお持ち下さい。これが無いとこの街にある施設は全て利用できませんので…間に合って何よりです。」
「それと先程ですが、男爵様にマッコリーニ殿がお呼ばれになりまして、その後に私も男爵様に言われて『魔法契約』を致しましたので、その旨ご連絡させて頂きます。」
「後日マッコリーニ様より私の魔法契約締結がなされますが、私は男爵様のお付きの為出席できません。ですので当人不在で締結されますので先にご挨拶させて頂きました。」
「男爵様の伝言でございます…近いうちに邸宅にて食事会を行いますので、是非5名様にはお越しいただける様にとの事でした。日時は追ってご連絡させて頂きますが、現在鉱山での連合討伐戦もあります故日時決定には今暫くお待ちいただく事になるとの事でした。」
執事が知らないと色々と面倒だと思った男爵は、結局執事に魔法契約をさせた様だ。
執事は忙しい身であったらしくそれを告げた後、宿の主人に礼金を渡して今度は別邸に行くといい去っていった…何か有れば別邸で話をとの事だった。
男爵にはマッジスが別邸にいる間は、何か僕らにお願いされたらそっちを優先する様に言われたらしい。
でも僕らは既にエクシアを待たせているのだ…それも凄く…怒ってないと良いなと思いながら、エクシアの待つファイアフォックスに向かう。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
「ちょ…ちょっと待ってくれるかい?うーーーーん…」
「こんにちわ!お待たせしてすいませんね。武器依頼の件で先程男爵様と話した件をしたら、皆様を待っている間にちょっと相談されまして…すぐに終わりますので少々お待ちを。」
エクシアを凄い待たせたので凄い心配したのだが、どうやらこっちはこっちで用事が立て込んでいる様だった。
「いや…マッコリーニさん…長剣も良いんだが…双剣も捨て難いんだ!部位からして無駄にしたくも無いからね…」
「成程!確かに素材的には2本作る事が出来ますね…長剣を2本という手もありますよ?基礎素材を変える事で切れ味と強度の2本にするのも手ですね…切り裂きたい敵には切れ味で硬い硬度の敵には強度の武器に使い分けられますし。」
「成程!悩むねぇ!切れ味が素で二等級で加工すれば一等級も夢じゃ無いからね…必要になる加工素材次第だけどね…」
「因みに使用者は?双剣となると限られますよね?」
「平均的にダメージ与える為にはなるべく上位装備をギルドメンバーに装備させる必要があるだろう?ベンの武器は双剣だからね、同じ素材なら扱う方もイメージしやすいだろうからこの際に奴の武器を作ろうかとね…」
どうやらエクシアは、幾つかの素材を使いギルド用の武器にする様でその相談にマッコリーニを選んだらしい。商団を持つ主人としてはこのような相談にも乗るのだろう…今後の繋がりも大切だから。
マッコリーニの先程の話からして、男爵の装備は多分僕が倒したアイアン・ソー・マンティスの素材だろう…と言う事はエクシアの素材も同じなのだろう腕の素材を2本持って帰ったので直剣か双剣で悩んでいるのだろう。
「うあーーー!決まらない…マッコリーニさん取り敢えず彼等の用件済ませてからゆっくり話そう…片手間でやると後悔しそうだからね!用事が済んだらまたそっちの店に行くよ!」
「そうですね。素材はあるので武器は逃げませんし、それにどっちに決めても素材を集める必要がありますから。取り敢えず何が作れるか分かっただけでも進展ですよ!」
「私も必要な素材について、店に戻ったら調べてみますので…何かわかったらまた来ますね。」
「それと、今日は昨日の踊るホーンラビット亭の店員さんがお弁当をお持ちになるとの事なので、傷みやすい食材なので今日中に食して下さいとの事です。生憎支配人はワーキャットの手も借りたいくらい忙しいらしいので、今日は挨拶に来れないとの事でした。」
それから僕達は男爵が作ってくれ急ぎで届けてくれた身分証明をエクシアに見せると、エクシアに説明を任せられなかったサブマスターにこの街と施設について細かく説明を受ける。
施設という位だから使えないのは公共施設のような物かと思ったが、街にある宿と飯屋以外の全てが使用不可だった。
宿と飯屋が許されているのは夕方に正門を過ぎた場合、身分証の発行が間に合わないからだそうだ。
言われて見れば納得だ…こっちの世界の人間は朝日と共に仕事を始め夕暮れを迎える前に仕事を終わらせる…僕達がいた世界ほど夜は安全では無いからで、繁華街を過ぎると道は暗く電気の街灯も無く魔物の多くは夜行性なのである…狩りをするために。
ザッハに聞いてわかった事は、冒険者として活動するには冒険者ギルドに登録しなければならないが、ヒヨコである見習いは個人ギルドでの受付ができないという事だ。
どういう事かと言うと、ヒヨコはヒヨコらしく基礎を学ぶ為に冒険者ギルドで基礎講習と実地訓練を受けて冒険者見習いからスタートすると言う事らしい。
その上で、銅級冒険者になったら初めて個人ギルドの構成メンバーになれるらしいが、個人ギルドではある程度の実力者が集まりその都度臨時パーティーを組まず依頼をこなせる様な仕組みらしく、その為実力が伴わないと個人ギルドのメンバーにはなれないらしい。
加入条件は個人ギルドごとに、レベルや等級そしてスキルと職業など必要条件が異なるそうだ。
薬師や回復師、そしてマジックアイテム持ちの料理番や希少クラスはどこも引っ張りだこで多少レベルや実力に問題があってもギルドの方でテコ入れしてくれるそうだ。
それらの説明を受けた僕らは、毎日の日課として街営冒険者ギルドにいき、そして必ず一日一回はファイアフォックスに来る事とされた。
ファイアフォックスに来る理由は、単純な安否確認のためだった。
僕らは早速ザッハに簡単な地図を書いてもらい街営冒険者ギルドに向かう事にした。