巫女姫として
ちょっと勉強会になります。
綾の朝は早い、夜が明けて空が白み始めた頃に侍女達が起こしに来て
寝間着から禊衣に着替え(生地が薄いので暖かい時期でに内心感謝し)、髪を丁寧にブラッシングされ、終わったころ合いで綾付きの巫女になった二人が迎えきて侍女達に見送られ禊の間へ向かう。
そこで禊を行うが…毎日朝・夕と行っているのに水の冷たさに全く慣れない…が作法は覚えたので
しっかりこなしてから禊場から出て巫女達によって用意されたタオルで体を拭かれ、巫女姫専用の法衣に袖を通す。
そして衣服の乱れを直してもらい、頭にヴェールを被せてもらってから
正殿へと続く扉をくぐり、正殿に着くと定位置に着くと女神像のせか前で膝をつく
そして祈りが始まると他の神官や巫女達と祈りを捧げる、神官や巫女の声が正殿内に響く
その中に自分も居るとなんだか場違いな気がしてならない…
祈りが終わるとお付きの巫女と共に白華の宮へ戻り
朝食をとってから午前中の授業の時間だ。
今日は神話から始める世界史と魔法位の授業、お昼を挟んで礼儀作法の授業だった
世界史の内容は大まかに世界創生、魔力の満ちた神代の時代、そして現代に至り
周辺国家の事もちょっと触れた。
世界史の授業の内容はこんな感じだった…
この世界が出来てすぐの頃、人々はまだ知能もなく、生まれたままの赤ちゃんみたいな存在だった
そんな時神々が降臨し、自分達が知能と技術を教え、肥沃な土地を与える代償に、朝・夕の2回自分達に祈りを捧げることを求めた。
人々は感謝し、朝・夕の祈りを行い、与えられた知識で様々な文化や国を作り上げた
そのうち、魔力を使った文明が興った、煮炊きに使う薪もいらず、夜道は魔法の光で照らされ
水も川や泉に汲みに行かなくても、魔法で水を都市部に引き込み、澄んだ水が各水汲み場へと分配されていった。
このころになると、神殿関係者や敬虔な信者くらいしか神々に感謝の祈りを捧げることもなく
より豊かになろうと各国は戦争に明け暮れていた。
それを嫌った神殿や信者達は信仰の為の国を作った、これが今のフィークス神聖国の祖にあたるらしい
そして神々はついに信仰を忘れ、戦乱に明け暮れるた人の子らを見限りこの世界から出て、新しい世界へと旅立ってしまった…ただ一人を残して…
それが今の世界の唯一神であるフィークス神、彼女は人の子らを愛していた。どうしても見捨てられなくて残ることを選択した、それからは魔力の調整をすることで世界の調和を取ろうとしたが、戦乱のせいでそれもうまくいかず、力をいくら使っても魔力の満ちた世界には戻らなかった…
それを解消する為にこの大陸にある国々に自分の分身たる聖樹をはやしたが…
ゼノラータ帝国は戦争に明け暮れたた為聖樹の分身を枯らし、フィークス神聖国は神官と巫女の腐敗から信仰が薄れこちらも分身を枯らしてしまった。残ったのはシェルナの主樹
そして、力の使い過ぎで神としての存在が薄くなってしまい、彼女の好きな花を咲かす樹の中で眠ることになった。その樹はこの国ではなく隣国のシェルナという小国にあるという。講師は聖樹はシェルナではなく、自分達神聖国が保護し祀るのが妥当だと強い口調で主張たが
(一回枯らしてるのにリスキーすぎる)
今の綾から見ても高位の神官や巫女の衣装が派手に見える…
主樹を枯らせば世界は魔力が循環しなくなって…どうなるかはわからない
魔力がすべての世界では魔力が無くなれば何もできなくなってしまうとどうなるのだろう?
そんなことを考えていると次の授業、魔力と魔力位の授業の時間になった
「では、巫女姫様…まずは魔力位ですが、銅・銀・金・白銀ミスリルの四段階と魔力が少ない一般の住人に分かれます」
綾は教師の話に耳を傾け羊皮紙にメモしていく
魔力位は子供が10歳になると神殿で各地の神殿で聖樹と呼ばれる樹の葉の入ったクリスタルに触れその輝きで一般か、位持ちになるか別れるそうだ、この国では位持ちは神殿に入り、神官や巫女になるのが決まりであり、子供を隠すのは重罪である。綾は羊皮紙に教師の言葉を書き留めていく…そして自分が今最高位の魔力持ちであることをしった。
(異世界トリップすると魔力が沸いてくるって…完全ラノベの世界だわ…)
お昼とお昼休憩をはさんで今度は礼儀作法の授業だった。現在急務の巫女姫らしい所作を教えてもらい、最初はゆっくり話、ゆっくりと歩くことから始まった。
「うーん、おっとり喋るのは向こう自世界の
友人の真似をすれば何とか及第点だけど…歩行は難しい!」
自世界でも速足気味の綾はゆっくしとした歩行が苦手なようだった
そもそそ足の長い部類に入る彼女にゆっくり歩く事は小股で歩けと言うことだ
これは要練習だと決意しつつ、練習がてら庭の散策に出ることにしたのだった。
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