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第1007話「捨てる神あれば拾う神あり!?」

連続更新でおじゃーる_(:3 」∠)_


すいません色々書いてたのでする\( ॑꒳ ॑ \三/ ॑꒳ ॑)/だから一気に更新w


 戻ってきたドネガンはエルメッドを見据えて、閉ざされていた口を開いた……



「うむ!エルメッド……ヒロの話に感謝するが良い。お前は我らの派閥、王権派に入れる事にした!今回の件は不問としよう……モイヤーもそれで良いな?」



「兄者が良いなら俺は構わんよ!エルメッド、お前はコレからは皇帝陛下のために尽力しろよ?」



「ほ………本当で御座いますか!?……この恩は一生かけてお返しします!!このエルメッド……命を賭して皇帝陛下と、皆様のために!!」



 上手く纏まったようなので、僕は駄目押しをする……


 ぼくも恩を売っておけば、シリカの情報もポロリがあるかも知れない。


 

 あの女狐だけは要注意だ。


 自分は上手く立ち回りちゃっかりいつの間にか消えていたのだから……



「そういえば……公爵様。差し上げる財宝の配分て決まりました?もし決まってなければ、エルメッド様も含めれば……ずっとお二人のために働いてくれるのでは?例えば……向こうの事情を暴露とか!?」



「ほう!?ヒロ……どう言う事だ?お前はいつも面白い提案を考え言うからな……遠慮なく話すといい!」



「いやぁ……エルメッド様も流石にこの宝は内心を察するに……少しは欲しいかと……まぁ渡す物もそれなりなので……それなりの情報と交換でって感じですかね?ぶっちゃけ貰う云々は置いといて、全部喋った方が公爵様への信用は高いと思うんですけどね……」



「おいヒロ!!わ……儂なら何でも話すぞ?物でつらなくてもな!既に助けられた身の上だ。公爵様の為ならたとえ火の中水の中……何なりとだ!!」



「はっはっは……エルメッドよ、まぁ良いから聞け!此奴の場合、一緒にいるだけで良い方向に向くのだ。何か今後の役にもたつやもしれん。儂は既に何度も助けられたからな!帝都の魔導師協会の件も裏の立役者は此奴だぞ?」



「な!?あの……設計図の件ですか?……何と!?……まぁ……」



「えっと、ちなみに確か手裏剣は数種類ありましたし、戦場で投げたりしたらウッカリするとなくなるので……エルメッド様が家で家宝に飾るには丁度いいと……」



「ほう?シュリケンとな?どれがその武器なのだ?」



「はいモイヤー様……えっとコレが平型手裏剣でこっちが棒手裏剣です。種類は2種類ですけど形状は豊富ですね……かなりの枚数が箱に入ってましたし、過去の魔導師が呼び寄せた世界の品と同一なんですよ」



「えっとお主……ヒロと言ったな?随分と帝国の国宝に関して詳しいな?」



「僕は魔導師ですから。知識は力なんですよ……。知識は一人じゃ得られません。情報を得る相手がエルメッド様だとて、生きた年月分はその情報源があるんです。あ!年月というのは私の村の期間の呼び方です……はははは……はは」



「は……はははははは……兄者!!儂はこの者が気に入った!エルメッド、ヒロの提案通りお前には儂の取り分からこのシュリケンを一つやろう!此奴の言う通り、確かに太古に得た国宝として安置されている物と同じ形状の物だ!お前はコレからは儂に仕えよ!!そしてお前の知る情報を儂によこせ!!」



「は……ははぁ!!このエルメッドは誠心誠意モイヤー様にお仕えいたします!この国宝は我が家の家宝として語り継がせて頂きます!!戦場ではモイヤー様の盾となり!時には矛となりましょう!命に変えてもモイヤー様をお守り致します!!」



 全てが上手く纏まったので、あとはシリカの情報を聞くだけだ。


 危険物を取り扱っている彼女だけは注視する必要があるからだ……



「時に……エルメッド様……あのシリカって人から宝の話を聞いたんですよね?」



「うん?うむ……出会い頭に財宝の話をしてきたのだ……それを得たあと侯爵家へ貢げば、儂は安泰だと……」



 そう話したエルメッドはその日にあった話をした。


 彼女と会ったときには既に、操られた三人は居たそうだ。


 彼等のガラが非常に悪いという部分に度々注目したために、他の事が疎かになっていたようだ……



 残念ながら情報は薄かった……

 


「他に何か言ってました?街やダンジョン、何でもいいです……」



「どうした?ヒロ……何故そんなに細かく聞きただすのだ?」



「直感であの女狐が危険です……心底ヤバい感じしかしません。でも逃げられるような真似をしてはならない相手です……怪しげな実験を秘密裏にやられたら被害が増えますから」



「「「なんだと!?」」」



 僕は問題になっていることを考えつつ、化け物に変貌した三人を用意した彼女の危険度を説明した……



 すると、エルメッドは内心で驚きながらも、必死になってその異常さを思いだす……



「エルメッド!思い出せ何でもいい!!」



「はい!!モ……モイヤー様……あ……アレだ!ギルドだ……!ギルドに固執してたぞ!アイツは……」



「どう言う事だ?冒険者ギルドの事が何だと言うのだ?」



「違います。モイヤー様……魔導師ギルドです!!よく考えると、アイツはずっと魔導師ギルドのことを言ってました。私に焚き付けたのも彼女ですし!!何かにつけてはぶつぶつと……えっと……マフの間!!マフの間です!」



 そう言ったエルメッドにモルガンが近づき、目を細める。


 そして、なにか考えを纏めるような表情をしつつも、エルメッドの間違いを正した。



「違うだろう?言葉にするなら、ちゃんと思い出しな!マフの間じゃなく、ガフの間だろう?……だがようやく分かったよ!そうかい……成る程ね!通りで私に固執するわけだ……」



「どういうことですか?モルガンさん……」



『あの三人を助けた部屋さ!アイツはその部屋を悪用する気なんだ……でも馬鹿だねぇ……」



 僕はモルガンに『彼女が馬鹿というのはどうしてでしょう……対抗できる何か妙案でも?』と聞くと、彼女は『そもそもアイツには入れないのさ!ギルドのガフの間にはね。どう転んでも無理さ』と笑って答えた。


 当然それには何か理由があるからだろう。



「でもアイツには魂を加工する何かがあるんですよ?何が出来てもおかしくはない……」



「その心配には及ばないよ!アレはね名前こそ『ガフの間』というが部屋じゃないんだ。だから捜したくても探せないし見つけたくても見つからないよ」



「な……何じゃそれは?ナゾナゾか?」



 モルガンは『アイツの使い魔が何処にいるか分からないからね!これ以上は話せないよ。まぁ注意に越したことはないけどね!』と言ってから『私はギルドで最後の仕事をしてくるよ!多分あの女狐が居るならそこだろうしね!』と言って冒険者ギルドの広間から出ていった。


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