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第1004話「魂が集う場所……ガフの間」

ごはぁ_(:3 」∠)_暑くてシ……シヌ………


更新遅くなりました。起きたら部屋が蒸し風呂状態∠(゜Д゜)/イェーイムリョウサウナー


前回までのお話……


邪法でおかしくなってしまった三人を救う方法を見つけた一行は、秘密裏に事を運ぶ……


三人を救うまでは気が抜けない中、主人公は倉庫スキルを使った……


今回はその続きからスタートDEATHꉂ(≧∇≦)


「テレサ!!テレサ出ておい……あれ?なんだいこの結晶体三つは……」



 倉庫へ入るなりモルガンは大きな声でアナベルを呼んだが、多分モノリスプレートで見ていたのだろう……


 机に3つの結晶が置かれた状態で、部屋は既にもぬけの殻だった……


 僕の鑑定では『エグバート・トポルター・アントムの魂石』と出ている。


 

 間違いなく三人の魂なのだろう。



 僕はそっとモノクルをモルガンに渡す……



「魂石……テレサ見てたのに……逃げたね!!もう……私の質問にくらい答えろ!テレサ!!」


 そう言ったモルガンはもはや此処では話が出来ないと悟ったのか、部屋を出ようと言い始める。


 しかしラウレーネは『じーっと』カップ麺を見たまま目を離さず、皆が出る時にこっそり一個持ち帰ろうとしていた……



 僕は『メ!』と言ってから、変質素材がどれだけ危険なものか説明をした……


 これを最後に大方食べれないので変質は問題ないだろうが、癖になったら彼女が可哀想なのだ。



 外に出るとあっと今にモルガンがその記憶を消し去った……


 僕に渡してくれたメモリア系の魔導書である事は間違いないが、彼女はそれについて教えてくれなかった。


 しかし僕とモルガン以外は魂石が突然湧いて出た事になるので、非常にその理由を聞きたがった。



 しかし、モルガンの『教えるのが面倒』の一言で強制的に話は終わってしまった。



「でも……まさかこんな場所があるとは……ラウレーネ、兄さんもいつかソロで来るぞ!!」



「そもそもソロで16階層の階層主戦をしようとか……兄さんは無理だから!」



「でもどうしましょう……どうしたら自然な流れで3人を救えるのか……こっちが手段をこうじていると相手に分かったら……ってラウレーネもルンハルトもちゃんと考えてる?」



 僕はアルレーヌに『モルガンさんの魔導師ギルドで受け渡しにすればいい』と言う……


 その理由は、部屋に入った時に僕が新しく得たマジックアイテム効果で彼等の中にある魂を破壊して、その後あの3人をモルガンに任せて復活させる。


 宝は三人に持たせて持ち帰らせたら、こっそり脱出させれば完了だ。


 因みにその様は常に監視しておいて、万が一シリカが三人に危害を及ぼしたら自己防衛で反撃し、僕達はその時点で加勢する。



「ところでモルガンさん……魂の復活には、時間がかかるんですか?」



「テレサがちゃっかり色々やってくれててね……。あの魂石を口に入れて砕けば完了さ!まぁその効果が有るのは、ガフの間だけだがね!」



 ◆◇



 作戦を立てた結果、助けた三人は負傷中として、ダンジョンから出たら即魔導師ギルドへ搬送。


 テカロンは冒険者ギルドに向かい、エグバートにアントムそしてトポルターの三人に、宝の運搬の指示をさせる。


 イコセーゼとエルメッド伯爵はテカロンが足止めして、ギルドで待たせる。



 そもそもイコセーゼとエルメッド博士は魔導師ギルドに行ったら、モルガンの不信任で正直大変なことになる。


 魔導師達はモルガンの件で彼等をもう支持していない……何があっても助ける気はないし、帝国を守る気もない。


 テカロンはその事をしっかり伝えるだけだ……『魔法弾で死んでも良いなら行け』と……



 シリカの件は魔導師ギルドに来たらホールで待機させる。


 冒険者ギルドで待つ場合はテカロンが監視する。


 そんな流れで救出作戦はスタートした。


「衛兵!!すぐに担架を……三名だ!!」



「テカロンギルドマスター……なんて事だ………最近めっきり減っていたのに……今日は三名もですか?」



「話してないで急げ!!特殊な治療をするから魔導師ギルドへだ!」



 魔物の血で血みどろに汚された、ラウレーネとアルレーヌは迫真の演技をしているが、ルンハルトは演技が下手だったので、イライラしたモルガンに昏睡の魔法をかけられている。


