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魔法少女メディカルホワイト

作者: 108の煩悩

とりあえず、思いついたんだからしかたがない。

自分で書ける人ってすごいよね。全く出てこないもん、自分。

 

 1.

 

 正直なところ、この俺にとってはどうでもいいことだった。世界の危機とか、滅亡だとかは、知ったところでどうしようもない出来事で、それを言ってどうしろってんだ。そう思ったし、そう言ってやった。俺にはどうにもできないし、信じられない。世界をどうこうなんて話をすんなら勇者とかヒーローとか、そんな奴に言ってこいと。そんな漫画とかアニメみたいな話は、そんな力を持ってる世界の住人に任せろと。この世界に科学だろうと魔法だろうとファンタジックな力はないと。この世界にある力で、お前の言うあれこれはどうしようもないから、どうこうできる力をもつ誰かを頼れと。もしそんな力があるなら、適当な人間に渡して任せればいいと。

 「さすがだねメディ。もう軒並み倒し終わったようだ」

 「…くたばりくださいませ」

 後ろに立っている野郎の顔面に注射器をぶっさすが、たやすく避けられた。

 「あぶないな。どうしたんだい、確かに変身中は女の子になるけれど、それは見た目だけのはず。君に生理やなんやらはないよね?」

 あってたまるか。こんなわけのわからん状態にさらに足すつもりか。

 「・・・あなたが私を拉致した時のことを思い出しただけですわよ」

 「そうかい。けれど、それは誤解があるね。別にボクは君を拉致したわけじゃない。キミの意見を尊重したまでだよ」

 そうだな。力を与えて、適当に任せろっつたのは俺だしな。

 「キミのおかげで世界を救う魔法少女が増えてきたんだ。感謝してるよ」

 そうかい。うれしくねえよ。

 

 2.

 

 てなわけで、世界を救う魔法少女メディカルホワイトとして今日もわざわざ異世界で活動してるわけよ。

 「ところでメディ、倒れてる人の財布からお金を抜くという行為はいかがなものかと思うよ?」

 あ? 怪人から守ってやったんだからいいだろ。命が助かったんだ。現金だけで勘弁してやってんだし、ごちゃごちゃ言うなよ。

 「というか、あなた今までそんなこと言いませんでしたわよね?どうしました?」

 今日いきなりやったわけじゃない。なんなら初日からやってる。

 「そうだけどね。最近は魔法少女に対しても扱いが変わってきてるし、ちょうどいい時期かなと」

 「あら、これまたあなたに似つかわしくない言葉ですわね。新人たちに影響をうけるなんて」

 この自分の都合でのみ動くこいつが、そんなことを言うなんて。しかし、そこまでいうならしょうがない。少し考えてみますか。

 「そうだね。そうしてくれると助かるよ」

 

 3.

 

 メディカルホワイトは。いや私は。ていうか俺。…なんでもいいか。ま、戦い方は基本的に小技の連発だ。テレビの戦隊よろしく、派手な必殺技はない。レッドなら派手な必殺技で倒せるだろうし、ブルーなら知的に美しく倒すのだろう(実際に新人の二人はそうやって倒してる)。うらやましい。そんなホワイトな俺はゲーム的に言うなら後方支援(ヒーラー)なわけで、火力が乏しい。

 「あらら、どうされました?ふらついておりますわよ」

 目の前から怪人―サルというかゴリラというか、チンパンジー?かなんかを無理に人間にしたようなーが酔っ払いみたいな千鳥足で歩いてくる。

 「ッア?お前が魔法少女か?」

 「ええ。メディカルホワイトですわ」

 うむ、弱い。あらかじめ薬を散布しておいたのに、思考できている。

 「そうか。で、なんでここの人間はこんな寝てんだよ。報告じゃ、人間を攫うのは困難だってことでこの俺が来たわけなんだが?その人間は寝てるはし魔法少女は来ねえわで、こっちの仕事はほぼ終わったんだ」

 「あら、でしたらお帰りですか。残念ですわ」

 帰ってくれたらうれしいなー。無理かなー。無理だろうなー。あの笑い方はなー。

 「あぁ、もう帰るんだよ。今から最後の仕事を終えてな(お前をぶっ倒してからな)」

 クソが、そうだと思ったよ。

 

 4.

 

 はてさて、そんなこんなでおしまい。世界は今日もどうでもよさげに存在してる。ん?あれからどうなったか? ききたいか? 特にどうってことねえ。しこたま薬をぶちこんでやったんだよ。

 メディカルホワイトに必殺技はねえからな。弱体化(デバフ)ってやつ?怪人の肉体に直接、致死量を超えて注射してやったよ(打ち込んだ)。そんでおしまい。

 じゃ、ここいらで俺はドロンだぜ。創作の中じゃ無能な警察が来たからな。あいつら、魔法少女(ファンタジー)な俺に容赦なく撃ってくるしな。

 「それでは皆さん、ごきげんよう♪ ですわ?」

 









メディカルホワイト

お嬢様系金髪縦ロール。服装は白いナース服。を無理やり改造したようなゴスロリ(魔法少女だし)。

武器は注射器。通常サイズから最大156cmのサイズまでをどこかに所持している。

「メディカルバリア」

ーそこそこの強度のバリア。バリア内では負傷が悪化しない。発動中は移動不可。

「マジカルドラッグ」

ー未知の液体。本人は薬と言う。見分けがつかないが強化、弱体化、攻撃の三種類があるらしい。


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