第97話「拠点確保……自分達のステータス・前編」
少し早いですが夕飯の準備終わったので掲載します_(:3 」∠)_
あと23時にブックマーク100件記念の1話を追加で掲載しますね!
良ければ寝落ちに使ってくださいw_(:3 」∠)_zzz
「お風呂は毎日入りたいです!」
「私もできるだけお風呂は入る様にしてますから、お風呂が綺麗ならできればこっちが良いですね!」
「そもそも向こうは飯ついてないから飯代は別だよ?」
「なら俺はこっちで良いな!風呂は我慢できても腹減ってたら力でね…」
お風呂の有無と飯の有無で宿泊先を決める僕等に、若干戸惑いを隠せない2人だったが冒険者と言うのはピンキリだと言うのも理解しているので情報提供にとどめている様だ。
「じゃあ今日の分も取っておきましょうか?今のうちに…」
「10日位ずつ払っておけば良いんじゃないか?どうせ当分居るんだし…ってか連泊可能なのかな?」
「全然平気じゃよ!もし連泊なら代金の半分だけ先に貰えば後は帰りに貰えれば全然構わんし!」
「なら、先に払っておけば安心ですよね?お互いに…宿の方も取りっぱくれないし…こっちも気兼ねなく出入りできるし、連泊の場合は部屋って鍵閉められるんですか?」
「鍵は外鍵だから連泊だった場合個人に1本ずつ渡せるよ!部屋の清掃は連泊だと其方の希望日にやるか、2日に一回で良いか、毎日やるかで荷物の管理が変わるが、その位な程度じゃな。」
「ならまとめて借りちゃいましょうか?お風呂優先の女性の意見と、メシ優先のそうまさんの意見でほぼ確定ですし。」
「もし途中で他の宿がいいとか部屋を借りるとなったら返金できるから言っておくれ。」
「いや〜おやっさん…短くなる事はなくて一月単位で借りる事になるかもなので僕らとしても有難いのですよ!この街にまだ住む場所がないので色々見て回って決めないとなのでね!」
「そうまさん…なんか言い方がドラマの俳優ぽいですけど…なんのドラマですか?」
「ドラマ?ハイユウ?なんじゃ?それは?」
「「いやいや!なんでも!」」
取り敢えず取り繕った僕らは、この宿屋に10日間宿泊の予定をして貰う。
エクシアもこの宿の主人と知り合いなので、此処なら気兼ねなく入って来れるだろうと僕は思った。
僕等はひとまず10日間の費用1人金貨5枚を渡す…考えてみれば、金貨5枚だから換算すれば5万円で飯付きの10日間宿泊なので悪くはない…現代でもカプセル以外で安いホテルを探しても 1泊5000円位はする。
僕達が予約すると、女冒険者の2人も話し合い延泊する決定をした様で、泊まっていた2人部屋を延泊で選んで予約を完了すると、朝からジェムズマイン近隣の魔物狩り依頼を受けに街営冒険者ギルドへ向かった。
「じゃあ今日は昼と夕飯が必要なら帰ってから言っておくれ。ちなみに昨日と違って真夜中でも平気だからな遠慮なくな。」
「昨日は客がもう来ないと思い家畜に全部やってしまって既に飯が無かったのでな、すまん事をした。」
確かに昨日は遅かった、まぁ食事は済ませたので問題はなかったが風呂がある事は昨日の夜に知りたかった。
「じゃあ儂は宿の準備があるから表に出ちまうがゆっくりしとると良い、もし外に出る時は部屋に鍵を忘れない様にな。特に何もせんで出ちまって構わん、今から各部屋の鍵を渡すから無くさない様にな。」
「所で雛美さんエクシアさんと逢った後この街を見て回ろうと思うのですが、注意して置く事とか有りますか?」
「自分のステータスを分かってさえいれば問題はないと思います。街で売っている掘り出し物や、特殊アイテムには扱うのに必要なステータスがあるので…あと、依頼報酬がその様なアイテムや装備の場合には依頼を受けるかどうかの判断材料になります。」
「あっ!つい癖で冒険者として話を…この世界は私達が居た元の世界の様な娯楽とは縁がないので、楽しみは前の世界に似たものを探す位しか無いです。」
「元の世界に帰る手段は街では見つからないと思う…私たちの世界と違って紙は高級品だから街にある資料は誰でも気軽に読めるものじゃないので…それに紙に残されたのは街の歴史や貴族達のくだらない自慢話ばかり…。」
雛美はこの世界で10年も彷徨っていたこともあり、見た目の年齢の割には考え方はそうまや結菜と同じ位大人びていて、下手すれば2人よりもしっかりしているかも知れない。