 

「あいつ等無事だったのか!仲間を見捨てたクソ野郎が三人もギルドにいるって話だぜ?」



「マジか!?ちょっと皆を集めてギルドに集まろうや!!」



「イコセーゼが関わってるそうだぜ!あのクソガキ……傷薬だけでも腹立つのに……」



「おい!俺たちも行こうぜ!!……」



 冒険者はラウレーネとアルレーヌの流血の様を見て憤慨する。

 

 怒りが更なる怒りを呼び、問題児達がいる冒険者ギルドへ、どんどんと人が集まっている。


 

 僕達は急いで魔導師ギルドに行き、事務員と協力してくれる魔導師達に指示を出す。


 腐ってもあの三人は冒険者だ……


 さらに中身が何か分からない以上は、細心の注意が必要なのだ。


 ◆◇


 僕らが魔導師ギルドで準備を終え、暫くすると声を荒げ冒険者が現れた。


 当然問題の三人なのは言うまでもない……


「おい!テカロンに言われて財宝の受け取りに………何だ?てめえ等……冒険者ギルドにも集まってたが……雑魚が幾ら集まっても変わらねえんだぞ!!」



「おいトポルター……おふざけで一人や二人ぶっ殺してのいいんじゃねぇか?」



「トポルターにアントム。お前達いい加減にしろ。消されるぞ!?お前達みたいな馬鹿を庇って、俺はヘマしたくねぇんだよ!!」



 そう言った三人は、事務員の誘導でガフの間に向かう。


 事務員は当然僕達から指示を受けている……


 それらしく振る舞う様に……



「三人はもう長くないかもしれません……三人と最後に話したいと……」



「あのヒロって奴はどこだよ!!」



「そうだぜ?そもそもだが、俺達には話す事はねぇよ。財宝の受け取りに来ただけだ。『弱い奴は死ぬ』それだけだろうが!」



「そう言われましても、ギルドマスターから指示を受けただけですから。ちなみにヒロさんもその部屋に居ますので、それ等の受け渡しはそちらでして下さい」



「だったらそう言えよ!!使えねぇな……」


 

 僕は扉の横に隠れていて、彼等が部屋に入るのを待つだけだ……


 彼等は文句を言いつつもモルガンの待つ部屋に入っていく……



「何だこの部屋?霊廟か?ってか……奴らはもう死んでるのか?まぁそれはそれでかまわねぇけどな……で?財宝の……ごあぁ!?げががが………」



「何だこれ!折角得た身体から……俺が………俺が引き離され……」



「裂ける……魂が………裂ける……辞めろ!!ヤメロォォォ!!」



『グギィィィ!ギィィィィィ!!』


『ギヒィィィ!!』



 身体から引き摺り出されたどす黒いモヤは、八方向からどんどん裂けていきバラバラになると、断末魔をあげて四散する……



「今からがアタシの役目だね……さぁ……黄泉がえりだよ!!帰っておいで馬鹿どもが!!」



「う……うおぉぉ!?くそが………あのクソども俺に魔物の魂と肉を喰わせやがって!」



「うおぉぉぉ!!ゴハ……ゴホゴホ……くそいてぇ……魂が抜かれると……こんなにいてぇのか……」



「マジか……食い意地のせいで死ぬとか……勘弁してくれよ……ゲホゲホ……最悪だぜ!!」



 復活した三人はあの嫌な気配がない……


 文句こそ多いが、前からなのかおかしくなった影響がまだ有るのかは謎だ。



「トポルターにアントム……エグバート!!良かった……本当によかった!!」



「おいおい………ラウレーネ様……皆の前は恥ずかしいぜ!ってかヘマしちまった。フォクシー傭兵長の座を返上しねぇとな……だよな?アントム」



「ああ……そうだなエグバート。ラウレーネ様。不甲斐なくて申し訳ない……私は団長の座を戴いておきながら……騎士団の恥でございます……」



「アントムにエグバート!!お前達……本心じゃねぇよな?俺を無職にさせねぇでくれよ……暗部が意外と居心地がいいんだからよ!!って事でまぁギリギリなんとか帰りやした!姫さん……」


 僕は姫様の言葉に開いた口が塞がらない……当然モルガンも同じだった……



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