それも当然だろうこの危険な世界で10年過ごしたのだから、考えは一流冒険者で大人なのだ。
僕等は雛美の忠告に従い、ファイアフォックスに行く前に今までは機会が取れなかった個人ステータスチェックを一先ずは確認した方が良いだろうと意見が纏まった。
一先ずは僕の部屋に戻って鑑定でステータスをチェックする話になったが、雛美は僕の鑑定スキルを詳しく知らなかったので聴いたときすごく驚いていた。
個別にと思ったが、結局全員に押し切られる形で僕の部屋に集合する感じになった。僕は順番に鑑定して結果を伝えていく。
皆覚悟ができていると言うより、異世界から帰る為には一致団結しかないのだから皆で集まり情報共有は必然だったのかもしれない。
何処と無くワクワクしているそぶりを見せる結菜は一番最初に鑑定を希望したので調べて知らせる。
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伊澤 結菜 (異世界の来訪者)
称号 主任
冒険者ランク 未登録 グループ等級 所属無し
職業 看護師
LV.7
HP.95/95(初期25)
MP.105/105(初期30)
STR.10
ATK.30(20+10)
VIT.11
DEF.131(120+11)
INT.18
REG.31
DEX.13
AGI.23(+13)
LUK.55
武器、E初心者のナイフ(20)
盾、 Eバックラー(沼バッファローの革張り)(20)
兜、 E沼バッファローの革張りヘルム(15)
鎧、 Eオークと沼バッファローの鞣革の胸当て(20)
E異世界の服(高級ブランド商品 綿100%)(劣化1)(破損0)
籠手、E沼バッファローの革張り籠手(15)
靴、 Eホーンラビットの毛皮ブーツ 装備2(10)
外套、E外套
アクセサリー(4)装備中
・異世界製ショルダーバック(女性専用)
・道具袋(小)(腰ベルトタイプ) (空)
・道具袋(大)(片紐タイプ※折り畳み可能)
特殊効果
skill
薬師LV.3 (軟膏薬、傷薬(小)、傷薬(中)、毒消し、丸薬(耐性))
回復師LV.1 応急処置
習得魔法
なし
所持品
異世界製ショルダーバッグ(レディース用)
所持貨幣
金貨 94
銀貨
銅貨
鉄貨
魔石類
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看護師の主任をやっている事まで解ってしまう鑑定は優秀だった。
「私が主任看護師だって分かっちゃうんだね…すごいね鑑定ってさ!看護師やっているから回復師が取れたのかな?一応応急処置って言うのがあるから、後でエクシアさんに確認してみようかな?雛ちゃん知ってる?応急処置って何か?」
「すいません…回復師のスキルは基本回復魔法なので、スキル?に応急処置ってある事自体初めて知りました。お力になれなくてすいません。」
「……『回復師』がスキルなんですよね?普通なら職業の筈なんですよ……いえ……なんでもないです。異世界だからかな……うーん……」
雛美は悩んでしまった……そこで僕は応急処置を鑑定できないか試して見る。
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スキル 応急処置(異世界スキル)
対象に応急処置を施すスキル。
効果 回復魔法クリティカル・キュアー
対象のHPを1000回復。
・欠損部位の修復は不可。
・状態異常は回復しない。
・死んだ者には効果無し。
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それを結菜に説明すると、雛美が驚きを隠せないで話し始める。
「まず…鑑定じゃないですひろさんのそれ…鑑定結果を更に再度鑑定は普通できません。それと、結菜さんの応急処置はクリティカル・キュアーと同じって事は、回復師が覚える中級スキルの一つが既に使えます。」
「よく考えると回復師って…職業なのでスキル名になってるのもおかしいんです…普通はスキルで回復覚えたり、魔法で回復覚えます。」
「異世界スキル…私も持ってるのかもしれないですね…知らなかった…」
僕はマジマジと結菜を見ている雛美をそのままに次にそうまの鑑定をする…この後エクシアのところに行かないとなので、先に全員の結論を教えておく事を選んだ。